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奈良県で多く見られる伝統的な屋根の形式「大和棟(やまとむね)」が印象的なO様邸は、築100年を超えていました。地震などの影響で床が傾いて建具にはすき間ができ、厳しい冬場の冷気にさらされていました。
以前に応接間のリフォームを住友林業ホームテックで行い、「きっちりとした仕事に安心できた」とおっしゃるO様は、その後、百年のいえ倶楽部に入会。そして今回、耐震性を高めるフルリフォームのご相談をいただきました。
「最初は建て替えも考えていましたが、住まいに愛着がありました。リフォームを決めた大きなきっかけは地盤調査をしたことです。地盤がしっかりしていることがわかったので、フルリフォームすれば、安全性を確保して愛着ある家を残せると思いました」(O様)
フルリフォームにあたっては、家族や友人が集まる広いLDKやご主人の書斎、奥様のためのオープンキッチンなど、ご家族の希望をお伺いしました。
今回のリフォームでは、不安になられていた地震対策(耐震性能の向上)だけでなく、普段から悩みの種だった段差の解消(バリアフリー)や断熱性の向上など、住みやすさを追求しました。
特に、天井の梁をあらわにした30畳におよぶ開放的なLDKや、奥様が望まれていたオープンキッチンは、住友林業のリフォームが得意とする「耐震性能の向上」を同時に行うことで実現した、当社ならではの仕上げとなりました。
リフォーム後のお宅を訪れたご友人からは、「民泊をしてみたら?」「コンサートを開いたらどう?」「古民家レストランをしたら話題になるよ」など、多くの反響をいただいています。
リフォーム前の玄関まわりの様子。
玄関左手の和室がLDKに生まれ変わりました。
リフォーム後の玄関。左側がLDK。
30畳のLDK。旧家らしい意匠を残しつつ、それに合うLED照明やインテリアを取り入れるなど、トータルコーディネート。家族やご友人が集まってもゆったり過ごすことができます。
キッチン側から見たリビング(奥左)と書斎(奥右)。
廊下からは美しい庭を眺めることができます。
ご主人が希望された書斎はコンパクトながら落ち着ける空間。
「リフォームして一番変わったのは、気密性が高まって以前より静かになったこと。寝室からは庭が見渡せて気持ちが良いです」(O様)
屋根などは既存をそのまま活かし、以前の色合いに合わせて外壁を塗装。旧家らしい趣きのある外観になりました。
「見違えるようにすべてが新しくなり、期待以上の仕上がりでした。気に入っているのは広々として天井の高いLDKです。古い梁を見るとやはり落ち着きます。
庭がある古民家(旧家)の場合、その庭に合う家を新たに建て替えるのは難しいと思います。新しい家を建てるとなると法律による制限もあるので、地盤さえしっかりしていれば、ぜひリフォームをお勧めします」
木の家で過ごすと、「心地よい」「あたたかみがある」という声をよく耳にします。そう感じさせるのは、木の光沢や色合いのためです。
木材が放つ穏やかな光沢は、光を反射したときにまばゆさを感じさせず目にやさしい点が特徴です。その理由は、木の細胞がつくる細かい凹凸にあります。その凹凸が光を乱反射してまぶしさを軽減しているのです。
また、木が反射する光の波長にも特徴があります。
木は波長の短い紫外線の反射率が低く、紫外線の多くを吸収します。殺菌作用がある紫外線ですが、浴びすぎると皮膚ガンの原因になるなど人体に有害な面もあります。木はこの有害な紫外線を吸収する働きが強いのです。また、眠りをコントロールするホルモン(メラトニン)の分泌を抑える青色波長成分(ブルーライト)を多く吸収する特性も持っています。
一方、波長が長い光の反射率は高くなります。黄赤系の色や熱を伝える赤外線をほどよく反射するので、視覚的にあたたかみを印象付けます。
住友林業 筑波研究所による実験で、白色クロスの部屋と木を内装に使用した部屋で眠りの質を比べたところ、木素材の部屋の優位性が見られました。
白色クロス
+
シーリングライト
白色クロス
+
間接照明
木素材
+
間接照明
実験では「白色クロス+シーリングライト」「白色クロス+間接照明」「木素材+間接照明」の3つの部屋を用意し、21歳から65歳までの11人の男性それぞれの睡眠の質の違いを調べました。
その結果「木素材+間接照明」の部屋の熟睡度が一番高く、「白色クロス+シーリングライト」の部屋と比較した場合、早朝覚醒(早朝に目覚めてしまうこと)の割合が減少し、中途覚醒(夜中に目覚めてしまうこと)も低下傾向を示しました。
また、自律神経機能の調査では、「木素材+間接照明」の部屋の場合、入室前の30分間と、就床後の30分間で心拍数の低下(75→66)が見られ、他の部屋よりもその変化が顕著でした。
さらに、起床時に数字を用いた簡単なゲームをしてもらったところ、「木素材+間接照明」の部屋では、他の部屋よりもミスの回数が少ないという結果を得ました。これは熟睡した後に頭が冴えていることを示すものです。
睡眠への効果が期待できる木の家。住友林業のリフォームでは、木の良さを活かし、自然素材にこだわったリフォームをご提案いたします。
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※画像はイメージです
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- 第11回 (2015年8月20日)
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