最近の浴室は快適性がめざましく向上し、心と体の疲れを癒してくれる極上のリラックス空間になっています。また、バスタブや床は汚れがつきにくい加工によりお手入れもラクラクです。
ここでは、家族みんなが満足する理想のお風呂にリフォームするためのヒントをご紹介します。
お風呂・浴室リフォームの費用感
お風呂・浴室リフォームの費用は、ユニットバスかオーダーメイドの在来工法にするか、浴室の広さや位置変更の有無などによって変わります。
参考費用
100〜500万円
費用変動の要素
少額
高額
- 老朽化したユニットバスの更新
- 浴室の広さを変更
- タイル張りなど在来工法の浴室をユニットバスに変更
- 在来工法によるオーダーメイドリフォーム
- より暮らしやすいように浴室まわりの動線や間取りも改善
お風呂・浴室の種類
浴室は、大きく「ユニットバス」と「在来工法」の2つに分けられます。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
ユニットバス
ユニットバスは事前にパーツを工場で製作し、現場で組み立てるタイプ。最近では高機能なタイプが多く人気があります。
- メリット
-
- 工期が短い
- 断熱性能が高い
- 汚れがつきにくい加工がなされており、お手入れがラク
- デメリット
-
- 規格サイズが決まっている(サイズの自由度が少ない)
- デザイン・素材が決まっている
在来工法の浴室
在来工法の場合、壁や床の材料などを自由に選んで、オリジナルの浴室が設計できるため、こだわりのリフォームができます。
- メリット
-
- サイズや素材・デザインの自由度が高い
- デメリット
-
- 浴室を一からつくるため、コストが高く、工期が長い
- ユニットバスと比較すると、断熱性・防水性が劣る
ユニットバスの最新機能
最近のユニットバスは、清掃性や保温性、快適性などがめざましく進化しています。
汚れがつきにくく、お手入れがラク
清潔に保ちたいけれどお手入れが大変だったかつての浴室ですが、最新の浴室設備はカビや汚れが付きにくく、汚れても簡単に洗い流せるような加工・工夫がなされています。
汚れが落ちやすく、乾きやすい
浴室の床は汚れを落としやすい加工がなされており、水はけも良くカビの繁殖を防ぎます。
写真:リクシル「キレイサーモフロア」
ゴミの処理が簡単な排水口
浴槽やシャワーの排水を利用して髪の毛などのゴミが自然にまとまるので、捨てるのが簡単です。
写真:リクシル「くるりんポイ排水口」
安全への工夫
入浴時のつまずきや転倒は大きな事故のもとです。最新のユニットバスは、危険箇所をなくし、体にできるだけ負担をかけないつくりになっています。
段差のない入り口
つまずきや転倒が起きないように、洗い場と脱衣室の段差を無くして、床を滑りにくく加工。
写真:SEKISUI「LCSBシリーズ」
出入りの負担が少ない浴槽
浴槽をまたぐときの高さを抑えて、ラクな姿勢で出入りできるように。
写真: SEKISUI「LCSBシリーズ」
家計にも環境にもやさしい機能
断熱性能の向上により浴槽のお湯が冷めにくくなり、光熱費の節約に。節水型のシャワーも人気です。
高断熱浴槽で光熱費を節約
浴槽のまわりを断熱材でカバーすることで、5時間後の温度低下はわずか2.5℃以内。
写真:TOTO「魔法ビン浴槽」
大幅に節水できるシャワー
シャワーの水に空気を含ませることで、浴び心地はそのまま、大幅に節水できます。
写真:TOTO「エアインシャワー」
さらにお風呂時間が充実する機能
お風呂時間をより快適なリラックス空間にするためのさまざまな機能が登場しています。
心身ともにリラックス
霧のようなミストを足元から吹き出して浴室全体を一気にあたためます。リラックス効果の高いミスト浴が自宅で楽しめます。.5℃以内。
写真:トクラス「うるおいミスト」
長湯が楽しくなるスピーカー
お手持ちの音源機器をつなぐだけで、お気に入りの音楽を浴室で楽しめます。浴室テレビと連動することも可能です。
写真:トクラス 「サウンドシャワーe」
除菌力を高めていつでも清潔に
浴室はいつまでも清潔に保ちたいものです。最近では、菌やカビの繁殖を抑える機能が登場しています。
浴室内を除菌
浴室内に浮遊するしつこい汚れのもと「浮遊カビ菌」を、乾燥運転時にプラズマクラスターイオンを放出して分解・除去します。.5℃以内。
写真:リンナイ 浴室暖房乾燥機「プラズマクラスターイオン」
見えない汚れや菌も洗い流す
ワイパーのように水道水を散布することで、汚れの原因となる角質や皮脂汚れを洗い流し、「きれい除菌水」で菌やカビの増殖を抑えます。
写真:TOTO「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」
お風呂・浴室リフォームのポイント
タイミング多くの方が築15〜20年前後でリフォーム
-
浴室は、築15〜20年ぐらいでリフォームされる方が多くいらっしゃいます。同じタイミングで給湯器や洗面脱衣室など水まわりを一新されるケースも多くあります。水まわり設備は別々に施工するよりもまとめてリフォームするほうが工期の短縮につながる利点があるためです。
健康リスクの低減浴室まわりも断熱性能を向上
-
断熱性能の高いユニットバスにするなら、浴室の窓を断熱性能の高いサッシに交換するか、内窓を設置するのもよいでしょう。
また、洗面脱衣室や廊下などが寒いままだと、ヒートショックの危険があります。住まい全体で断熱性を高める対策をお勧めします。
ヒートショックの危険
-
