戸建てリフォームメニュー 屋根リフォームの費用相場や事例を詳しく解説

屋根は紫外線や風雨の影響で劣化が進みます。見た目が悪くなるだけでなく、小さな亀裂やズレを放置しておくと、雨水の侵入や内部構造の劣化につながります。
屋根をリフォームすることで、家の印象は大きく変わります。また、遮熱性能や断熱性能が高まることで、より快適な住まいになります。
最新のトレンドや各素材の特徴を参考に、屋根リフォームをご検討ください。

屋根の種類

屋根材は「瓦」「スレート」「金属屋根」が主流です。まずはご自宅の屋根の種類を確認し、どのようなメンテナンスやリフォームが適しているか検討しましょう。

瓦(粘土瓦)

粘土を成型して高温で焼いてつくる昔ながらの瓦。釉薬(うわぐすり)を塗って焼いたものは陶器瓦、塗らずに焼き上げたものはいぶし瓦と呼ばれます。塗装製品ではないので再塗装の必要がなく、耐久性が高く長寿命なので、メンテナンス費用が抑えられます。他の屋根材に比べて重量があります。

耐用年数
50年以上
メンテナンスの目安・方法
25〜30年程度:点検・補修
50〜100年程度:再施工(葺き替え)

スレート

セメントなどを材料としてつくる板状の屋根材です。厚さ5mm程度の薄い素材のため、瓦に比べて軽量で建物への負担が少ないのが特徴です。経年により表面のコーティングが劣化し、美観や性能が劣化するため、定期的な再塗装が必要になります。

耐用年数
20〜30年
メンテナンスの目安・方法
10年程度:再塗装
25〜30年程度:再施工(重ね葺き・葺き替え)

金属屋根

薄い鋼板の表面に塗装を施した屋根材です。昔はトタン、現在ではより耐食性が高いガルバリウム鋼板が主流です。瓦やスレートに比べてさらに軽く、建物への負担が少ないのが特徴です。経年により表面のコーティングが劣化し、美観や性能が劣化するため、定期的な再塗装が必要になります。

耐用年数
20〜30年
メンテナンスの目安・方法
10年程度:再塗装
25〜30年程度:再施工(重ね葺き・葺き替え)

屋根リフォームの費用相場

スレートや金属屋根のリフォームの方法は主に3種類あります。現在の屋根を再塗装する「塗り替え」、既存の屋根材の上に新たな屋根材を取り付ける「重ね葺き」、既存の屋根材を剥がして下地からやり直して新たな屋根材を取り付ける「葺き替え」です。瓦屋根の場合は、割れた瓦の補修などの他は、全面的な「葺き替え」が可能です。費用は「塗り替え」 「重ね葺き」 「葺き替え」の順に価格が高額になります。
屋根リフォーム工事には足場が必要になります。外壁も一緒にリフォームするとコストメリットが生まれます。

参考費用
40万円〜

※延床面積40坪程度、外壁塗装工事と同時施工の場合

費用変動の要素

少額

高額

  • 塗り替え
  • 現状の屋根を高圧洗浄してから、高性能塗料を下塗り、上塗りします。スレートや金属屋根のメンテナンス方法です。

  • 重ね葺き
  • 既存のスレートや金属屋根の上に下地処理をして、新たに屋根材を葺く方法です。

  • 葺き替え
  • 既存の屋根を剥がして、下地からやり直して新たな屋根材を取り付ける方法です。どんな屋根材も選ぶことができます。

屋根リフォームの時期と方法

スレートや金属屋根の場合、10〜15年程度で再塗装、25〜30年程度で重ね葺き、葺き替えが必要になります。瓦の場合は、劣化状況によって葺き替えを検討しましょう。
屋根リフォームは、美しさがよみがえるだけでなく、浸水を防ぎ、大切な家を守ることにつながります。

