築140年の歴史ある古民家のリフォームに成功|伝統と現代風の快適さが融合した家

暮らし・住まい

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築140年の古民家を、現代風の快適に暮らせる住宅へと生まれ変わらせるリフォームしたことにより、古き良き時代の味わいを残しながらも、家族みんながゆったりとくつろげる快適な家へと変貌しました。

この記事の監修

矢口美加子

宅建・整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得済みです。不動産・リフォーム・不動産投資・転職・整理収納関連の記事を複数のメディアで執筆しています。ライター業の他に、主人が経営する不動産会社所有の投資用物件の入居者管理もこなすパラレルワーカーです。

茨城県小美玉市にお住まいのS様は、現在築140年の旧家で奥様と2人で暮らされています。
今回は「築140年の伝統と現代的な快適さを融合させた家」のリフォームに成功した事例として、ご紹介をさせていただきますのでぜひ参考にしてください。

1.リフォームのきっかけ

ここではS様が築140年のご自宅を、リフォームすることになったきっかけについてご紹介します。

(1)東日本大震災の被災後、修復することに

S様宅の母屋は数年前から食事と畑仕事の休憩場所、来客用として和室の一間しか使用していない状況でした。古い家なので非常に寒く、快適とは言い難い住環境だったからです。

老朽化が進んでいたところに東日本大震災が発生し、S様宅の母屋もトイレや浴室などに甚大な被害を受けています。また、液状化で建物の一部も沈み、軽微なリフォームでは修復できるレベルではなかったため、本格的に家を修復することになりました。

(2)息子さんが住宅展示場で当社にご相談

S様は当初、リフォームではなく建て替えも検討されていました。
しかし、由緒ある旧家であるS様宅は、親しくお付き合いをされているご親戚の方がたくさんいらっしゃいます。ご親戚の方はそれぞれ、S様宅で過ごした懐かしい思い出を大切にされていました。

そのため、「家を壊さないで」とS様にお願いする方が多かったということもあり、新築ではなくリフォームを選ばれたのです。

いずれ母屋を継承される息子さんが住宅展示場に足を運ばれた際に、親会社である住友林業にご相談をしたところ当社が紹介されました。

2.リフォームでのこだわりポイント

S様がリフォームする際に、特にこだわりたいポイントであげられたのは以下の4点です。

  • 太い梁を見せる
  • 寒さ対策が万全で地震に強い
  • 大勢で集まれる間取り
  • 玄関は広く取り、和室・床の間・仏壇・神棚はそのまま残す

順を追ってご紹介しましょう。

(1)太い梁を見せる

古民家ならではの風情を感じさせる「太い梁を見せる」という点がS様の強いご要望でした。梁を見せるモダンなデザインは住友林業ホームテックの得意分野でもあります。

築140年の歴史ある住宅であるS様宅は、構造体として立派な太い梁が使用されていました。この梁をむき出しにしてインテリアの一部とすることで、旧家ならではの味わい深い雰囲気を演出します。

(2)寒さ対策が万全で地震に強い

建物の老朽化が進んでいたため寒さが厳しいのことにも悩まれていました。あまりの寒さに母屋では寝られないほどだったのです。したがって快適に暮らせる設備と間取りが必須でした。

また、東日本大震災で被災したため地震に対する不安を解消するには、耐震性を高めることが欠かせません。築140年の旧家ということもあり、耐震設計も万全にする必要がありました。

(3)大勢で集まれる間取り

S様はお隣に息子さんご夫婦が住んでおり、3人の可愛いお孫さんがいらっしゃいます。
息子さんご家族が遊びに来ることが多く、ご親戚の方もよくお見えになるため大勢で集まれる間取りも必要なものでした。

今回のリフォームではみんながくつろげる大きなリビングや、便利な動線などを実現しています。

(4)玄関は広く取り、和室・床の間・仏壇・神棚はそのまま残す

地方の本家筋の旧家はご親戚や近隣の方が集まる機会が多く、大勢のお客様が一度に訪ねて来ても対応できる広い玄関が必要です。

また、旧家としての格式を保つために、和室・床の間・仏壇・神棚はそのまま残すということがご主人の強いご要望でした。床の間などをそのまま残したことにより、S家の歴史を感じさせる重厚な雰囲気が漂っています。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは築140年のご自宅が、どのように快適な住宅に仕上がったのかについてご紹介します。

