キッチン・台所のリフォームは、使いやすさや収納力にこだわったキッチン設備の交換から、家事をより快適に楽しむためのレイアウトや間取りの変更まで、ご予算に応じてさまざまなご要望を実現できます。お勧めのキッチンタイプや最新機能を参考に、理想のキッチン空間にリフォームしましょう。
キッチンリフォームの費用感
キッチン・台所リフォームの費用は、設備のグレードはもちろん、設備のみを変えるのか、内装も一新するか、間取りを変更するか等により大きく変わります。
まずは、どのような暮らしを実現したいか、リフォームエンジニアにご相談ください。費用対効果も考慮に入れ、ご家族の理想の暮らしを実現するリフォームプランをご提案します。
参考費用
100〜500万円
費用変動の要素
少額
高額
- 老朽化したキッチン設備を変更
- 壁や床などの内装を変更
- 収納を変更・追加
- 仕切りや壁を撤去
- キッチンやLDKの間取りを変更
キッチン・台所のタイプ
キッチンの間取りは「オープンタイプ」「セミオープンタイプ」「独立タイプ」の3タイプに分類されます。ご家族の暮らし方、キッチンの使い方に適したタイプを検討しましょう。
“距離感”が異なる3タイプ
①ダイニングと一体の 「オープンタイプ」
キッチンとダイニングの境がない開放的なタイプ。料理中もダイニングで過ごす家族と会話を楽しめます。
②ほどよく独立した 「セミオープンタイプ」
腰壁や吊り戸棚などでキッチンとダイニングを仕切るタイプ。家族との会話もでき、かつキッチンでの作業をある程度隠せます。
③料理に集中できる 「独立タイプ」
ダイニングと完全に分離したタイプ。油煙やにおいがキッチンの外へに流れにくく、調理に専念できます。
TYPE 1「オープンタイプ」はこんな方にお勧め
- ホームパーティや家族で料理する機会が多い
- 開放的なキッチンにしたい
ホームパーティや家族で料理する機会が多いご家庭であれば、多人数で料理しやすく、会話が弾みやすいアイランド型やペニンシュラ型のキッチンがお勧めです。
アイランド型は、文字通り「島」のように壁から離して配置するタイプです。一方「「半島」を意味するペニンシュラ型は、キッチンの左右のどちらかが壁に接した対面式のキッチンです。
どちらのタイプも開放感があり、見た目もスタイリッシュです。
アイランド型のメリット・デメリット
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- メリット
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- 開放感があり、回遊性が高い
- 複数人で料理しやすい
- ダイニングにいる人と会話しやすい
- 見た目がスタイリッシュ
- デメリット
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- 両側に空間が必要なため、ある程度の広さが必要
- キッチンが丸見えになる
- においや油はねが部屋に広がりやすい
- 収納スペースが少なめなので、他に収納の確保が必要
ペニンシュラ型のメリット・デメリット
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- メリット
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- 開放感がある
- ダイニングにいる人と会話しやすい
- アイランド型に比べてスペースを取らない
- コンロを壁側に配置することで、においや油はねをある程度抑えられる
- デメリット
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- アイランド型に比べると、動線が限られ、機動性が下がる
- キッチンがほぼ丸見えになる
- 収納スペースが少なめなので、他に収納の確保が必要
- コンパクトなキッチンにしたい
ダイニングとの境はなく、キッチンスペースをコンパクトに抑えたい場合、シンクやコンロなどのキッチン設備を壁側に配置するI型やL型タイプがお勧めです。
壁付き・I型、L型のメリット・デメリット
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- メリット
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- アイランド型、ペニンシュラ型に比べてスペースを取らない
- ダイニングにいる人と会話しやすい
- デメリット
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- キッチンが丸見えになる
- 収納や冷蔵庫をキッチンの横に置く場合、横への移動が多くなる
- I型とL型の差
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- L型キッチンは、I型キッチンをよりも広いスペースが必要
- L型キッチンは、I型キッチンより動線が良くなる(移動負荷が減る)ので作業が効率的になる
TYPE 2「セミオープンタイプ」はこんな方にお勧め
- 調理中に家族と会話したい
- 調理中に子どもを見守りたい
