限られた空間を有効活用|木の質感を活かしたマンションリフォーム

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1.リフォームのきっかけ

ここではH様が築19年のマンションの部屋を、リフォームすることになったきっかけについてご紹介します。

(1)湿気がひどくカビが発生

H様のご自宅は築19年のマンションの1室ですが、湿気やカビがひどく、長年の間、悩まされていました。マンションは戸建てに比べると、構造上、窓が多く取れない間取りとなり、通気性が悪くなってしまうこともあるからです。

今回のリフォームでは湿気対策として二重サッシを取り付け、24時間換気システムを導入しました。24時間換気システムは、約1時間で室内の半分ほどの空気を入れ替えることが可能です。窓が少なくても外気の空気を室内に入れ込み、室内の空気を外に排出するため、湿気やカビを防ぎます。

(2)限られた空間を有効活用したい

狭いリビングを広くしたいというのも、改善したいポイントでした。
マンションでは各部屋の専有面積が決まっているため、それ以上スペースを広げることはできません。戸建てのように増築ができないため、限られた空間を有効活用することが必要でした。

今回のリフォームでは、廊下を極力減らしてLDKの一部に取り込むなど、少しでもスペースを増やせるようなアイディアを採用しています。

2.リフォームでのこだわりポイント

H様がリフォームする際に、特にこだわりたいポイントであげられたのは以下の2点です。

  • 木の質感を重視する
  • LDKを広くして使いやすくする

順を追ってご紹介しましょう。

(1)木の質感を重視する

ご主人がこだわられたポイントは、「木の質感を重視する」という点です。 マンションは鉄筋コンクリートで造られているため、自然素材である木材を活かすには何かしらの工夫が必要となります。

今回のリフォームでは木の質感を高めるため、和室を取り込んだLDKや食料品庫などの床をフローリングに張り替えました。木材にはチーク材を使用し、高級感がある落ち着いた雰囲気に仕上げています。

(2)LDKを広くして使いやすくする

奥様が特にこだわられたポイントは、「LDKを広くして使いやすくする」という点です。 以前のLDKはリビングダイニングがキッチンとほぼ同じ広さであり、くつろぐスペースとしてはいささか狭いのが悩みでした。

今回のリフォームではLDKを広げるために、以下のようなご提案をさせていただいております。

  1. 廊下のスペースを減らしてLDKに取り込む
  2. 和室をなくしてLDKの一部にする
  3. 壁付けシステムキッチンを設置してスペースを有効活用する

空間を最大限に活用することにより、広々としたLDKを実現しています。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは築19年のマンションが、どのように快適な住宅に仕上がったのかについてご紹介します。

(1)和室をなくして広々とした明るいLDKが実現

下の写真はリフォーム前のリビングです。
マンション特有の無機質な内装であり、やや狭苦しい印象でした。
採光が十分でないため、部屋の中はあまり明るくありません。

リビングのbefore(ビフォー)

リフォーム後のリビングは以下の写真です。
上記の写真で奥に見えていた和室を取り込んだため、広々としたスペースになりました。
床をチーク材に張り替えて木の質感を高めており、ぬくもりを感じられる居心地の良い空間を実現しています。

リビングの窓を4面ガラスにしたため、太陽の光がたっぷりと入りこむ明るい部屋になりました。夕方まで照明をつけなくても過ごせるようになったと、大変喜んでいただいております。

リビングのafter(アフター)

(2)壁付けキッチンで開放感のあるキッチンに

下の写真はリフォーム前のキッチンです。
カウンターや壁で囲まれており、閉塞感がありました。
収納も少なく、キッチングッズや食品ストックなどの保管に適当なスペースがありません。

キッチンのbefore(ビフォー)

キッチンのリフォーム後の写真は以下の通りです。
キッチンとダイニングのスペースを一体化して、広々とした空間になりました。
壁付けタイプのシステムキッチンを窓際の隅に移設して、限られた空間を有効活用しています。

