築120年の古民家を店舗兼住宅へリフォーム　街並みに溶け込む和モダンな生花店へ

店舗兼住宅に求めるものは何でしょうか。
店舗運営のしやすさ、デザイン性の高さ、暮らしやすさなど、通常の住まいよりも求めることが多くなり、費用が嵩むこともあるでしょう。
でもリフォームなら、お財布にも暮らしにも優しい、理想の住まいを手に入れることができるかもしれません。

今回は、倉庫として使っていた築120年の古民家を、店舗兼住宅としてリフォームされ、街並みに溶け込む和モダンな住まいを手に入れたお客様の事例をご紹介します。 ぜひご参考にして下さい。

1.リフォームのきっかけ

ここではK様がリフォームを決断された理由をご紹介をします。

いよいよ独立へ　店舗探しの旅

K様ご夫婦はお二人ともお花関係の会社にお勤めで、そろそろ独立し生花店を始めたいと考えていました。
開店準備のために店舗物件を探していたところ、Ｋ様のお祖父様が20年ほど前に購入された、築120年の倉庫を譲り受けます。

古民家の雰囲気が好きだったお二人は、この倉庫を店舗兼住宅としてリフォームすることになったのです。

2.リフォームでのこだわりポイント

Ｋ様は今回のリフォームで「店舗業務と家事を両立できる動線」「風通しの良さ」「古民家の佇まいを残したデザイン」を希望されました。
ここでは、K様が特にこだわったポイントについてご紹介をします。

（1）美しいだけではない　将来も見据えた機能的なデザインへ

構造全体を見直し、長く安心して暮らすことができるよう、耐震補強を実施しました。
また、1階店舗の作業スペースと住宅のキッチンを近づけたり、階段を新設して1階と2階との動線を二重にするなど、暮らしやすさを考えた間取りです。

プライベート空間を確保できるよう、店舗スペースと住居スペースはきっちりと分けました。
住居スペースは和の雰囲気を残しつつ、最新設備を導入しています。

デザイン性だけでなく、安全性や利便性も格段に向上しました。

（2）築120年の古民家の魅力を受け継ぐ　和の佇まいが美しい生花店

もともと古い街並みが魅力で、岐阜県内の観光地にもなっている地域にあったお祖父様の倉庫。
「この美しい街並みに溶け込むような佇まいにしたい」というご希望を叶える、見事な和の佇まいとなりました。

なお、こちらの住まいは、平成26年度岐阜市景観賞《建築物部門》を受賞しており、内外共にその素晴らしさを認められています。

外部の格子戸が特徴だったため、デザインを踏襲し新たに建具を製作、引き込み戸としてお店の入り口を大きく開放しています。
室外機も木製の格子で隠し、モダンな雰囲気を壊さないように配慮しました。

イメージはそのままに、花との調和も配慮し、店舗としてのイメージアップにもなりました。
側面の壁は焼杉と黒漆喰で仕上げ、花や緑が引き立つよう工夫しています。

（3）生花との調和を生み出す店構え　梁と柱の重厚感が見事な空間に

様々な色彩を持つ花々を美しく見せることができるよう、梁や柱をダークな色で統一しています。
立派な梁や柱はアクセントとして活かし、旧家の重厚感を感じさせる店内となりました。

店内にいるだけで凛とした気持ちになる、そんな美しい空間です。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは更に細かく、K様のご自宅のこだわりポイントをご紹介します。

（1）美しい梁が印象的　開放的で上品な洋室

大正ロマンを感じさせる、和モダンな洋室が完成しました。
天井の美しい梁を活かした天井が特徴的な、開放的で風通しの良い空間です。
断熱対策を施しており、厳しい冬も暖かく迎えることができます。

（2）古民家の魅力が詰まった寛ぎの和室

天井の勾配や美しい梁と、畳が見事に融合しています。
洋室とともに広々とした、上品な和室となりました。
洋室のモダンな雰囲気とはまた違う魅力を持つ、寛ぎの空間です。

4.リフォーム後の暮らしの変化

K様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきました。

• 街並みに溶け込むデザインとなって大変満足。外観がリフォーム前の雰囲気と変わっておらず、キレイに復元できた。
• 天井や柱、建具などをできる限り残せたことが嬉しい。外の格子戸をそのまま使うなど工夫してもらった。ただし網戸を貼り付け、虫が入ってこないようにするなど、機能性が向上している。
• 作業場とキッチンが隣同士で繋がっているので、非常に便利な動線になった。家事をしていてもお客様がいらっしゃるとすぐに分かる。
• 柱があったことで店舗を振るオープンにできなかったが、大きなガラス扉にしたことで開放的になった。
• 2階は広いスペースと屋根の勾配を活かし、いずれは花のレッスンが出来るようなイベントスペースにした。今は貸しスペースとして手作り作品の展示などをしている。雰囲気のある魅力的な空間になったと思う。
• 店舗スペースと住居スペースをきっちり分けた。住居スペースは和の雰囲気をのこしつつ、最新設備を導入したのでとても使い勝手がいい。
• 2階の寝室は天井が高く、大きな梁が美しい。開放的で気持ちのいい空間だ。
• 断熱対策もしてもらったので、暖房をつけると室内がすぐ暖まる。
• お客様からは「雰囲気のいいお店だ」と、とても好評をいただく。
• 2階を利用されるお客様からは「梁が素晴らしいね」と言っていただくことが多い。
• 古民家を活かした空間とプライベートの機能的な空間のギャップがいい、上手く調和していると褒めてもらうこともある。

他にも多くのお褒めの言葉をいただき、Ｋ様ご家族にも大変お喜びいただいています。

5.住友林業のリフォームについて

ここではＫ様が当社にリフォームを依頼されたきっかけなどについてお伺いしました。

（1）住友林業ホームテックを選んだ理由

住宅展示場を回られ、当社のことを知ったというK様。
当社以外に地元の工務店など2社に問い合わせをしたそうですが、「古民家のリフォーム実績がなくやってみないと分からないから、すぐに見積もりが出せない」といわれたそう。

「旧家ということもあり、リフォーム中もリフォーム後も予期しないことが起きるかもしれないと不安がありました。不測の事態でも、大手企業であれば補償やアフターケアなどもしっかりしているだろうと思ったんです。木のぬくもりを大切にしたデザインも気に入っていました。」

当社ブランドの信頼とデザイン力を気に入っていただき、お選びいただくことができました。

（2）住友林業ホームテックの対応

「親身になって考えてくださり、対応が非常に良かったです。希望をかなえてくださり、街に溶け込む美しいデザインとなりました。使い勝手もよくて便利です。住友林業ホームテックさんに依頼して本当に良かった。自慢のお店になりました。」
と、大変ご満足いただいております。

6.まとめ

今回は、倉庫として使っていた築120年の古民家を、店舗兼住宅としてリフォームされ、街並みに溶け込む和モダンな住まいを手に入れた、K様の事例をご紹介させていただきました。
岐阜市景観賞を受賞するなど、素晴らしい実績を誇る美しい住まいです。
K様ご夫婦が公私ともに過ごす、非常に重要な住まいのリフォームをお任せいただけたことが、大変光栄です。 この度は当社をお選びいただき、ありがとうございました。