- ダイニングとの境はほしい(キッチンや調理作業を見られたくない)
料理中に家族とコミュニケーションを取りながら、ある程度キッチンを隠したいなら、セミオープンタイプのI型やL型のキッチンがお勧めです。
セミオープン・I型、L型のメリット・デメリット
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- メリット
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- ほどよい開放感がある
- ダイニングにいる人と会話しやすい
- ダイニング側からは手元や調理用具が見えない
- コンロ前が壁なので、においや油はねを抑えられる
- デメリット
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- アイランド型やペニンシュラ型に比べると、多少開放感がなくなる
- I型とL型の差
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- L型キッチンは、I型キッチンをよりも広いスペースが必要
- L型キッチンは、I型キッチンより動線が良くなる(移動負荷が減る)ので作業が効率的になる
TYPE 3「独立タイプ」はこんな方にお勧め
- 調理に集中したい
- 油煙やにおいが他の部屋に流れるのがイヤ
人目を気にせず、調理に集中したい方には独立タイプがお勧めです。収納スペースもつくりやすく、動線が短くて済むので、作業が効率的です。
独立タイプのメリット・デメリット
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- メリット
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- 人目を気にせず、調理作業に集中できる
- ダイニングやリビングにおいや煙が広がらない
- 収納スペースをつくりやすい
- デメリット
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- 閉塞感がある
- ダイニングにいる人とのコミュニケーションは取りづらい
年々進化し続けるシステムキッチン・台所の機能
キッチンは清掃性や使い勝手、収納性などの機能が年々進化しています。
キレイが長続きしてお手入れもラクラク
シンクやコンロ、レンジフードなどのキッチン設備は、汚れがつきにくく、たとえ汚れても簡単にお手入れできるものが主流になっています。
汚れにくく、傷がつきにくい表面加工
ワークトップやシンクまわりは、汚れを拭き取りやすく、傷がつきにくく、熱や衝撃に強い材質が増えています。
ゴミがたまらないシンク
大きくな鍋まで洗いやすい広さと深さのあるシンクが主流に。水流によってゴミが自然にゴミ受けに流れる仕組みなど、掃除の手間を省く工夫も充実。
お手入れしやすいコンロ
油で汚れがちなコンロやIHヒーターは、継ぎ目のないフラットなトップや、シンプルなゴトクなどにより、お手入れのしやすさが向上しています。
お手入れが不要なレンジフード
お掃除が大変だったレンジフードは、汚れにくい素材や自動洗浄機能でお手入れの手間が大幅に低減されいています。
除菌力を高めていつでも清潔に
毎日使うキッチンは衛生面に気をつけたい場所です。汚れをつきにくくする機能だけでなく、除菌機能をプラスした製品が人気です。
除菌効果がある水
薬品や洗剤を使わずに、使用する水を電気分解して除菌成分(次亜塩素酸)を含む水にして使用できる製品があります。
除菌効果を高めた食器洗い洗浄機
高温洗浄で汚れを溶かして落とし、潜在の能力を最大限に引き出して除菌を行う食器洗い乾燥機などもあります。
使いやすくて作業も効率的に
家事の手間・負担を軽減し、より調理が楽しくなる機能が充実しています。
手を使わずに水が出る水栓
吐水口に内蔵されたセンサーが物や手の位置と動きを感知して、吐水も止水も自動で行います。
作業がはかどる工夫
作業をシンクの上でできるプレートなど、調理や後片付けが楽になる機能が充実しています。
料理がより楽しく充実
火加減や加熱時間の自動調整機能はもちろん、専用のココットでグリル料理が楽しめるなど、コンロやIHヒーターは進化し続けています。
1日分の食器をまとめて洗える食洗機
最近は、1日の食器を一度に洗える大容量の食器洗い機が人気です。
大容量で使いやすい収納
調理する人の動作や動線を考えて、取り出しやすく、たっぷり入る収納が増えています。
大容量で機能的な収納
キッチン下のスペースを無駄なく活かした大容量収納。その場で欲しいものが取り出しやすく、しまいやすい、機能的な収納が増えています。
高齢の方でも使いやすい収納
ボタンひとつで自動で昇降する収納庫は、ご高齢の方でもラクに活用いただけます。
キッチン・台所リフォームのポイント
タイミング多くの方が築15〜20年前後でリフォーム
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日々の調理などで使用頻度の高いキッチンは、常に温度・湿度の急激な変化にさらされていることもあって、設備の老朽化による故障などが起きやすい場所です。 築15〜20年ぐらいで不具合が発生することが多く、そのタイミングでリフォームされる方が多くいらっしゃいます。
