毎日みんなが使う場所だからこそ、「収納がもっとほしい」「明るく、暖かくしたい」など、家族全員の要望に応える洗面スペースにしたいですね。
最近の洗面化粧台は収納が充実し、洗面ボウルとカウンターの継ぎ目をなくすなどお掃除がラクになっています。さらに、玄関先に2つ目の洗面台を設置するなど、新しいスタイルも登場。ここでは最新のトレンドや事例を詳しくご紹介します。
洗面所のリフォームの費用相場
洗面所のリフォームの費用相場は、洗面台だけの更新か、内装も一新するか、さらに広さや位置を変更するかなどによって変わります。
洗面台もメーカーの標準仕様の商品にするか、カウンターやボウル、鏡などをそれぞれオーダーするかによって価格が変わります。
参考費用
20〜300万円
費用変動の要素
少額
高額
- 老朽化した洗面化粧台を更新
- 壁や床などの内装を変更
- 収納や物干しなどを設置
- 配管を更新
- 洗面所の広さを変更
- より暮らしやすいように洗面所まわりの動線や間取りを改善
洗面化粧台だけを交換するシンプルなリフォーム
最近の洗面化粧台は、鏡の裏やカウンター下の収納が充実しており、継ぎ目や隙間をなくすなど、お手入れがしやすくなっています。洗面台を交換するだけで、洗面所の使い勝手が格段に良くなります。
工事の目安:半日〜1日
壁や床の張り替え、レイアウト変更など洗面空間を丸ごとリフォーム
洗面化粧台の交換だけでなく、壁や床などの内装を好みのものに変えたり、収納や物干しなどを新たに設置したり、浴室と合わせて動線や間取りを変えることで、洗面をより使いやすくすることができます。
工事の目安:1日〜4日
洗面所のトレンド紹介
洗面所のトレンドは、洗面化粧台の交換だけでなく、内装にこだわり、冬の寒さ対策を行うなど、より快適な空間へリフォームされるケースが主流です。
また、洗濯機を置く場合は、室内干しや一時干しのための物干しを設置したり、タオル類や下着などの収納スペースの充実をご希望される方も多くいらっしゃいます。
家族が多く、朝混雑する場合は、2ボウルカウンターにしたり、別の場所に2台目の洗面台を設置する場合もあります。最近ではウイルス等への感染予防のため、玄関のそばや玄関から直行しやすい場所に洗面台を設けて、帰宅後すぐに手洗いやうがいをできるようにするケースが増えています。
汚れがつきにくい抗菌性の床
洗面所は水気や汚れが飛散しやすいため、水に強くて汚れがつきにくく、抗菌性がある床材がお勧めです。
水拭きできる調湿壁
壁材は水に強く、簡単にお手入れできるものがお勧めです。エコカラットは調湿機能があり、水拭きできます。
ヒーターで寒さ対策
冬場、寒い洗面所で衣服を脱ぎ、お風呂に入るとヒートショックの危険性があります。洗面所を暖かくすることで快適なバスタイムに。
物干し設置で効率よく
取り外し可能な物干しは、雨の日や花粉の時期に洗濯物を内干したり、野外に干しに行く前に洗濯物をハンガーにかける作業ができて便利です。
収納を充実させて家事がはかどる空間に
洗濯機の上などのデッドスペースを収納にすれば有効活用できます。
限られたスペースでも、カウンターの奥行きをコンパクトにして、対面側にオープン収納を設ければ、家事がはかどる空間に。
2ボウルで朝の混雑を解消
朝の身支度の時間が家族で重なってしまうなど、洗面台の混雑解消には2ボウルにするのが効果的です。
玄関や2階にセカンド洗面
最近は、帰宅後にすぐ利用できる玄関脇や、2階の寝室の近くなどにセカンド洗面を設置するのが人気です。
家族構成と洗面所の混雑度の関係性
リクシルの調査では、中学生以上の子どもがいる家庭で、洗面所の混雑に対する不満が高いことがわかります。家族の成長に合わせて、洗面所のあり方をご検討ください。
「使いたい時間帯が家族と重なり合う」
と回答した方の家族構成
洗面化粧台の最新機能
最近の洗面化粧台はお手入れが簡単で使いやすく、収納も進化しています。耐水性に優れお手入れしやすい内装材や、洗濯の際に便利なアイテムなどを取り入れて、快適な空間を実現しましょう。
汚れがつきにくく、お手入れが簡単
最近の洗面ボウル・カウンターは、継ぎ目や隙き間のない一体型のものなど、汚れがつきにくい構造になっており、お手入れも簡単です。
お手入れしやすい水栓・カウンター
上部から水が出るタイプの水栓は、水栓まわりに水がたまらないのでお掃除が簡単です。
お手入れが簡単な排水口
排水口のヘアキャッチャーは、髪の毛などのゴミをサッと取り除くことができます。
洗面での作業を快適にする機能
朝の忙しい時間の洗面作業を快適にしてくれる機能は、毎日の身支度をスムーズにしてくれます。
タッチレス水栓
毎日のちょっとした洗面行為に便利なタッチレス水栓。水の出しっ放しを防ぎ、節水にも効果的です。
影をつくらないLED照明
縦に配置したLED照明により影をつくりにくくし、お化粧や身嗜みをサポートします。
使いやすさを追求した収納
洗面所のリフォームでご要望の多い「収納の充実」。最近の洗面台は、鏡の裏やカウンター下の収納が充実しています。収納内部にコンセントが設置されているタイプが多いので、電動歯ブラシやシェイバーを充電できるなど、利便性が向上しています。
