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誠に勝手ながら2019年12月26日(木)〜2018年1月5日(日)まで年末年始休業とさせていただきます。
年始は2020年1月6日(月)より営業を開始いたします。
築100年を超えるN様邸は、冬の寒さが厳しく、風の強い日は家の中がザラザラするほどの隙間風にお悩みでした。また、耐震性に不安を感じていらっしゃいました。
「太い柱や緻密な細工が施された建具は、壊してしまえば二度と手に入らないもの。家族の思い出が詰まったこの家を建て替える気はなかった」とおっしゃるN様はリフォームを決意。「旧家リフォームの実績が豊富で信頼できる大手の会社に任せたい」とお考えになり、住友林業ホームテックを選ばれました。
リフォームにあたっては、「わざとらしい古民家風な演出は不要」で、これまでの雰囲気を崩すことなく、内部や設備を快適にし、明るい住まいにしたいというご要望でした。
リフォームでは、基礎を新設し、エネルギー吸収ダンパーを設置するなど耐震・制震機能を向上。ダイニングキッチンや水まわりは配置も含め一新し、一部の和室をフローリングの寝室にするなど、さまざまな部分で暮らしの快適性を高めました。その一方、玄関や土間、人が多く集まる二間続きの和室などは残し、新旧の室内の色合いを合わせるなど、家全体の雰囲気の統一感にこだわりました。
ご主人は、「これまでの住まいの意匠と、新しくリフォームした部分がしっくりと馴染んでいるところがいちばんのお気に入り」とのこと。「希望した以上の出来」とご満足いただきました。
リフォーム前のダイニングキッチンの様子。
リフォーム前の浴室・トイレの様子。
和室2部屋を広々としたLDKにリフォーム。キッチンは「窓の外を見ながら作業ができるように」という奥様のご要望で壁付けに。
光が入り明るいキッチン。浴室やトイレなどの水まわりはすべて最新の設備にリニューアル。
リフォーム前の玄関と和室の様子。
玄関と土間はこれまでの雰囲気を残しつつ明るさを向上。上がり框に手すりを設置。
建具はそのまま使いたいというご主人の要望で、壊れた部分の補修・調整にとどめた和室。
広縁の雰囲気は元のまま、床を張り替え、断熱性の高いサッシに変えるなど快適性を向上。
一部の和室を寝室にして、ウォーク・イン・クロゼットを新設。
キッチン近くに新たに設けた内玄関。造作で設けたオープン棚は「立派過ぎたけれど便利」とご主人。
リフォーム前の外観。
屋根の軽量化や耐力壁の新設などにより耐震性が向上しました。
リフォーム前の家と印象が変わらない「さりげなさ」がとても気に入っています。同じぐらいの築年数の旧家に住む知人が「今までの雰囲気を残せるなら、自分の家もリフォームしたい」と言っていました。
建具をできるだけ再利用し、色を合わせるなど工夫すれば、旧家の雰囲気を残しながら新しく快適な家にすることができます。リフォームをお考えの方には、ぜひ受け継いできた風情ある建具を活かすことをお勧めします。
木の家が心地よいのはなぜでしょうか? 見た目の温かみや心を癒してくれる香りはもちろんですが、「音の響き方」も心地よさの理由の一つです。
木はバイオリンやギターなど多くの楽器やコンサートホールの内装などに利用されています。 木には音を適度に吸収してまろやかに響かせ、人が心地よく感じる音域に調整する性質があるからです。特に耳障りに感じる高周波の音を抑えてくれるので、人の耳にやさしく伝わります。
実際に、木材とアルミニウムで音の響きを測定した実験では、木材(アカエゾマツ・ミズメ)は、アルミニウムに比べて、音圧レベルの変化が小さいことがわかりました。これはキンキンとした響き過ぎが抑えられていることを意味します。
また、木材は周波数が高くなるに従って音圧ピークが徐々に減少しています。これは人にとって耳障りな音(高周波の音)が抑えられていることを示します。その結果、音が柔らかく感じられるのです。
住まいでは、吸音率が快適さを左右します。例えば、コンクリートで囲まれた部屋は吸音率が小さく、反射音が大きいため、音がよく響きます。逆に、音を吸収しすぎるグラスウールのような内装材の部屋では音が聞きづらく不快感を覚えます。木を使用した部屋は音がいつまでも響かず、適度に反射するので、音が聞き取りやすくなります。
人の耳に不快な周波数を抑え、ほどほどの吸音性を持つ木は、人の生活に安らぎを与えてくれるのです。
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お知り合いの方で、旧家にお住まいの方、これから旧家を所有する予定のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。
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年末年始休業:2019年12月26日(木)〜2020年1月5日(日)
※年始は2020年1月6日(月)より営業を開始いたします。
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