またお子様の独立など生活の変化によって、LDKのレイアウト変更を検討したり、水まわりをまとめてリフォームされる方も多くいらっしゃいます。
使い勝手これまでの使いづらさを解消
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リフォーム時には、これまでのキッチン設備の使いづらかった部分を解消しましょう。
例えば、シンクやコンロの高さが合っていないなどのご不満がある場合は、ぜひショールームでお試しください。カタログ等で高さや広さなどは確認できますが、例えばコンロのゴトクの上に鍋を載せた際の調理のしやすさなどは実際にその動作をしてみないとわかりません。
また、収納の位置や収納扉の開閉のしやすさなども実際に試していただくのが一番です。
加齢への備え将来も作業負担がないように
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歳を重ねると、重い扉を開けるのが難しくなるなど、ちょっとした動作が負担になります。最新の設備は、軽く開く収納扉や自動水栓など、作業をサポートしてくれる機能が充実しています。
今だけでなく、将来の使いやすさも考えてキッチンを選びましょう。
収納の見直しモノの要不要を見極めて収納を考える
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長い間キッチンを使っているとモノが増えがちです。最近では災害に備えて食料や水をストックされる方が多く、整理しきれなくなるケースが多々あります。
今あるモノの要不要や使用頻度を考えて収納の量を検討し、モノがどこにあれば調理しやすいか動線を考えましょう。場合によっては食品庫や床下収納など、新たな収納スペースの確保を検討しましょう。
間取りの見直しキッチンの位置変更でより快適に
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以前の住宅は、キッチンを陽が当たらない北側に配置することが多く、暗くて寒い場合がありました。
リフォームなら、明るくて暖かいキッチン空間にリニューアルすることが可能です。生活スタイルを考えて、LDK全体で間取りを再検討したり、足元が冷える場合は床暖房を配置すれば調理空間がより快適になり、暮らしやすさが大きく改善します。
住友林業のリフォームならオーダーメイドにも対応
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当社オリジナル仕様のキッチンをはじめ、国内主要メーカーのシステムキッチンはもちろん、部材ごとの素材選びや、収納の位置・寸法などを自由に決めるこだわりのオーダーメイドキッチンも承ります。
現状のキッチンのご不満や、今後キッチンをどのように使いたいかなどをお聞かせいただければ、お勧めのキッチン設備をご紹介します。
住友林業のリフォームなら建物の劣化も修繕
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住友林業のリフォームは、設備交換だけでなく、これからの10年、20年後の住まいのことを考えて、建物自体を修繕できるのが強みです。
築年数を経た住まいの場合、キッチン設備のリニューアルに加えて、ご要望により建物の状態を診断し、劣化した配管の見直しなど、住まいのメンテナンスも承ります。
キッチン・台所リフォームをした方の感想
実際にキッチン・台所リフォームした方から、こんな声をいただいています。
リフォームのきっかけ
台所が手狭で使い勝手が悪く、なんとかしたいと思っていた
「台所に立つと窓を向いてただ作業をするだけだったが、対面式にすることで、家族と会話ができるようになり使いやすくなった。皆が集まって団らんを楽しめるようになった」
リフォームのきっかけ
両親と3人の子どもがいる7人家族。子どもが中学生になったので子ども部屋を増やすなど住まい全体のリフォームを検討
「毎日使うキッチンは、広々としていて収納スペースも多く一番気に入っている。お義母さんや娘たちと一緒に料理できる楽しみが増えた(奥様)」
リフォームのきっかけ
築50年が過ぎ、水まわりの老朽化が気になっていた
「家の真ん中に廊下があり、キッチンや和室などの空間がそれぞれ仕切られていた。リフォームで壁を取り払い、広いLDKにすることで、孫たちが来たときに、皆でキッチンに立てるし、ゆっくり食事を楽しんだり、くつろげるようになった」
キッチン・台所リフォーム事例
キッチンを明るい南側に移設。設備もこだわりオーダー
北側で暗かったキッチンを南側に移設し、明るいLDKを実現。キッチンは奥様が通われていた料理教室のものと同じ家具メーカーに発注。無垢の素材を活かしたこだわりのオーダーキッチンは、築50年の家によく似合うとご満足いただいています。
孤立していたキッチンを対面式にして、パントリーも新設
孤立していたキッチンを移設し、夫婦の会話が弾むLDKを実現。リビングダイニング全体を見渡しながら、家事ができるようになりました。「以前は大事なお皿は仕舞いこんでいましたが、大型パントリーを新設して出し入れしやすくなったので、頻繁に使うようになりました」(奥様)