第99回 **ももログ** ~津山市 木造築40年 大規模リフォーム工事 《構造補強編》~
2016年12月24日
こんにちは。
岡山支店 リフォームエンジニアの小林です。
今年もあとわずかとなりました。
忘年会やクリスマス会などで忙しい日々をお過ごしかと思いますが、お正月休みももうすぐですね。
さて前回からの引き続きです。
I様邸の【構造補強編】です。工事は順調にすすんで完成間際になっています。
順にご紹介します。
【床組み】
劣化した床組みを解体しました。
新設の束(PC板)+コンクリートボンド+鋼製束で土に面する木部をなくし、
シロアリの被害から木部を守り耐久性を向上させます。
根太の間には、50ミリの断熱材をすきまなく敷き詰めます。
根太にあてがっているのは、断熱材を落下させない為の金物で、
これがあることにより、断熱材の落下を防ぎます。
【構造躯体】
既存の筋違も新設の筋違も「ボックス金物」で補強します。
柱や梁の接合部は、全てリブコーナーを設置し接合部の強度を高めます。
梁同士の接合部には「レンコン金物」を、
新しく施工する梁の両端部には、梁受け金物を設置し、仕口の補強をします。
地震の際、引き抜こうとする力、変形させようという力に抵抗します。
住友林業の社名が印字されます。
【小屋組】
小屋をささえる垂木の両端にはハリケンタイを施工。吹き上げようとする力に抵抗します。
小屋組みを構成する、小屋梁、小屋束、母屋は「カスガイ」釘打ちで補強し、
桁行き筋違や振れ止めで小屋組みの変形を防ぎます。
その他、I様のお宅では使用しませんでしたが、旧家の基礎のないお宅の地震に対する対策として、
「制震ダンパーS型」やエネルギー吸収ダンパー」を利用した「制震工法」をご用意しています。
家は敷地条件や地盤状況、建物の形状・性能によって、地震に対する力が個々に異なります。
我々は、そのお家に最適な耐震補強を提案することを常に心がけています。
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以上、そういった品質を管理するのが、I様邸の工事担当のKです。
堅苦しい内容になりましたので登場しました。
後姿で失礼しました。
さて次回は「断熱補強木工事編」です。
近日中に公開いたします。
お楽しみに!
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