将来を見据えたバリアフリーの家|安心して暮らせる快適な住まいにリフォーム

暮らし・住まい

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「高齢になっても安心して暮らせるバリアフリーの家」のリフォームに成功した事例をご紹介します。

この記事の監修

矢口美加子

宅建・整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得済みです。不動産・リフォーム・不動産投資・転職・整理収納関連の記事を複数のメディアで執筆しています。ライター業の他に、主人が経営する不動産会社所有の投資用物件の入居者管理もこなすパラレルワーカーです。

神奈川県横浜市にお住まいのE様は、ご夫婦お二人で暮らしています。
夫婦で安心して暮らすために介護体験を活かしながら、築60年の木造戸建て住宅をリフォームしました。

1.リフォームのきっかけ

ここではE様が築60年の木造戸建て住宅を、リフォームすることになったきっかけについてご紹介します。

(1)時間の経過とともに家族の形が変化した

E様はお子さんが独立され、ご両親も看取られるなどライフスタイルが変化したため、住まいをリフォームすることにしました。

今までは子育てやご両親の介護に追われていたE様ですが、これからは夫婦二人での生活を静かに過ごすために、安全かつ快適な住まいを実現しています。今回のリフォームでは、長年の間、介護で苦労された経験を間取りや設備に活かしました。

(2)建物の老朽化が目立つようになった

E様宅は築60年と、かなり年数が経過しているため、建物の老朽化が目立つようになってきました。トタン屋根が剥げかかり住設機器も古くなっていたので、外観だけでなく内部も傷んでいます。

このように既存建物の状態があまりよくなかったため、当初の計画以外にも一部のエリアを直しました。今回のリフォームでは、住友林業の木づれパネルを使用して、工期やコストを削減しています。家の中には段差があり、移動をするときに足元が危険だったのでバリアフリーにしました。

また、60年前に建築された旧耐震基準の建物のため、耐震性にも不安があったので、耐震性を補強するためにバンパーを2本入れて大きな地震に備えています。

2.リフォームでのこだわりポイント

E様がリフォームする際に、特にこだわりたいポイントであげられたのは、おもに以下の2点です。

  • 日当たりや眺望の良さを活かしたい
  • 安全・快適に暮らせる住まいを実現したい

順にご紹介していきましょう。

(1)日当たりや眺望の良さを活かしたい

E様宅の立地は高台にあるため、平屋建てでも日当たりや眺望が良いのがメリットです。
そのため、今回のリフォームでは立地条件を活かした明るく眺望の良い住まいに仕上げています。上の写真はリフォーム後のキッチンですが、対面式にして窓の景色を見ながら料理を楽しめるように設計しました。LDKの天井は高めにして開放感も実現しています。

トイレやバスルームをキッチンの近くに設置するなど、水回りを集約して動線をコンパクトにしたので家事がしやすくなりました。介護をするときには水回りの設備が重要なポイントのため、キッチンと同様にトイレやバスルームも広々としたスペースを確保しています。

(2)安全・快適に暮らせる住まいを実現したい

E様は、長年の間ご両親の介護に苦労された経験があり、高齢になっても安全・快適に暮らせる住まいを実現したいと考えていました。そのため、家の中の段差をなくしてバリアフリーにしています。

上の写真はリフォーム後の和室ですが、ドアを引き戸タイプにして窓枠には手すりを取り付けたので、足腰が弱くなっても使いやすいのがメリットです。床面がフラットなので、リビングからも安全に移動できます。

現在、寝室は別にありますが、将来的に介護が必要になったときは、LDKに続くこちらの部屋を第二の寝室として活用することも可能です。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは築60年の木造戸建て住宅が、どのように快適なお住まいに仕上がったのかについてご紹介します。

(1)木の質感が感じられる一間続きのLDK

上の写真はリフォーム後のLDKで、シンプルでおしゃれなお部屋です。
窓からは明るい日差しが差し込み、窓の外に広がる景色を楽しみながら過ごせます。
床面をすべてフローリングにして木の家具や観葉植物を置き、部屋全体を木の質感が感じられるナチュラルな雰囲気にまとめています。

キッチンとリビングが一間続きで、よけいな家具を置いていないため、家事動線が良いのもメリットです。将来、車椅子を利用するとしても、何の障害もなく部屋の中を移動できます。

(2)お手入れがラクでゆったりと入れるバスルーム

断熱性能に優れている広々としたバスルームです。
ゆったりと入れるように大きめのバスタブを設置しました。
バスルーム全体の保温効果が高いため、冬場の入浴でもあたたかく快適に入浴できます。

