ホテル・旅館リニューアル事例

小林楼(茨城県 東茨城郡)

リニューアルの
きっかけ

小林楼のリニューアルは、オーナー様から住友林業ホームテックにお問い合わせフォームを介してご連絡いただきました。お話をお伺いすると、ご親戚に「住友林業の家」オーナー様がいらっしゃり、住友林業グループの持つ「木」の強みや特徴を以前からご存じであったこと、施設のリニューアルにおいても力になってくれるのでは、とお考えになったことが、当社に依頼する決め手になりました。

ご要望&解決 住友林業の施設リニューアルでは
このように解決しました

リニューアル前の建物は昭和53年に完工であり、定員2名の和室で構成された客室は、畳敷きの室内の古さが目立つようになっていました。観光地に立地し、夏は海水浴客で賑わう小林楼としては、大人数が気兼ねなく泊まれる広いお部屋の新設をはじめとする、すべてのお部屋のリニューアルをご希望。そこで、2階は隣り合う客室の壁を取り払い6名様がご利用になれる特別室2室と、ツインルーム4室、1階はバリアフリー対応の洋室2室を、フルリニューアルすることになりました。

お客様のお部屋での過ごし方について、オーナー様は「一日中、海を見ながら読書をしたりお茶を飲んだりする方が多い」と話します。聞けば、昔は画家の逗留も多く、宿代が払えないからと作品を置いていく人もいたそうです。当時、受け取った絵がお宿のなかにたくさん飾ってあることからも、お客様は日常を「小林楼」という非日常に持ち込み、普段の日と同じような心持ちで滞在をお楽しみになっているのかもしれません。これらのお話をヒントに住友林業ホームテックが立てたコンセプトは、「海を見るためのお部屋」。大洗海岸をこころゆくまで満喫できる居心地のよいお部屋づくりを念頭に置きました。

もう一つ、ご要望としてあったのは、全館クローズでリニューアルを行うものの、暮らしはそのまま継続すること。オーナー様ご一家は、厨房を切り盛りするご主人と、女将さんが2階に、フロントを担当するご子息が1階にお住まいであり、3食の食事も厨房でご用意されています。こうした普段の生活を崩すことのないよう、工事も動線を考えながらの進行となりました。

リニューアルのポイント

お部屋のリニューアルプランは、大きな窓から見える大洗の海の色を想起させる青い壁紙とウォルナットの床材を使った落ち着きのある設えと、やさしい赤みを放つ壁紙にオークの床材を合わせた明るい雰囲気の設えの2つをご用意。これは、「海の景色と調和するナチュラルなアースカラーを」という女将さんからのリクエストを反映したものです。
もう一つのこだわりは、窓側にご用意したテーブルセット。女将さんから「チェックアウト後のお部屋に入ると、窓側のイスがいつも海を向いているんです」と聞いた担当者は、向かい合わせではなく、最初から海を向いて腰を掛けられるテーブルセットの導入を提案。半だ円型のテーブルをセレクトし、それを特別室の一室とツインルームの一部に設置したほか、もう一つの特別室には腰窓のある板の間にカウンタータイプの座卓を設け、やはり大洗の景色を楽しめるようにしています。
また、当初は客室のみリニューアルの予定でしたが、建物調査をしたところ、外壁や屋上の防水加工に傷みのあることが発覚。海辺の宿ならではの塩害の目立つ部分もあったことから、外回りの施工も住友林業ホームテックが同時に手掛けることになりました。

リニューアルの成果

2021年末にリニューアルオープンを果たし、広く快適になった特別室は現在、単価のアップを検討していると話します。しかしながら、40年以上も料金を変えることなく続けてきたのは、オーナー様ご家族そろって、「常連さんにこれまで通り小林楼で過ごす時間を楽しんでいただきたい」という思いがあるから。この思いは基本崩さず、心ばかりの料金改定を実施することになるようです。
なお、女将さんからは、「ステキなお部屋にしていただきました」というお声をいただいたほか、たまたま立ち寄った近所の方を「良いお部屋になったでしょう」と嬉しそうにご案内するご主人の姿も見られた、と担当者は話します。
また、お布団のセッティングは、高齢になるにつれその動作に負担を感じるようにもなります。今回、多くのお部屋にベッドを導入したことで、こうした問題が軽減されるばかりでなく、お布団を敷くタイミングも、お客様のご夕食中からチェックアウト後へと変わったことで、「繁忙期に来てもらっているお手伝いさんも喜んでいます」と、女将さん。
意匠性、快適性を高めるばかりでなく、機能性と効率性も備えた小林楼のリニューアルは、まさに『三方良し』を叶える好事例となりました。

オーナー様からの声

着工から完工まで4カ月弱のスケジュールで全館リニューアルをしていただきました。施設と住居を兼用していることに考慮をお願いしながらの工事になりましたが、関係者の皆様の連携もよく、最後まで安心してお任せできました。
年の瀬にリニューアルオープンし、さっそく予約をいただくなど、幸先良いリスタートになりました。お客様から「部屋に入った瞬間に見た海が、額縁に収まっているかのようで素敵でした」と感想をいただいたときは、本当にうれしかったです。

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よくある質問

  • 過去の施工実績を教えてください。

    こちらをご覧ください。

  • お問い合わせから完成までの流れを教えてください。

    こちらをご覧ください。

  • リニューアルにあたって全館休業は必要でしょうか。

    内容にもよりますが、客室1室程度の改修工事であれば、全館休館を必要としないケースもあります。

  • 施工にかかる費用と工期を教えてください。

    工事範囲によって大きく変わります。
    既存のものを活かす箇所が多ければ、施工にかかる費用は抑えられ、工期も短縮が可能です。

  • 1部屋でも請け負ってもらえますか。

    もちろん、1部屋より承ります。

  • リニューアルによって客室単価はいくら上げられますか。

    実際、客室に付加価値を付けることで客室単価を上げられた宿泊施設はございます。
    いくら上げられるのかは、宿泊施設によって異なります。投資金額から逆算して検討するケースもございますので、お打ち合わせ時にご相談ください。

  • 施工事例のまとまったパンフレットはありますか。

    客室の実例をまとめたカタログがございます。当社が手がけてきたさまざまな宿泊施設の事例のご用意もございます。
    当ウェブサイトでも、数々の事例をご紹介しております。
    こちらより、ご確認くださいませ。

  • リニューアル以外の施設の修繕も一緒にお願いできますか。

    もちろんお手伝いいたします。
    敷地内にオーナー様のお住まいや居住スペースがある場合には、同時の施工も可能です。

  • リニューアルにあたり、活用できる補助金にはどのようなものがありますか。

    年度により補助金は異なりますが、これまでに「バリアフリー化補助金」「高付加価値補助金」などをご活用いただいたリニューアルがございます。
    詳細は、お問い合わせいただいた際にご案内いたします。

  • 銀行や行政との折衝もお願いできますか。

    お付き合いのある銀行様とのやり取りや行政との折衝などを当社にて行うケースもございます。一度ご相談ください。

  • ブランディングも一緒にお願いできますか。

    ブランディングも同時に進めていくこともございます。施設リニューアルに合わせて一新したいというご希望がある場合には、お気軽にご相談ください。

  • リニューアルを依頼するにあたって、こちらで用意するものはありますか。

    家具や調度品、施設備品などリニューアル後もお使いになるものの移動や選別をお願いしております。
    お客様での建具の取り外し、移動が難しい場合は、当社社員にご相談ください。

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