普段使うものがきちんと収まる収納
鏡の裏は普段使いのものがたっぷり入る収納。歯ブラシや石けん類などは、湿気がこもらないように網棚になっています。
奥までたっぷり入る収納
これまでムダなスペースの原因となっていた排水管の配置や構造を見直して収納量を大幅にアップ。スライド式で取り出しやすいつくりに。
環境にやさしい機能
シングル水栓の場合、水だけ使うつもりでも、気づかないうちに給湯機が作動してしまうことがありました。最近の水栓は、そのような無駄遣いをなくす機能がついています。さらに、節水機能も充実し、水とエネルギー両面の節約ができます。
無意識のお湯使いを防ぐ
無意識にお湯を使ってしまうことがないように、水とお湯の切り替えの境に「カチッ」というクリック感を設けるなど、わかりやすい構造になっています。
空気を含んだ水滴で節水
TOTOの「エアインシャワー」は、水滴に空気を含ませることで、一粒一粒を大粒化。従来の水栓と比べて最大約20%節水します。
機能とデザインで選べる内装
内装材は耐水性や抗菌性などの機能面はもちろん、色柄などのデザインも充実。好みに合わせた雰囲気づくりが可能です。
デザイン性に優れた調湿壁
調湿機能や脱臭機能を持つエコカラットには、色や柄、質感などが異なる豊富なバリエーションがあります。
便利なアイテムで洗濯をサポート
雨の日や夜間、花粉の季節などに洗面所で部屋干しする場合、便利なアイテムがあります。
収納できる物干し
使わない時は天井に収納。使うときだけリモコンで竿を降ろして室内干しできます。
送風で洗濯物の乾燥を促進
パナソニックの部屋干しファンは、最適な気流で洗濯物の乾燥を促進し「ナノイー」の働きで部屋干し臭を抑制。
洗面所のリフォームのポイント
タイミング多くの方が築15〜20年前後でリフォーム
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洗面は、築15〜20年ぐらいでリフォームされる方が多くいらっしゃいます。同じタイミングで浴室や給湯器など水まわりを一新されるケースも多くあります。 水まわり設備は別々に施工するよりもまとめてリフォームするほうが工期の短縮や工事費用の節約につながる利点があるためです。
配置・間取り変更使いやすさを追求した配置を検討
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洗面所というと、お風呂場の脱衣所などと一体化した間取りが一般的ですが、リフォームを機にガラッとスタイルを変えてみてもよいかもしれません。
廊下やリビングの端などに洗面台を設置する方が使いやすい場合もあります。
また、現在の洗面所とは別に、病気予防のために玄関近くにもう1つ洗面台を設けたり、家族が多く洗面所の混雑でお悩みの場合は、2階や寝室近くに洗面台を設けると、より暮らしが快適になるでしょう。
利用目的家族の洗面の使い方を考えて
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洗面所の役割はさまざまです。化粧やスキンケアに利用する場合は、椅子があった方がはかどるでしょう。それに合わせてカウンターの高さや広さの検討も必要です。
洗濯機を置く場合、物干しや作業用のカウンターを設置すると便利です。
ペットがいるご家庭では、洗面台で快適にシャンプーができると良いしょう。
現在の洗面所のご不満や、今後洗面所をどのように使いたいかなどをお聞かせいただければ、お勧めのプランをご提案します。
健康リスクの低減寒さ対策を万全に
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冬場に寒い洗面所で脱衣し、お風呂に入るとヒートショックの危険性があります。住まい全体で断熱性を高めるのがもっとも効果的ですが、洗面所に暖房を導入するだけでもその危険性は減ります。
窓がある場合は、断熱性能の高いサッシへの交換や、現在の窓に内窓の取り付けをご検討ください。
ヒートショックの危険
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例えば、冬場の入浴時、寒い脱衣室では血圧が急に上昇し、湯船につかると一転急降下。ヒートショックを起こして意識が朦朧となる危険があります。ヒートショックを防ぐためには、住まいの中での温度差をなくすこと。住まい全体の断熱性向上が効果的です。
加齢への備え身体に負担の少ない洗面所へ
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体が不自由な場合や車椅子利用の場合など、身体状態によって使いやすい洗面ボウルの高さや手すりの位置、スペースの広さなどが異なります。
状況やご要望に合わせて、身体負担が少ないく自立をサポートする洗面所のリフォームをご提案します。
住友林業のリフォームならこだわりの空間を実現