床のタイルもお湯をかけただけで温まるので、ヒートショックの心配もありません。タイルは汚れが落ちやすい仕様なので水はけも良く、掃除がラクにできます。
手すりも2カ所に付けたので、高齢になり足腰が弱くなっても安全に利用できます。

(3)光が差し込む明るい洗面スペース

太陽の光が差し込む明るい洗面スペースです。
木のぬくもりが感じられる木目調の洗面化粧台を設置しました。
収納力もたっぷりなので、日用品のストックをたくさん収納できます。

洗面所の隣には洗濯機があるので、汚れのひどい洗濯物は下洗いをした後にサッと洗濯機を回せます。
脱衣所も兼ねていますが広めのスペースを確保したので、将来、介護状態になったときに入浴の介助がしやすいのがメリットです。

(4)木のぬくもりが温かい広々としたトイレ

木の質感が温かで、広々としたトイレです。
以前は段差がありましたが、バリアフリーにしたので高齢になっても安心して利用できます。スペースも広いので、介助がしやすいのも良い点です。

手洗いカウンターや床は木目調にしてナチュラルな雰囲気に仕上げました。
タンクレストイレなので無駄なスペースを取らず、普段のお手入れもラクにできます。

(5)スギの板を設置した趣のある玄関

玄関の入り口に大きなスギの板を設置した玄関です。
照明の使い方を工夫し、木の温かさが感じられる意匠に仕上げました。
やわらかな木の質感にあふれており、訪れるお客様を温かく迎えてくれます。

上がり框は低めにしたので、将来、車椅子を利用することになっても家の中に入れやすいのがメリットです。

玄関にはシューズクロークを設けて、靴やゴルフバッグ、ショッピングカートなどを収納しているので、常に玄関の中はスッキリとした状態です。

犬のしっぽをモチーフにした可愛らしいコートフックが、ユーモラスな雰囲気を醸し出してくれます。

4.リフォーム後の暮らしの変化

E様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきましたのでご紹介します。

  • バリアフリーにしたので移動がラクになった
  • 日当たりが良くなった

E様は、ご両親の介護で苦労されたため、高齢になっても暮らしやすい間取りにすることにこだわられていました。
今回のリフォームでは家の中の全ての段差をなくして、将来を見据えた安全なバリアフリーに仕上げています。気を遣わずに歩けるので夜間の移動も安全です。

また、日当たりが良くなったことも大変喜んでいただいております。
E様宅は高台にある立地なので、平屋建てですが眺望の良さが抜群です。
リビングに設置した掃き出し窓からは日差しが差し込み、明るく開放的なお部屋になっています。

5.住友林業のリフォームについて

E様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いいたしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

E様はご友人が住友林業で家を建てており、とても良いという評判を聞いていました。
そのため、住宅展示場に見学に行かれたときには、最初から住友林業のモデルハウスを訪れたそうです。

当初は建て替えることを検討していましたが、新築にすると建ぺい率の関係で家が狭くなることからリフォームを勧められ、住友林業が同じグループ企業である当社を紹介しています。

当社を紹介してもらってからはスムーズに話がまとまっていき、ご提案したプランも即、気に入っていただきました。このような経緯から、最終的に当社を選んでいただいております。

(2)住友林業ホームテックの対応

リフォーム工事に際しての当社の対応についてお伺いをしたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • 提案の内容が良かった
  • 相談にきちんと乗ってくれたので不安がなかった

当社がご提案させていただいた「玄関の照明」「キッチン上のハイライト」「和室の窓」などを大変気に入っていただけました。採光や照明により部屋の雰囲気がガラリと変わるので、明るく居心地の良い空間にしています。

また、E様からは、「将来を見据えて手すりをどこに付けるかなど不安な点も相談しやすいので、今後も長くお付き合いしていきたい」と、ありがたいお言葉を頂戴しております。

6.まとめ

今回は築60年の木造戸建て住宅を、「夫婦二人で安心して暮らせるバリアフリーの家」のリフォームに成功した、神奈川県横浜市のE様の事例について詳しくご紹介をさせていただきました。

長年の間、介護で苦労されたE様は、ご自身の体験を活かしながら夫婦二人で安心して暮らせる「終の棲家」を実現しています。近年では、お子さんと同居するご家庭は少なくなりつつあるので、夫婦だけになっても快適に暮らせる住まいが求められています。高齢になっても暮らしやすいマイホームで、これからの人生も二人でいたわりあいながら穏やかに過ごされていくことでしょう。