レイアウトの工夫でも解決できる! 収納クローゼットを設置する簡単リフォーム
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「なんとなくお部屋が片付かない」「収納スペースが狭く物があふれている」と感じている人はいませんか? 断捨離ブームで物を減らしても、そもそも収納スペースが足りず、片付かない場合はリフォームで増やすことを検討できます。
この記事では、より快適な住まいを実現する収納のリフォームを、具体的な事例をもとにご紹介します。
リフォームで収納を増やすには
戸建住宅、マンションともに、収納スペースを増やすリフォームにはパターンがあります。居住面積を増やすことはできないため、現在の住まいを俯瞰してスペースの"ムダ"を見つけることがポイントです。 お部屋を写真に撮って眺めると、客観的に確認できるのでおすすめです。 ここでは、収納リフォームを3パターンに分けて解説します。
場所の用途変更
使っていない和室や子ども部屋、納戸などをウォークインクローゼットやワークスペースに変更することで収納スペースを確保できます。家族形態が変わったり、使用用途が決まらず物置になっている部屋があったりする場合におすすめの方法です。
隣接している部屋とつなげたい場合は、壁の撤去工事があるため費用も高くなります。構造上難しいこともあるので事前の確認も必要です。一方、部屋に棚板やポールを取り付けて丸ごとクローゼットに変更する場合は、比較的短期間の工事で済むことが多いでしょう。
既存の収納スペースの更新
現在使用している収納スペースの収納力をアップさせたい場合には、押し入れをクローゼットに変更したり、オープン収納に扉をつけたりすることで、各家庭のライフスタイルを尊重した収納を作ることができます。具体的に何を収納したいのかを思い浮かべながら、取り出しやすい形式に変更しましょう。アイデアが浮かばない場合はリフォーム会社に相談することをおすすめします。その際、ネットや雑誌を参考に、自分のイメージに近い収納スペースの画像をいくつか集めておくとイメージを共有しやくなります。
デッドスペースの活用
住宅の壁には柱や梁が飛び出ていたり、死角のあるスペースが存在したりします。飛び出た柱と柱の間に棚板をわたす、死角にフックをつけて物を吊り下げるという工夫で、デッドスペースを有効活用することが可能です。最近は壁につけられる軽い棚板なども市販されているため、ご自身で収納スペースを増やすことも可能です。
ここでのポイントは欲張らないことです。元々何もなかった場所に収納を設けるため、欲張ってたくさん物を詰め込んでしまうとお部屋を狭く感じるようになってしまうこともあります。全体のバランスを見ることが大切です。
【方法別】収納リフォーム事例
具体的にどのようなリフォームが可能なのか、住友林業のリフォーム事例をもとにご紹介します。リフォーム前と比較しつつ、ご自身のお住まいを想像しながらご覧ください。
お部屋の用途を変更した事例
和室を洋室に変更し、床の間と押し入れを機能的なクローゼットに変更した事例です。現代の生活では、床の間に掛け軸や生花を飾る習慣は薄れてきているともいえます。思い切って洋室に変更することで使用用途が広がります。
クローゼットの扉を全開できる仕様にすれば中身も一目瞭然です。しまったことを忘れることもありません。棚にするのかポールにするのか、ポールにするなら何本設置するのかなど、収納力を上げる選択肢の多いことが魅力です。
居室を丸ごとウォークインクローゼットに変更した事例です。ウォークインクローゼットはひと部屋まるごと収納に使えるため収納力が格段にアップできます。
ウォークインクローゼットは収納パーツを組み合わせてつくる場合と、オリジナルでつくる場合があります。収納したい洋服や小物の量を把握し、最適な収納システムをつくることが大切です。
和室を洋室に変更し、造り付けの収納を追加した事例です。こちらのお宅はバリアフリー化を目的としたリフォームを行っていたので、扉は引き戸になっています。
収納リフォームは高齢になってからだの無理がきかなくなったと感じている方にもおすすめです。懐が深い収納や高いところにある収納を改善することで、長く住み続けられる家に変えていきましょう。
収納力をアップさせた事例