スレート/金属屋根こんな症状が出たら再塗装

  • 以下のような症状が出た場合は再塗装を検討しましょう。まず高圧洗浄で表面をきれいにしてから、高性能塗料による下塗り、上塗りを行います。

    • 屋根に苔や藻が発生してきた
    • 屋根材の色があせてきた
    • 屋根にひび割れが目立つようになってきた
    塗装がとれている状態

スレート/金属屋根20〜30年経ったら重ね葺き・葺き替え

  • 築25〜30年以上のスレートや金属屋根の場合、重ね葺き・葺き替えの検討をお勧めします。
    重ね葺きは、葺き替えに比べて、既存屋根の解体が必要ないため、費用と工事期間を抑えられます。また、屋根材を重ねることで、断熱性や防音性の向上が見込めます。ただし、建物全体の重量が増すので、耐震性のチェックが必要です。スレートに比べて金属屋根の方が軽いので、負担を軽減できます。
    下地が劣化していたり、雨漏りが発生している場合などは、いったん屋根を剥がして下地をやり直してから、新たな屋根材への葺き替えが必要です。
    また、下地からやり直す場合は、瓦などどんな屋根材にすることも可能です。
    重ね葺きと葺き替えのどちらが良いかは、現状の状態を確認して、今後のメンテナンス費用を含めたコストを考えた上で検討しましょう。

こんな症状が出たら葺き替え

  • 瓦屋根に以下のような症状が出た場合は葺き替えを検討しましょう。葺き替えの場合は、どんな屋根材にすることも可能です。

    • 屋根にひび割れや欠けが多数発生している
    • 屋根に苔や藻が繁殖している
    • 雨漏りをしている

屋根リフォームの最新素材の特徴

再塗装時の塗料や各種屋根材は、昔に比べて機能が進化し、耐用年数も向上しています。新築時の外観に近づけるか、それともイメージを一新するか、お好みに合わせてご検討ください。

塗料耐久性、遮熱性を高める塗装材

太陽光による温度上昇を抑えるものや紫外線や雨に強いものなど、塗料の機能は進化しています。主に「遮熱系」 「シリコン系」 「フッ素系」の塗料があります。

TYPE 01 耐久性が高い:遮熱系塗料耐用年数10〜15年

太陽光による熱エネルギーを反射して、建物の表面温度の上昇を抑え、室内温度の上昇を和らげます。外壁も一緒に遮熱塗装するとより効果的です。

TYPE 02 耐久性が高い:シリコン系塗料耐用年数10〜15年

耐用年数が長く、紫外線や雨など屋根を劣化させる要因にも強く、コストパフォーマンスの良い塗料です。長く美観を保てます。

TYPE 03 汚れにくく耐久性が高い:フッ素系塗料耐用年数15〜20年

耐久性も高く商業施設などの屋根塗装にも使われています。また塗装面に密着して剥がれにくい性質があるため、耐熱性の効果を期待できます。

シリコン系・遮熱系・フッ素系塗料のカラー(一例)

110
103
121
112
113
109

屋根材防災性能が向上した瓦

  • 従来の瓦は、土を乗せて固定していたため、地震などで崩落することが多々ありました。現在の瓦は、一枚ずつ釘で固定し、瓦同士もずれない構造に。防水対策も施されています。また、従来の瓦に比べて軽量化も実現。台風や地震などの災害に強い防災瓦が人気です。
    形状も昔ながらの伝統的なタイプだけでなく、すっきりしたフラットなタイプもあり、好みによってカラーも選べます。

屋根材を一枚ずつ釘でしっかり固定。
水を逃す形状で水漏れを最小限に。
従来の陶器瓦の1/2以下の軽さ。

屋根材美しさと耐久性が長持ちするスレート

  • スレートは太陽からの紫外線を浴び続けることで色あせが発生しますが、最近のスレートは、コーティングにより紫外線をガードし、経年による色あせを抑制するなど、美しさが長持ちするようになっています。また、夏の暑さを軽減する遮熱仕様のタイプも人気があります。
    色柄が豊富なので、好みの外観にリフォームすることができます。

ケイミュー「COLOR BEST」の例

プレミアムグラッサ
グランデグラッサ
遮熱グラッサ
グラッサ
シャッフルカラー
クァッド

屋根材軽量で重ね葺きにお勧めの金属屋根

  • 金属屋根は、主にガルバリウム鋼板を基板に、表面を塗料などでコーティングしたものです。最近では、表面に天然石の粒子などをコーティングし、デザイン性と耐久性を向上させた製品も登場しています。
    瓦やスレートに比べて軽量なので、例えば、スレート屋根に重ね葺きしても、総重量は瓦屋根よりも軽量。屋根部が二重に守られ強度がアップし、工期や費用も葺き替えより抑えられるため人気です。

天然石をコーティング

※1表面のアクリル仕上げコードは、運搬や施工時の保護のためのものです。時間経過とともに雨水などで流れ落ちます。
※2グリーン系は天然石にセラミックコーティングを施してあります。

