賃貸に出していた住まいを終の棲家へリフォーム 安全で暖かな住まいを実現!

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当然のことですが、自分と一生を添い遂げる我が家については、誰しも大事にしたいと考えるものです。
しかしどんなに大切に暮らしていても、劣化はつきもの。
徐々に汚れが目立つようになったり設備が壊れるなど、暮らしにくさが気になる方も多いのではないでしょうか。
建築年数は古い場合は、耐震性も気になるところです。
このようなとき、もしかしたらリフォームが役立つかもしれません。

そこで今回は、リフォームを通して安全性と利便性が共生する住まいを手に入れた、お客様の事例をご紹介します。
リフォームを検討されている皆さまのご参考になりましたら幸いです。

1.リフォームのきっかけ

H様が暮らしているのは築35年の戸建て住宅で、築16~17年ほど経過した時に中古物件として購入されました。
しかしお仕事の関係で頻繁に転勤があったH様は、この物件を別のご家族に貸し出していたそうです。
ではなぜ今さら、この物件をリフォームしようと思われたのでしょうか。
ここではH様がリフォームを決断された理由をご紹介をします。

(1)定年を迎え転勤が終了

定年を迎えられ11年ぶりにご自宅に戻られたH様。
今後はご自宅をご家族の終の棲家として、快適に暮らしたいと思うようになりました。

(2)耐震性への不安

35年前に建てられた物件で暮らすにあたり、一番気がかりだったのは耐震性です。
家族と暮らす終の棲家にするのであれば、耐震性は必須条件でした。

(3)家全体の寒さ

「断熱材が入っているにもかかわらず、家全体がとにかく寒かったんです。」とH様は語ります。
窓ガラスも1枚ガラスのため、外からの寒気が遮りにくい状態でした。

家族とずっと暮らしていくためにも、リフォームが必要だと思われたH様。
上記のような理由からリフォームを決断されたのです。

2.リフォームでのこだわりポイント

H様は今回のリフォームで「暮らしやすさと高いデザイン性の共存」を希望されました。
ここでは特にこだわったポイントについてご紹介をします。

(1)寒さの解消と耐震性の向上

寒さについて、特に問題を感じていらしたH様。
そこで1階は全て複層サッシに変更し、2階は内窓をつけました。
壁にグラスウールを、床にミラフォームの断熱材を入れています。
玄関ドアは断熱効果の高いものにし、キッチンを含めた1階全体に床暖房を採用したことで、家全体が格段に暖かくなりました。
また、築年数が古いこともあり耐震性にも不安があったことも大きな悩みでした。
そのためご不安を解消すべく、筋交いと金物で耐震補強を実施し耐震性も向上しています。

「リフォームしてからまだ冬を迎えていませんが、今年の冬の床暖房の効果がとても楽しみです。」と、ご夫婦も期待を寄せられていました。

(2)「仕切っている感」のない空間造りへ

「できれば和室とLDKに一体感が欲しいと思っていました。」
そこで、プライムウッドチークを和室にも延長し、スライドの3枚引き戸で「仕切っている感」をなくしています。
結果的に、奥行きある大空間を作ることが出来ました。
引戸を閉めれば和室とLDKを仕切ることもできるため、TPOに合わせた部屋作りが出来るのもポイントです。

(3)暮らしやすさの中にこだわりを

「オシャレで生活感を感じさせない雰囲気」というご希望を叶えるべく、細やかな点までこだわっています。
水槽を置きたいというリクエストには、出窓下に補強壁を入れ、収納扉を取り付けてお応えしました。
また照明やクロスを刷新し、電動シャッターや木調ブラインド、大きなステンドグラスをはめ込んだドアの採用で、空間全体がすっきりと明るくなっています。
H様からも大変ご満足いただくことができました。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは更に細かく、リフォームに際してのこだわりポイントをご紹介します。

(1)アクセントクロスが活きる和モダンな和室

落ち着ける畳の部屋が欲しかったというH様。
ご希望を叶えるべく、琉球畳とクロスがアクセントの和モダンな和室を造りました。
リビング西側に設けたこの和室は、かつて出窓や地窓から西日が入り困っていたという部屋です。そこで窓を縦長の小窓に変更し、西日が入りにくいように設計しています。

「担当さんに絵を持っていると伝えたところ、和室に絵を飾るための提案を受けました。以前はマンション暮らしで絵を飾ることができなかったので、この提案に大変満足しています。」

アートが映えるよう、アクセントクロスはあえて濃色を選びました。
当初は「絵を飾ったら圧迫感があるのでは」と懸念されていたH様でしたが、実際に絵を飾ったところをご覧になると、杞憂であったとのことです。
アクセントクロスが絵画に浮遊感を生み、モダンな空間を創り出しています。

アートの下には棚を設置し、展示スペースにしました。
和室で好きな作品に囲まれ、ゆったりと寛ぐことが出来そうです。

(2)使い慣れたキッチンも収納力をアップし大改造

「既存の設備のまま、収納を増やしたいと思っていました。」と奥様は語ります。
そこで、収納力が大幅に向上させるため、カップボードや吊り戸棚を設置しスペースを最大限活用しました。
床はプライムウッドチークにし、空間全体に更なる統一感が出るよう工夫しています。
床暖房を採用しているので冬でも暖かく、作業のしやすさにも配慮しているのも特徴です。