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洗面台や収納などシンプルな構成だからこそ、素材やデザインにこだわることで全体の雰囲気を大きく変えることができます。
カラータイルを凝ったり、少しレトロな蛇口にして落ち着いたデザインにしたり、木の質感にこだわったり、可能性は無限大です。
住友林業のリフォームなら、国内主要メーカーの洗面台はもちろん、カウンターとボウル、鏡などを選ぶセミオーダーや、素材や寸法などを自由に選ぶフルオーダーまで、こだわりの洗面所づくりが可能です。
住友林業のリフォームなら建物の劣化も修繕
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水まわりのリフォームでは、周りの土台や壁に劣化が無いか事前にしっかりチェックしておくことも大切です。築年数やメンテナンスの度合いにもよりますが、洗面所の土台は湿気によって劣化していることがあり、場合によっては土台ごと入れ替える必要があります。
住友林業のリフォームなら、洗面設備のリニューアルに加えて、建物の状態を確認し、劣化部分のメンテナンスも承ります。
洗面所のリフォームで利用できる減税・補助金制度
バリアフリーリフォームの減税・補助金制度
ご高齢の方や要介護・要支援認定の方などが使いやすいように、トイレを広くしたり、手すりをつけたり、段差を解消するなど、トイレのバリアフリー化を行った際には、以下のような減税・補助金制度が活用できる場合があります(それぞれに要件・条件があります)。
バリアフリーリフォームの減税制度
所得税の控除① 投資型減税 現金またはローンを利用する場合 |
最大控除額 20万円 |
控除対象となる工事費限度額:200万円(控除率:10%) 期間:2021年12月31日まで(予定) |
所得税の控除② ローン型減税 返済期間5年以上のローンを利用する場合 |
最大控除額 62.5万円 |
控除対象となる工事費限度額:バリアフリー工事:250万円(控除率2%)、バリアフリー以外の工事:750万円(控除率1%) 期間:2021年12月31日まで(予定) |
固定資産税の控除 | 最大控除額 家屋の固定資産税額の1/3 |
限度:100㎡相当分まで 期間:2022年3月31日まで(予定) |
※それぞれに要件・条件があります。
バリアフリーリフォームの補助金制度
介護保険制度の補助金 | 介護保険の適用を受けている方がいる場合、手すりの設置や段差の解消などの工事費について最高20万円を限度に、費用の9割(支給額18万円)までを支給。 |
各自治体の補助金 | 自治体によっては、介護保険制度の上限額を超える工事や、介護保険の対象外の工事についての補助金制度があります。 |
※それぞれに要件・条件があります。
上記の他に、他の部位のリフォームと組み合わせることで、省エネリフォームの減税制度や補助金制度などを利用できる場合があります。適用できる制度については、お気軽にご相談ください。
洗面所のリフォームした方の感想
実際に洗面所のリフォームした方から、こんな声をいただいています。
リフォームのきっかけ
子ども2人が結婚し独立したので、夫婦2人で住みやすい家にリフォームしたいと思った。
「脱衣所の洗面台はお客様も使うので仕切ってほしいと頼んだが、ドアを付けると狭くなるし使いづらくなる。そこでカーブしたカーテンで仕切る案を考えてくれた。このような要望にも真剣に向き合ってくれて、細かいところまで丁寧に対応してくれた」
リフォームのきっかけ
築19年のマンション。ありきたりの間取りを個性溢れる空間に一新したかった。
「玄関脇のスペースを利用して洗面所を新設。壁はこだわりのタイルで。10種類以上侯補があり悩んだが、妻がセレクト。洗面台は輸入製品。洗面の収納は住友林業のオリジナルのものに。リフォームなのに、新築の注文住宅を建てた感じ。自由にできたし、私たちの想いが空間に反映されている」
リフォームのきっかけ
高齢の義母が車椅子利用になったためリフォームを決断
「義母が現在リハビリをしている施設では洗面台の位置が高く、車椅子に座っていると手が洗えなかった。住友林業ホームテックから今まで知らなかった調節式の洗面台のことを教えていただき、義母用に設置した。とても気に入っている」
洗面所のリフォーム事例
3人のお子様が使いやすいように2ボウルの洗面台に
お子様3人が成長されて手狭になったマンションからの引越し先の住宅をリフォーム。洗面所はゆったりと取り、お子様たちが朝、同時に使えるよう、2ボウルを備えたワイドカウンターの洗面化粧台を採用。大きなミラーの下にあしらったモザイクタイルの壁がお洒落なアクセントになっています。
玄関に帰宅後すぐに使えるオリジナルの洗面台を設置
中古住宅を購入して全面リフォームを実施。玄関ホールには、帰宅した家族や来客も使いやすいように洗面台を設置。タイルをあしらってつくった造作の洗面台は、玄関収納とカラートーンを合わせて、明るい雰囲気の空間を実現。