カバー工法による重ね葺き

LIXIL「 T・ルーフ」の例

T・ルーフ クラシック
チャコールグレー
T・ルーフ クラシック
ライトグレー
T・ルーフ クラシック
シナモン
T・ルーフ モダン
グリーン
T・ルーフ モダン
ブラウン
T・ルーフ モダン
チャコール

屋根リフォームのポイント

定期的な点検早めのチェックで屋根を長持ちさせる

  • 家を丈夫に保つには、屋根がしっかりしていないといけません。しかし、屋根は窓や壁と違い、状態を確認するのが難しい部位です。
    素材や屋根の形状によっても傷み具合は変わってきますが、概ね10年に一度プロによるチェックを行うのが良いとされています。
    簡単なメンテナンスで済めば良いですが、放置する期間が長くなると大掛かりな工事が必要になってしまうケースがあります。一定期間ごとにチェックは怠らないようにしましょう。

タイミング外壁リフォームや太陽光発電の設置も検討を

  • 屋根リフォーム工事では足場を組むので、外壁のリフォームや太陽光発電設備の設置を同時に実施することで、個別に足場を組む費用や時間を節約できます。
    太陽光発電を導入する場合、重量が増えるので、スレートや金属屋根の方が躯体への負荷を軽減できます。また、太陽光発電を設置することで屋根の保護にもなります。
    太陽光発電を導入する場合は、夜間や災害時にエネルギーを有効に活用できる蓄電池の設置も併せてご検討ください。

リフォームのヒント屋根材に迷ったら

  • 日本家屋で屋根が反っている形状の場合は、スレートや金属屋根の利用が難しい場合があります。また、旧家など昔ながらの日本家屋が並ぶ街並みの場合は、瓦が景観に合うでしょう。
    屋根材の制約がない場合は、

    • 長持ちさせたいなら瓦
    • すっきりさせたいならスレート
    • 軽量で耐震性を向上させたいなら金属屋根

    がお勧めです。
    また、屋根の形を変えるリフォームも可能です。屋根の形を変えることで、影のでき方や日光の射し方、雨や雪の流れ方も変わってきます。
    屋根材や屋根の形状に迷ったら、お気軽にご相談ください。

住友林業のリフォームなら工事の品質管理を徹底

  • 住友林業のリフォームでは、事前洗浄の徹底はもちろん、ひび割れやサビの補修などをしっかり行ってから下地処理を実施します。それらの作業を工事担当がチェックするなど品質管理を徹底しています。
    また、下塗り・上塗りに必要な塗料の量を施工面積から算出し、事前に既定量の希釈材を混ぜた状態で現場に搬送。最適な分量で塗装することで、塗材の性能や美しさを最高の状態で仕上げます。

リフォーム工事の流れ

屋根塗装と外壁塗装を同時に行った場合の流れをご紹介します。

工事にかかる日数14

工事に要する日数や施工内容については、リフォーム内容により変わる場合があります。

1日〜
3日目
外壁塗装/足場設置〜高圧洗浄

足場の設置・管理
養生シート
高圧洗浄

4日〜
6日目
外壁塗装/下地処理

下地処理、塗装前の養生

7日〜
10日目
外壁塗装/塗装

塗装/中塗り
塗装/上塗り
外装塗装
完了

11日・
12日目
屋根塗装/高圧洗浄〜塗装

高圧洗浄
塗装/下塗り
塗装/上塗り1回目
塗装/上塗り1回目

13日・
14日目
養生、片づけ

養生、足場撤去の片づけ
屋根塗装
完了
全工事完了

屋根リフォームで利用できる補助金制度

屋根の断熱性能を向上させることで、自治体の補助金・助成金が活用できる場合があります。また、居室の断熱改修などを行ったうえで、屋根の断熱性能を向上させたり、太陽光発電を設置した場合には省エネリフォームの減税制度を利用できる場合があります。
適用できる制度については、お気軽にご確認ください。

自治体の補助金・助成金制度

現金またはローンを利用してリフォームする場合の制度(2022年12月31日まで)

各自治体の補助金 自治体によっては、屋根や屋根、窓の断熱工事についての補助金制度があります。

省エネリフォームに関わる減税制度

所得税の控除①
省エネリフォーム(断熱改修)をした場合の投資型減税
現金またはローンを利用する場合

最大控除額
25万円

太陽光発電を採用した場合は35万円

控除対象となる工事費限度額:250万円(控除率:10%)、太陽光発電を採用した場合は350万円(控除率:10%)
期間:2021年12月31日まで(予定)
所得税の控除②
省エネリフォーム(断熱改修)をした場合のローン型減税
返済期間5年以上のローンを利用する場合
最大控除額
62.5万円
控除対象となる工事費限度額:断熱改修工事:250万円(控除率2%)、断熱改修以外の工事:750万円(控除率1%)
期間:2021年12月31日まで(予定)