(3)あえて個室を選ばない新発想のトイレ

「家族で利用するため空間を細かく仕切らず、トイレと洗面空間を一体化したかったんです。」
そこで廊下の一部も取り込んで面積を広げ、便器の向きを変えて目隠しに低い壁を設けました。

トイレエリアは必要最低限の設備にすることで、広さと明るさをたっぷりとることに成功しています。

また、壁一面をモザイクタイルにして爽やかさを演出しつつも、サニタリーフロアに黒を選ぶことで、洗面化粧台との統一感が出るよう工夫しました。

(4)爽やかさとモダンな雰囲気が共生する洗面脱衣室

トイレと一体化した洗面脱衣室にも、モザイクタイルを使用し爽やかさを演出しました。
間接照明とダウンライト、2つの窓から差し込む光がモザイクタイルに様々な表情を与えています。
加えてオーバルミラーや大理石調の床を採用したことで、爽やかさとモダンな雰囲気が見事にマッチする空間となりました。

(5)風通しの良いシックな寝室

以前は風通しが良くなかったという寝室も、ひと工夫を加えるだけで見事に生まれ変わりました。
2カ所の小さな窓を開き窓にして風通しを良くしつつ、内窓を入れて断熱性能を高めています。
プライムウッドチークの床にグレイッシュブラウンのアクセントクロスが調和した、シックな空間です。

(6)収納にもひと手間加えたこだわりの玄関

ご主人様の趣味である自転車置き場が欲しいというご要望を受け、玄関ホールの収納を一新しました。
上下分別タイプの収納を廊下側にずらして設置し、それと外壁との間に30cmほどの隙間をつくり、自転車を置けるスペースを造っています。
収納の天板の色はプライムウッドチークの床に合わせ、更にクロスを貼り替えることで、調和のとれた雰囲気になるよう設計しました。

(7)新しい家にふさわしい木質感あるドア

玄関のドアも一新しています。
「リフォーム前の玄関ドアは木質で気に入っていたのですが、30数年経ち木質に腐食がありました。そこで新しいものに交換しようと思ったんです。」とH様。
以前はL字型の大きな窓がありましたが、今回のリフォームでは2つのスリット窓が入ったドアを採用しました。
玄関周りがキレイになったこともあり、郵便ポストも新しいものに交換しています。

(8)戸袋のないすっきりした外観

外観は特に老朽化した部分が見受けられなかったため、外壁を塗りなおしくすみをとりました。

1階を電動シャッターに変更しているため、戸袋がなくなりすっきりとした外観になっています。
白い壁とオレンジの屋根、そして緑萌ゆる木々に囲まれたプロヴァンス風の住まいです。

4.リフォーム後の暮らしの変化

H様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • デザイン性や素材、設備を含め全てが「納得感のある空間」で非常に満足している。「あれもこれもみたけど、これがよかったよね」と言える状況がとても良い。
  • 快適になったのはもちろん、きれい好きになった。ちょっとした埃やゴミも目立つのでマメに掃除をするようになった。
  • 友まだ冬を迎えていないが、冬の床暖房の効果が楽しみ。
  • 友人からトイレと洗面が一体化した空間に驚かれた。
  • 洗面と脱衣室のモザイクタイルがお気に入り。
  • 和室に飾った絵に全く圧迫感がなく、とても気に入っている。
  • 近所の方からも「すごくよくなった」と褒めてもらえることが多い。

他にも沢山のお褒めの言葉をいただいています。
H様のご希望だった「暮らしやすさとデザイン性が共存する住まい」が完成し、大変ご満足いただくことができました。

5.住友林業のリフォームについて

H様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

定年退職を機に、転勤の間貸し出していたご自宅をリフォームすることにしたH様。
ご自宅があくまでの間にどのようなテイストの住まいにするのか構想を練るため、当社のモデルハウスをに立ち寄られたのが、当社を知ったきっかけだったそうです。

「すぐにリフォームをするわけではなかったのに、担当さんはすぐに話を聞きに来てくださり、その熱意にも的確なアドバイスにも惹かれました。」と振り返ります。

以前他社でリフォームされた際には、コストを最優先した結果、稚拙な工事と保証に不満を感じてしまったそうです。
だからこそ「今回はコンプライアンスがしっかりしている会社に任せたい」と思われ、当社をお選びいただいたとのことです。

(2)住友林業ホームテックの対応

「なんでも相談することができたし、皆さんすぐに応えてくれる方ばかりでした。人に恵まれたと思います。」と語ります。
担当の素早いレスポンスや、ゴールを共に目指すパートナーとしての信頼感を感じられ、安心して任せることが出来たそうです。

またコーディネーターに対しても「好みを伝えると推奨パターンを提案してくれました。色々なパターンを見ていくと、どれを選べばよいのか決断出来ないときが出てきますが、すぐに的確なアドバイスをくれるので、とてもやりやすかったです。」

「とても満足できるリフォームになりました。」と大変お喜びいただくことができました。

6.まとめ

今回は「暮らしやすさとデザイン性が共存する住まい」を希望された、神奈川県のH様のリフォーム事例についてご紹介させていただきました。

既存の住まいの良さを活かしつつ大胆にリフォームすることで、新旧の良さを併せ持つ空間を造り上げることができました。
暖かく安心感のある暮らしやすい住まいとなり、大変ご満足いただいています。

H様ご一家が一生を添い遂げる「憧れの終の棲家」造りに助力できたことが大変光栄です。
この度は当社をお選びいただきありがとうございました。
これからも幸せな時間を過ごせますように。