(1)築140年の歴史を感じさせる重厚な外観

築140年を誇るS様宅は、その長い歴史を知る人達にも親しまれている由緒ある住宅です。親戚の人だけでなく近隣住民の皆さんにも見守られながら存在していました。

そのため、S様は以前の住宅の趣を残しながら「現代風の快適な家」にすることを望まれています。

今回のリフォームでは以前の住宅の雰囲気を変えることなく、耐震性や断熱性を高める工事も重点的に行いました。暮らしやすい家でありながら重厚感あふれる和風住宅であると、ご近所でも評判の家です。

(2)多目的スペースとしても利用できる土間玄関

広くて見栄えのする土間玄関のホールは、旧家と相性の良いウォルナット材を使用しました。新旧の素材が上手く馴染み、独特の存在感を醸し出しています。上り下りがラクになるように式台も設置しました。

玄関ホールとしてだけでなく、ご主人の趣味である写真を飾るアートギャラリーとしても利用しています。畑仕事の休憩にも使え、多目的スペースとして活躍中です。

(3)大勢で集まれる広々としたリビング

どっしりとした重厚感あふれる立派な梁が、モダンな印象を与えるリビングです。
まるでカフェのようにオシャレな空間となっています。ダイニングと一続きとなっているリビングには掘りごたつを導入し、真冬でも寒くありません。

パソコンでの仕事もできるカウンターデスクを設置したところ、お孫さんが気に入ってよく遊びに来るようになったそうです。S様も簡単な事務作業をする際に重宝する場所といえます。

(4)古材を再利用した美しい和室

全部で四間あった和室は南向きの二間だけ残しました。既存の仏壇や床の間、神棚は以前の住宅で使われていたものを使用し、築140年のS様宅の歴史を感じさせる格調高い雰囲気の日本間となりました。

S様がリフォームする際に大切にされていたポイントは、「新旧のメリハリをつける」「押さえるべきところはきっちり押さえる」の2点です。新しいものを取り入れながら、古き良き時代のものも大切にしています。

(5)ゆったりくつろげるバスルーム

2011年に発生した東日本大震災で使えなくなった浴室は、ゆったりくつろげる暖かいバスルームになりました。最新機能を持つシステムバスに入れ替えています。

広々としたバスルームには足を伸ばして入れる大きめの浴槽が設置され、1日の疲れをゆっくりと癒せます。タイルは滑りにくく手すりバーも2か所設けられているので、老後のバリアフリー対策としても万全です。

4.リフォーム後の暮らしの変化

S様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきましたのでご紹介します。

  • 格段に暖かくなった
  • 耐震性が高くなり安心

以前は寒さに震えてしまう家でしたが、リフォームしたことによりとても暖かい空間になりました。家に1歩入ると冬でも暖かいそうです。断熱性が高いので、夏は空調がよく効き涼しく過ごせます。

耐震性を高めたので地震に対する不安もかなり軽減されました。今では震度3レベルの地震ではニュースを見ないとわからないそうです。

5.住友林業のリフォームについて

S様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いいたしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

S様が住友林業ホームテックを選んだ理由は、当社が古民家リフォームにおいて豊富な実績があるということです。

他のハウスメーカーにもご相談をされていましたが、古民家のリフォームを得意としているところは少なかったため、当社にお任せいただくことになりました。住友林業ホームテックならではの「梁を見せるモダンな空間」など、古民家のおしゃれなリフォームデザインを期待していたそうです。

(2)住友林業ホームテックの対応

リフォーム工事に際しての当社の対応についてお伺いをしたところ、以下のようなご回答をいただきました。

打ち合わせもスムーズに行え、何かあるとすぐに対応してくれた

S様宅のリフォームは、既存の土台から建物本体を持ち上げるジャッキアップ工法などを使用する、かなり大がかりな工事でした。その分費用も高額であり、S様も当初は不安な点が多かったと思われます。S様が求める内容にスピーディーに対応させていただいたことを高く評価していただけました。

6.まとめ

今回は築140年の古民家を、現代風の快適に暮らせる住宅へと生まれ変わらせた、茨城県のS様のリフォーム事例についてご紹介させていただきました。

リフォームしたことにより古き良き時代の味わいを残しながらも、家族みんながゆったりとくつろげる快適な家へと生まれ変わっています。これからもS様邸は、何代にもわたるご家族の歴史をやさしく見守り続けることでしょう。