自宅にいながらキャンプ体験! 気軽に楽しめる「アウトドアリフォーム」

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コロナ禍、3密回避を目的にアウトドアの人気が高まっています。キャンプやバーベキューなど、SNSやYouTubeを通じて、その楽しみ方やノウハウが広まり、テレビ番組で特集されることも増えました。近年ではひとりでキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」も人気です。その一方、キャンプ場の混雑や、他のキャンプ客の目が気になるという悩みの声も聞こえています。

これら困りごとの解消と、気軽に楽しむことを目的に、自宅でバーベキューやキャンプを楽しめるスペースを設ける、「アウトドアリフォーム」が注目を集めています。ただし、安全に楽しむためには、火気の取り扱いや近隣への配慮、住宅へのダメージなどにも十分注意を払う必要があります。

この記事では、自宅でアウトドアを、安全かつ気軽に楽しむためのリフォームを紹介します。

自宅にアウトドアスペースを設けるメリットとデメリット

(画像引用)フリー画像 写真AC

「キャンプを楽しむためのリフォームが、わざわざ必要なの?」と思う人もいるかもしれません。しかし、映画や音楽が好きな人がオーディオルームを作り、読書が好きな人が書斎を設けるのと同じように、趣味のためのスペースをリフォームすることは一般的です。
庭やベランダをリフォームする予定があるのなら、アウトドア仕様に計画してみるのも良いですね。
ここでは、"おうちキャンプ"にはどんなメリット・デメリットがあるのかを具体的にみてみましょう。

おうちキャンプのメリット

自宅にアウトドアスペースがあれば、思いついたときに、すぐキャンプを行うことができます。綿密な予定やスケジュールを組む必要もないため、天候や気温に影響されにくく、わざわざ出かけていく必要もありません。つまり、キャンプ場やテントサイトへの予約や費用が不要です。準備や片づけも簡単であり、トイレや風呂、電源などの不便が一切ないことも魅力です。

おうちキャンプのデメリット

住まいが住宅地にある場合、近隣への配慮は欠かせません。ニオイや煙が広がるバーベキュー料理を楽しむことは難しく、炭火を使う場合も、炎や煙が少ない形成炭を使うなどの工夫をしたいところです。また、消防法や自治体の条例等により焚火が禁止されている場合も多く、キャンプ場やバーベキュー場と比べると、できることが限られています。さらには、いつもと違う景観や旅行気分を味わう難しさもともなうでしょう。

自宅をアウトドア仕様にリフォームする方法

おうちキャンプのデメリットに注目してリフォームを行えば、自宅でのアウトドアを気軽に、安全に行えるようになります。
ここでは、自宅でアウトドア気分を味わうためのリフォームのポイントと注意点を紹介します。

庭・テラス

(画像引用)フリー画像 写真AC

庭は比較的広い面積を使えるため、バーベキュー道具やテント、テーブルやチェアなどを広げやすいスペースです。リフォームでハンモックを置くスペースや普段も使える休憩スペースをつくるのも良いでしょう。自然を感じられる芝生敷きにすれば裸足でも歩きやすく、地面にペグを打って固定するテントの設営も可能です。しかし、芝生は火の取り扱いに慎重になる必要があります。炭の飛び火、炭を扱った道具の直置きによる出火を起こさないよう火気を近づけないようにしましょう。
その点、コンクリートや砂利は火や熱に強く、汚れを洗い流しやすいため、用途に応じてスペースを使い分けると良いでしょう。
さらに、快適に庭で過ごすためには、やはり人の視線を遮ることが重要です。フェンスや柵、または植栽によって目隠しを作りましょう。防犯対策にもなる夜間照明の設置もおススメです。
屋根のあるスペースをつくって、ウッドデッキを設置すれば、季節や天候に大きな影響を受けることなく、気軽にアウトドアを楽しめます。

ベランダ

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マンションにお住まいの場合は、ベランダは活用したおうちキャンプが楽しめます。決められたスペースで行うため、散らかりにくく片付けやすいことは、ひとつメリットといえるでしょう。地上からの視線が届きにくい点は安心ですが、近隣の2階以上の部屋からは比較的見えやすくなるため、サンシェードなどを張って外部からの視線を遮るとよいでしょう。直射日光を遮ることもできます。また、ベランダ床は無機質で生活感が目立つため、ベランダ用のデッキパネルやデッキタイル、人工芝を敷くことがおすすめです。パネル等を敷くことにより室内とベランダの段差が小さくなるため、窓枠をまたぐ際の移動がスムーズになります。人工芝を敷く場合は、接着面のカビや虫の発生を防止するため、水はけの良い人工芝、またはベランダ用の人工芝を選びましょう。
なお、隣室のベランダと距離が近いため、騒音やニオイに対する配慮が必要です。

リビング

(引用)リフォーム事例 住友林業のリフォーム

たとえば、リビングなど外と隣接する開放的なフロアがあれば、天候に関係なくアウトドア気分を楽しめます。屋外に道具を広げる手間がなく、料理を運ぶ動線も短いなど、その手軽さも魅力です。外で行うよりも近隣への配慮が小さく済むこともメリットです。

窓の増設や開口面積の拡大は、耐震性能に問題のない範囲で可能なため、採光や換気の問題がある住宅にとって、建具のリフォームは有効です。
窓の外にウッドデッキを置く場合は、サッシをフラットレールにすると、リビングからデッキへ移動する際の段差を無くすことが可能です。また、網戸を閉めた状態でも開放感を感じられるように、よりクリアなものに取り替えるなど、外の景観を楽しむための工夫をすることがポイントです。ただし、大きな窓を設ける場合は、台風対策として雨戸の設置をお勧めします。

アウトドアリフォームの注意点

(引用)リフォーム事例 住友林業のリフォーム

アウトドアリフォームで忘れてはいけないのは「アウトドア用品の収納場所」です。炭や土汚れ、雨や水濡れした道具を一時的に置く場所、そして片付ける場所があると良いでしょう。バーベキューに使う道具やキャンプ道具は汚れやすく、サイズが大きく重いものが多いため、室内には持ち込まなくても済むように屋外の収納か、玄関近くに専用の収納場所があると便利です。自宅以外でアウトドア体験を行う場合にも、道具の置き場所は重宝します。

また、防火対策として屋外の水栓を設置することも大切です。アウトドア用にリフォームをしたところで、火気の取り扱いを間違ってしまっては元も子もありません。とはいえ、万が一にも消火に使うことのないよう、風が当たる場所、風にあおられた物が飛んできそうな場所では火を扱わないことを大前提に、基本的な安全対策をしっかり実施することが、大切です。
ちなみに、屋外水栓は土汚れや大物を洗うとき、植栽への水やりやガーデニングをするときにも便利です。

まとめ

(画像引用)フリー画像 写真AC

キャンプは本来、ある程度の知識や技術が必要な趣味ですが、最近はインターネットを通じて自宅にいながらノウハウを学べるため、挑戦しやすくなりました。通販を利用して道具を簡単に入手できること、道具やグッズのデザイン性が高く、写真映えすることも人気の理由です。
自宅でアウトドアができるようになると、キャンプやバーベキューが休日だけの楽しみではなく、日常的なものになりそうですね。

バーベキューやキャンプは、炭や焚火などを使わなくても十分楽しめるものです。安全性に考慮しつつ、非日常な時間を楽しむには、ちょっとした工夫やリフォームが活きてくるでしょう。また、庭先でのバーベキューによる煙やニオイの発生は、リフォームの効果をもってしても防ぐことはできません。天候だけでなく、風の強さや時間帯にも配慮しながら、安全に楽しんでください。

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