※それぞれに要件・条件があります。

屋根リフォームした方の感想

実際に屋根リフォームした方から、こんな声をいただいています。

(築30年・50代)

リフォームのきっかけ

水まわりのリフォームをするために仮住まいをすることに。どうせ仮住まいをするならと思って全面リフォームをすることにした。

「屋根を検討し始めると、いろんな家の屋根が気になり、たくさんの家や部材を見た。屋根さえ軽くしておけば、地震のときに、家が沈んで、家が崩れることはないという思いから、これまでの約10分の1の軽さのメンテナンスフリーの屋根にした」

(築80年・50代)

リフォームのきっかけ

昭和初期に祖父が建てた大切な家。大事な仏間の近くで雨漏りするようになったのがリフォームのきっかけ。

「屋根の材質を選ぶときに「リーズナブルな洋風瓦を」との提案があったが、私たちのイメージに合わなかったため、わがままを言って、現在の「ROOGA」という重厚感のある軽量瓦に替えてもらった。多少、費用がかかったが、営業の方が他の部分での調整をやりくりしてくれました」

(築100年・40代)

リフォームのきっかけ

いずれは住み継ぐことを考えていた築100年の母屋に手を入れて快適に暮らせるようにしたいと、リフォームに踏み切った。

「旧家の風情を残しつつスッキリと一新するため、また耐震性を高めるためにガルバリウム鋼板を屋根と屋根に採用。メンテナンスも楽になった。打ち合わせ当初、やりたいことをなかなか表現できずにいたときに、資料やイラスト、立体的な図面で可視化してくれる細やかさが良かった」

屋根リフォーム事例

築85年の建物の趣を残しつつ住まいの性能を向上

築85年の戸建て住宅をリフォーム。屋根を葺き替え、外壁も新しいものに。長期優良住宅の基準に適合するように耐震工事や断熱工事なども行い、安心して暮らせる住まいに生まれ変わりました。

屋根を軽量化して耐震性を向上

現在の新耐震基準が制定される以前の40年前に建てられたお住まい。耐震性に不安があり、また、間取りを大きく変更することもあって耐震補強が必要に。オリジナル工法による駆体の補強とともに、屋根を軽量化して耐震性を向上させました。同時に外観も一新し、アイボリーやベージュを基調としたすっきりとしたデザインに。安心して暮らせる住まいを実現しました。

無料住まいのお悩みを
リフォームエンジニア
に相談する

1,000名を超える建築士を中心に、一邸一邸に専任チームを結成し、お客様にとって最適な設計
「住まいの記憶」や「家族の歴史」を受け継いでいくためのお手伝いをさせていただきます。

Webで相談する

お見積りや皆さまのリフォームに関する疑問に建築士がお答えします。

見積り・リフォーム相談

イベントで相談する

相談会や見学会、リフォームセミナーでリフォームを学びながら相談できます。

見学会・セミナーに参加

お電話でもご相談を
承っております

0120-5-46109

受付時間 9:15〜17:30
 定休日:火・水・祝

ご相談されると、
こんな「よかった」が!

  • どんなことをすると、どのくらい費用がかかるのか概算費用がつかめました(40代 女性)
  • 具体例を見せていただき、リフォームのイメージが膨らみました。(50代 夫婦)
  • リフォームの具体的なすすめ方や注意点がよくわかるようになりました(60代 夫婦)
  • オンライン相談で気軽に相談できてリフォームアドバイスをいただけました(40代 夫婦)

※概算費用は、お住まいを確認させていただいたうえでのご提示となります。

無料 カタログ請求

 

ご相談窓口

リフォームに関するお悩みについて
お気軽にお問い合わせください。

今すぐに相談したい方

電話で相談する

0120-5-46109
受付時間 9:15〜17:30 定休日:火・水・祝

Webで相談する

Webで相談はこちら

店舗などで相談したい方

イベント会場を探す

全国のイベント検索

※イベントを選んで予約できます。

最寄りの店舗を探す

お近くのリフォームエンジニアが
皆様のお悩みをお伺いいたします。

※数字7ケタでご入力ください。

全国の店舗一覧へ

住友林業の家オーナー様

オーナー様専用窓口

オーナー様専用ページへ

お気軽にお問い合わせください。