既存の収納スペースを整理し、収納力をアップさせた事例です。ドレッサーも壁に埋め込んでいるため、このお部屋だけで身支度が完結します。お部屋の中央にベンチも置ける余裕の広さが魅力といえます。
既存のウォークインクローゼットのクロスを張り替え、棚板なども変更した事例です。クローゼット自体が一気に明るくなりました。
蛍光灯からダウンライトに変更したことでアパレルショップのような雰囲気も感じられます。こうした小さなスペースは壁紙や照明などで冒険しても楽しいでしょう。
プライベート空間だから人目を気にすることなく、クローゼットの扉を撤去し、広々とした居室空間を確保した事例です。扉がないことで空間に広がりが生まれます。
掃除もしやすく着替えもしやすいため、寝室などにウォークインクローゼットを設けたい方にはおすすめのレイアウトといえるでしょう。
デッドスペースを有効活用した事例
屋根裏の物置部分を改修し、物置兼子どもの遊ぶスペースとしてリフォームした事例です。天井を抜いて梁をあらわしにすることで開放感を感じられます。
お部屋としても使えますし、広い収納としても活用できるのが魅力です。木造の戸建住宅ならではのリフォームといえます。
お家全体をリフォームし、キッチン横に誰でも取り出しやすいパントリー収納を設けた事例です。棚は可動式のため、用途に合わせて変更することが可能です。
パントリーはスペースに余裕がないと作れないと思われがちですが、このようにちょっとしたスペースでも活かすことができます。
家族が増えたことによるLDKの増築リフォーム事例です。通常は閉じてしまいそうな階段をオープンにし、壁面を本棚にすることで、LDKの広いスペースと収納力の両方を確保しました。
上部の本棚に行くにははしごを使います。
収納リフォームの注意点
お部屋がすっきりしない=収納が少ない、ということではありません。お部屋の導線が悪い、インテリアの圧迫感があるなどさまざまなことが考えられるため、プロの意見も聞きつつ冷静にリフォーム計画を進めましょう。
ここでは、収納リフォームをする際に気をつけたいポイントを紹介します。
収納扉の開閉
収納スペースに取り付ける扉の開閉方法に注意しましょう。引き戸を折り戸にしたら、家具や居室扉と干渉して開かなかったということがまれにあります。開き戸に変更する場合も、扉を開くための床スペースが必要です。扉の開閉スペースも考慮してデザインを検討するとよいでしょう。
余裕を持った収納力
現在の持ち物の量にぴったり合わせて収納リフォームをする方もいますが、できれば少し余裕をもたせておくことをおすすめします。将来的に物量が増えることを予想し、空きをつくっておくことで、居室もゆったりと使うことができるでしょう。
造り付け収納 or システム収納
場所に合わせてオリジナルで製作する造り付けの収納とパーツを組み合わせてつくっていくシステム収納では、前者のほうが、費用が高くなる傾向にあります。ただし、システム収納の場合でもキッチンや浴室と同様でグレードがあるため、どれを選ぶかによって費用感も変わるでしょう。
事例で紹介したように、ウォークインクローゼットは壁紙や照明にこだわることで居心地のよい空間にすることができます。その場合には、余裕をもった予算計画を立てましょう。
マンションの規約を確認
マンションの場合、使用可能な床材や壁紙の等級が決まっていたり、構造上工事が難しい場所があったりします。工事規模によっては事前に申請が必要な場合もあるでしょう。
リフォームの計画がある程度まとまったら、事前に図面や工期をマンションの管理組合に提出し、工事の許可を得ることになります。材料や重機を運びこむ際には共用部の養生も忘れないようにしましょう。
収納リフォームで暮らしやすさを手に入れよう
収納リフォームは住宅の収納力をアップさせるだけでなく、暮らしの質も向上させてくれます。今まで使いこなせていなかったスペースを有効活用することで、ゆったりとした空間を手に入れましょう。
長年住んでいるとつい固定概念にとらわれて、このお部屋はこうあるべきと思いがちです。家族の形が変われば、"こうあるべき"の形も変わるはずです。収納リフォームでより良い暮らしを実現しましょう。
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