例えば、冬場の入浴時、寒い脱衣室では血圧が急に上昇し、湯船につかると一転急降下。ヒートショックを起こして意識が朦朧となる危険があります。ヒートショックを防ぐためには、住まいの中での温度差をなくすこと。住まい全体の断熱性向上が効果的です。
加齢への備え将来も事故が起きにくいお風呂に
-
年歳を重ねると、浴槽への出入りなど、ちょっとした動作が負担になります。最新の設備は、浴槽の高さや手すりの設置、段差のない出入り口など、入浴動作をサポートしてくれるタイプが充実しています。今だけでなく、将来の使いやすさも考えて浴室設備を選びましょう。
使い勝手の良さを知るには、実物をお試しいただくのが一番です。ぜひショールームでお確かめください。
省エネ・節電効果省エネタイプの給湯器への交換
-
給湯器の寿命は10年前後とされています。目安時期を迎えている場合、浴室のリフォームと合わせて給湯器の交換をお勧めします。
最近は、排熱の有効利用でガス消費量を大幅にカットしたエコジョーズや、大気中の熱を利用してお湯を沸かしてためるエコキュートなど、従来に比べて省エネルギーな給湯器が増えており、光熱費の削減にもつながります。
住友林業のリフォームなら自由度の高い在来工法に対応
-
住友林業のリフォームなら、国内主要メーカーのユニットバスはもちろん、壁や床の素材選びや寸法などを自由に決める在来工法によるこだわりの浴室づくりも承ります。
現状の浴室のご不満や浴室に求める機能、デザインなどのご要望をお聞かせいただければ、お勧めのリフォームプランをご提案します。
住友林業のリフォームなら建物の劣化も修繕
-
浴室リフォームの際に注意しておきたいのは床タイルや床下の状態です。築年数やメンテナンスの度合いにもよりますが、浴室や洗面脱衣室の土台は湿気によって劣化していることがあり、場合によっては土台ごと入れ替える必要があります。
住友林業のリフォームなら、浴室設備のリニューアルに加えて、建物の状態を確認し、劣化部分のメンテナンスも承ります。
お風呂・浴室リフォームで利用できる減税・補助金制度
バリアフリーリフォームの減税・補助金制度
ご高齢の方や要介護・要支援認定の方などが使いやすいように、手すりをつけたり、段差を解消するなど、浴室のバリアフリー化を行った際には、以下のような減税・補助金制度が活用できます(それぞれに要件・条件があります)。
バリアフリーリフォームの減税制度
所得税の控除① 投資型減税 現金またはローンを利用する場合 |
最大控除額 20万円 |
控除対象となる工事費限度額:200万円(控除率:10%) 期間:2021年12月31日まで(予定) |
所得税の控除② ローン型減税 返済期間5年以上のローンを利用する場合 |
最大控除額 62.5万円 |
控除対象となる工事費限度額:バリアフリー工事:250万円(控除率2%)、バリアフリー以外の工事:750万円(控除率1%) 期間:2021年12月31日まで(予定) |
固定資産税の控除 | 最大控除額 家屋の 固定資産税額の1/3 |
限度:100㎡相当分まで 期間:2022年3月31日まで(予定) |
※それぞれに要件・条件があります。
バリアフリーリフォームの補助金制度
介護保険制度の補助金 | 介護保険の適用を受けている方がいる場合、手すりの設置や段差の解消などの工事費について最高20万円を限度に、費用の9割(支給額18万円)までを支給。 |
各自治体の補助金 | 自治体によっては、介護保険制度の上限額を超える工事や、介護保険の対象外の工事についての補助金制度があります。 |
※それぞれに要件・条件があります。
上記の他に、他の部位のリフォームと組み合わせることで、省エネリフォームの減税制度や補助金制度などを利用できる場合があります。適用できる制度については、お気軽にご相談ください。
お風呂・浴室リフォームした方の感想
実際にお風呂・浴室リフォームした方から、こんな声をいただいています。
リフォームのきっかけ
築50年を過ぎるが、ほとんど手を入れたことがなく、特に水まわりの老朽化が気になっていた。
「お風呂は、ユニットバスが好きではなく、在来工法を希望していた。けれど、在来工法にもデメリットがあるということで、システムバスだけれども床や壁の選択範囲が広いメーカー(NIKKO)から選んだ。結果的に満足している」
リフォームのきっかけ
お風呂が北側にあり寒かったので、温かいユニッットバスにしたいと思っていた。
「どのリフォーム会社に相談しても「ユニットバスは入れられない」という話ばかりで、リフォームできない状況だった。住友林業のリフォームだけが「ユニットバスが入ります」と言ってくれた。そのおかげで気密性がよく温かい浴室を実現できた」
リフォームのきっかけ
高齢の義母が車椅子利用になったためリフォームを決断
「車椅子利用の義母が湯船に入るにはリフト等を設置する必要があってできなかったが、せめて快適にシャワーを浴びさせてあげたいと考え、浴室にミストサウナと脱衣場に暖房をつけた。ミストサウナはとても良い」
お風呂・浴室リフォーム事例
庭が眺められる位置に浴室を移動
-
熊本地震で浴室に亀裂が生じたことからリフォームを決意。庭を眺めながら入浴するために、浴室を南側に移動。その際、湯船を窓際に配置し、湯船に浸かった状態で庭が眺められるよう窓の位置を最大限調節しました。湯船に浸かりながら庭を眺め、ゆったりとしたバスタイムを楽しむことができます。
デザインや設備にこだわり極上の浴室空間を実現
-
築50年。お子様たちが独立されたのを機に、より暮らしやすいように大規模リフォームを実施。浴室はモノトーンのバスタブやダークな組石調のパネルを選び、オーバーヘッドシャワーや間接照明などにもこだわりました。ゆっくりとリラックスタイムを楽しめる空間に大満足のご様子です。