以前はキッチンスペースであった場所には食品庫を設け、手持ちの食器棚や家電収納を中にしまい込みました。扉を閉めれば視界に入らないので、スッキリとしたキッチンになっています。

キッチンのafter(アフター)

(3)収納力たっぷりでスッキリとした玄関

リフォーム前の玄関は下の写真です。
全体的に狭いうえに小さめのシューズボックスしかありません。靴が入りきらずに雑然とした印象の玄関でした。色調も寒色系のため、何となく寒々しい印象を与えます。

玄関のbefore(ビフォー)

リフォーム後の玄関は下の写真です。
以前はバスルームであった場所に納戸を設け、収納スペースを増やしました。

シューズボックスは天井までの高さがある大容量タイプを設置して、収納力を大幅にアップしています。そのため、入りきらなかった靴や傘などがきちんと収納できるようになりました。玄関のたたきにはテラコッタタイルを使用し、温かみのある雰囲気に仕上げています。

玄関のafter(アフター)

4.リフォーム後の暮らしの変化

H様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきましたのでご紹介します。

  • スペースが広がり掃除がしやすくなった
  • 生活動線が良くなった
  • リビングが明るくなった
  • 湿気がなくなった

「和室をなくしてLDKに取り込む」「システムキッチンやバスルームの位置を移動する」など、大胆な間取り変更をすることにより、限られた空間を最大限に活用できました。床のスペースが広がったため、掃除機がかけやすくなったと喜んでいただいております。

キッチンとダイニングを一体化したため、食事の支度や片付けが効率良く行えるようになりました。ビルトインタイプの食洗機も導入したので、お皿を洗うのに手間がかかりません。
片付けを手早く済ませて、食後はゆったりとくつろげます。

リビングは和室を取り込んで窓を4面に設置したため、日差しがたっぷり入り込む明るい部屋になりました。美しい木目を持つ高級木材のチーク材をふんだんに使用し、シックな雰囲気に仕上げています。

長年の悩みの種であった湿気やカビも、24時間換気システムにより改善されました。湿気は建物を傷めますが、体にも悪い影響を与えます。湿気の問題が解消されたので、これからは健康に良い生活ができるのも大きなメリットです。

5.住友林業のリフォームについて

H様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いいたしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

H様が住友林業ホームテックをお知りになったきっかけは、当社のホームページをご覧になったことです。

当社は「木」の機能性や表現力を知り尽くしたプロフェッショナルであることから、木の質感を重視するH様ご夫婦に早々と選んでいただきました。今回のリフォームでは、木のぬくもりが感じられる部屋の雰囲気づくりなど多彩なプランをご提供しております。

(2)住友林業ホームテックの対応

リフォーム工事に際しての当社の対応についてお伺いをしたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • 部屋の印象がガラリと変わって良かったです

今回のリフォームでは水回り設備の位置変更や、和室や廊下の一部をLDKのスペースに取り込むなど大胆な間取り変更を行いました。細かく区切られていた部屋の壁を取り払うことにより、開放感のある空間を実現しています。

また、「木の宝石」ともいわれている高級木材であるチーク材を多用することにより、部屋全体に気品あふれる落ち着いた雰囲気をつくり上げました。居心地が良くなったリビングで、リラックスタイムを存分に楽しんでいただけます。

6.まとめ

今回は築19年のマンションを、居心地よく暮らせる快適な家にリフォームした、京都府京都市のH様の事例について詳しくご紹介をさせていただきました。

マンションのリフォームは構造上の問題など、何かと制限がありますが、アイディア次第で理想通りの家に生まれ変わることは十分可能です。無機質なマンションの部屋でも、木の質感を活かした当社の多彩な空間デザインにより、木のぬくもりが感じられる自然な住まいへと変えられます。

H様ご夫婦は、これからも健康に良い木の住まいで、快適なマンション生活を楽しまれることでしょう。