気になるのは、実は屋内の生活音
暮らしの中の音に関するアンケートによると、屋外からの音よりも「家族や自分が立てる生活音」を気にしている人が多いことがわかります。防音リフォームの依頼内容でも、生活音への防音対策を要望として挙げる方が多くいらっしゃいます。まず屋内の防音対策をメインに考え、屋内環境が快適になれば、自然と屋外へ漏れる音、屋外から聞こえてくる音も防ぐことにつながります。
生活環境における「音」について
リフォームするときに
改善したい「音」について
「音」から暮らしを変える住友林業の防音リフォーム
まずは「気になる音は何か」「そのレベルはどれくらいか」「音が気になる部屋はどこか」を考えてみましょう。リフォームエンジニアが皆様の声から屋内外からもたらされる騒音の原因を突き止め、適切な防音リフォームをご提案します。
防音リフォームの費用相場
防音リフォームの費用は、遮音性のカーテンへの交換など比較的価格の低い工事から、床材の張り替えなどの内装工事、外壁張り替えなど住まい全体に及ぶ工事に至ると高額になっていきます。さらに専用の防音ルームを新設する、より高額なリフォームもあります。工事内容などにより工事期間や費用内訳は異なりますので、お問い合わせください。
参考費用
15.5万円~
※内窓(ペアガラス)1箇所設置の場合
窓サイズ:巾1.65m×高さ2m
費用変動の要素
少額
高額
- 遮音性の高いカーテンに交換
- 階段に音を吸収するマットを貼付け
- 内窓を設置する
- 床の防音対策など内装工事
- 外壁や内壁の防音対策
- 専用の防音ルームを新設
- キッチン交換、洗面台交換、トイレ工事など間取り変更を伴う対策
防音リフォームの種類と方法
防音リフォームの方法は、大きく分けて2種類。
「家の中の音対策」と「家の外からの音対策」です。それぞれの目的別に具体的な防音対策の方法や注意点をご紹介します。
家の中の防音対策
築年数を経た住まいでは、防音対策自体が施されていないケースがあります。「家の中で出る生活音は、家族なのだから仕方ないだろう」という考えが主流だったことが理由です。しかし、近年では世帯ごとに生活空間を分ける二世帯住宅が増えています。そのため、2階の子世帯が発する足音や排水の音を親世帯が気になってしまう場合も。二世帯住宅化など大規模リフォームを実施される際には、防音対策の検討をお勧めします。
また、水まわり設備に不具合などが発生し、トレイ交換やキッチン交換、ユニットバス工事が必要なタイミングに合わせるのも良いでしょう。
上下階間の生活音対策
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2階の床の振動音対策
最近はリビングに衣服をしまえる収納を設置する家庭が増えています。コートや帽子、仕事カバンをリビングにしまっておければ、帰宅時にすぐにくつろげ、翌日出かけるときにも仕度がしやすくなります。
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2階の排水音対策
2階以上にトイレ・バス・キッチンなどを配置すると、下の階に排水音が響く場合があります。その場合は配管に吸音材と防音材を巻き込むことで、排水音を低減できます。
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2階に遮音床ボードを使用する
イスを引く時や食器が落ちる時などに出る大きな衝撃音を抑えるには「遮音床ボード」の使用が効果的です。クッション性のあるインシュレーションボードの裏面に制振マットを圧着した遮音ボードを床下地材として使用します。
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1階の天井・2階の床の構造を変える
2階からの音を本格的に軽減するには、2階の床だけでなく1階の天井部分もあわせて工事する必要があります。
1階の天井と2階の床が構造上つながっていると、振動が伝わりやすくなります。それらを振動が伝わらない構造に変えることで、音を軽減できます。
大規模な工事が必要になるため、二世帯住宅にリフォームされるなど、大規模リフォームの際に検討されるのがお勧めです。
マンションの防音対策として、当社オリジナルの工法がありますので、マンションで音にお悩みの方はぜひお問い合わせください。
隣室への音漏れ対策
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部屋の間にクローゼットなどを設置
部屋と部屋の間にクローゼットや押し入れを設けることで、部屋が直接隣り合わないようにして、音を届きにくくします。また、クローゼットには衣服などを収納するため、それらが音を遮ってくれる防音効果も期待できます。
収納の新設など間取りを変更できない場合は、壁際に背の高い収納を置くと、防音効果が高まります。寝室や子ども部屋にお勧めの対策です。
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音漏れ軽減効果のある建具に変更
音漏れを軽減できる「音配慮ドア」などの建具があります。扉を閉めると自動でパッキンが出現して床との隙間を密閉するなど、機密性を高める構造になっています。一般的な室内扉に比べ、音漏れをほぼ半減させるというデータもあります。
寝室や子ども部屋などの扉に最適です。
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壁の内部に遮音材を詰める
吸音効果の高い「グラスウール」を充填した間仕切り壁などを設けるのも良いでしょう。
断熱材を挟むことでも一定の防音効果を期待できます。日常的に音が出るシステムキッチン、トイレ、バスルームなどの水まわり設備がある空間、人が集まり、テレビを視聴するリビング、音楽を聴くことの多い部屋、子ども部屋などの対策に効果的です。
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開閉音が静かな建具に変更
閉まる直前にブレーキが掛かり、ゆっくり閉まって音が出にくい扉や窓などもあります。出入りの多いトイレやリビング、子ども部屋などの建具に良いでしょう。
家の外からの防音対策
戸建ての場合、マンションの高層階などと比べて道路に近接していたり、隣家がすぐ近くにあったりと、外からの音も気になります。また、会話の声やテレビの音、ペットの鳴き声、浴室やトイレの使用音などが外に聞こえていないかも気になるもの。防音対策としては、外壁や窓周辺のリフォームが挙げられます。これらの対策は寒暖や湿気、結露対策を兼ねる場合もあります。
窓の防音対策
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遮音性の高い窓を採用
防音対策が必要な部屋の窓を遮音性の高いものに変更すると良いでしょう。
既設の窓に「インナーサッシ」を取り付ける簡易的な方法もあります。二重窓になるため、その間に生まれた中間空気層が防音効果を高めます。外からの騒音を防ぎ、かつ室内の音漏れを抑えてくれます。インナーサッシは-40dBの防音効果が期待できると言われていますが、これは車が行き交う交差点と静かな図書館の同じ程度の音量差です。リビングや寝室などに最適でしょう。
また、インナーサッシは、断熱・耐熱効果も高めてくれます。快適な住空間を生み出すほか、冷暖房費も節約できます。
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遮音性の高いカーテンやブラインドに変更
遮音性あるカーテンの取り付けが効果的です。カーテン生地の裏面に特殊なアクリル樹脂がラミネート加工されています。
また、ブラインドやロールスクリーンなどにも遮音性が高い製品があります。木質インテリアとしても最適なブラインドなど、多様な製品から選べるので、お部屋のコーディネートを楽しむこともできます。
外壁の防音対策
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防音性の高いサイディング壁に変更
サイディングには60dBの外部騒音を27dBまで軽減できるものもあり、防音性に優れています。外壁補修の際などに、防音性の高いサイディングを選択すると良いでしょう。
日々使用する給湯器の稼働音を軽減するのに役立ちます。
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壁の内部に遮音材を詰める
吸音効果が高い遮音材を充填する方法です。
断熱材を挟むことでも一定の防音効果を期待できます。
防音リフォームのポイント
住友林業のリフォームなら間取り変更で根本的に対策
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一口に防音リフォームと言っても「カーテンを変更する」「床にクッションフロアなどの床材を張る」といった簡易的なものから「壁や床の内部に遮音性の高い素材を入れる」、「防音対策したレッスン室やシアタールームを設ける」といった大規模リフォームに相当する防音リフォームもあります。
住まいをよく知る住友林業のリフォームであれば、住まいの一部だけのリフォームから、構造変更を伴う大規模リフォームまで、幅広くご相談いただけます。
ライフスタイルとご希望を丁寧に伺い、個々の部屋だけでなく、お住まいをひとつの空間として安全・最適に変えるリフォームをご提案します。
住友林業のリフォームなら素材の強みを活かしてご提案
木を知りつくしている住友林業のリフォームであれば、例えば「銘木の質感が楽しめる音響用の壁材」を用いて、空間をコーディネートしながら防音効果を実現する、といったご提案も可能です。
また、現在の床や壁に合わせて、最適な素材をご提案できます。まずはリフォームエンジニアにご相談ください。
住友林業のリフォームなら「専門家」だからできる対策
防音対策は専門知識を必要とする場合も多くあります。例えば、シアター専用ルーム、楽器習室、オーディオルームといった本格的な防音ルームをつくる施工事例など。プロの知見を活かしたリフォームをご提案できます。
防音リフォームした方の感想
実際に防音リフォームをご依頼いただいた方から、こんな声をいただいています。
リフォームのきっかけ
主人の定年を機に、古くなって痛みが目立ってきた家をリフォーム。主人が趣味に没頭できる部屋もつくりたかった。
「オーディオルームをつくれて、とても満足している。これまでは趣味の模型をつくるのに、和室しかなく、家族の声も気になっていた。いまは専用の部屋でのびのび没頭できるし、大好きな映画鑑賞も家族を気にせず、大音量で楽しめている」
リフォームのきっかけ
子どもが独立し、夫婦の終の棲家として空き家になっている実家に引っ越し。古い家なのでフルリフォームを決断。
「家の前が道路なので、断熱と防音にこだわりたかった。自然素材を使ってリフォームしてもらったが、いまは雨の音もわからないくらい、静かな環境で生活でき、とても満足している」
リフォームのきっかけ
新築で購入したマンションが築年数を経て設備などが老朽化。将来の夫婦の暮らしも見据えて、リフォーム。
「一室を防音室にした。妻がピアノを弾くのが大好きなので、子どもが独立した後は、リビングにあるピアノを防音室に移動して趣味を楽しんでもらう予定。いまから将来が楽しみ」