ライフスタイルに合わない住まいを大胆リフォーム 夫の思い出と暮らす和モダンな住まい

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「夫が亡くなったことをきっかけに子供と同居をする」ということもあるかと思います。
家族を亡くして悲しみが募る反面、お子様と暮らせることで改めて、前を向く力をもらえるという方も多いかも知れません。

しかし、実際に暮らしてみると、家の間取りや老朽化の問題で「暮らしにくさ」を感じることもあります。
そのようなとき、リフォームでお悩みを解決することができるかもしれません。

今回は、ご主人様のご逝去をきっかけに娘様とお孫様との同居を決断し、住み心地の良い和モダンな住まいにリフォームされたお客様の事例をご紹介します。
ぜひ、参考にして下さい。

1.リフォームのきっかけ

ここではH様がリフォームを決断された理由をご紹介をします。

(1)ご主人様のご逝去をきっかけに娘様と同居へ

H様のお住まいは、25年前にご主人様が住友林業で建てた家です。
お子様が独立されてからは、H様とご主人様のお二人で暮らしていました。
しかし、ご主人様がお亡くなりになり、H様はお独りで生活することとなります。

そんなH様を心配された娘様が、お子様を連れてご実家に戻られることを決め、3人での同居を開始されたのです。

(2)デッドスペースのある暮らしにくい住まい

家を建ててから25年という月日が流れ、住まいに求めるものが徐々に変わっていったというH様。
ライフスタイルの変化とともに、「使わなくなった部屋が増える」「動線が変わって使いにくさを感じる」など、気になる点が増えていったといいます。

特に娘様とお孫様との同居を開始されてからは、その思いが顕著になりました。
これから3人で生活をするうえで、もっと快適に過ごしたいと感じ、リフォームを決断されたそうです。

2.リフォームでのこだわりポイント

H様は今回のリフォームで「和モダンなデザイン」「動線の整理」「夫の思い出が詰まった魚拓を飾る場所造り」を希望されました。
ここでは、H様が特にこだわったポイントについてご紹介をします。

(1)性能面が格段に向上 新たな住まいでのリスタート

玄関を移動させ、家族が集まるリビングを家の中心に設けるよう、増築をしました。
合成接着梁や耐力壁の新設で構造を強化し、耐震性を向上しています。
また蓄熱暖房や複層ガラスで断熱性を上げ、太陽光発電などで省エネ性能も高めました。
デザイン性だけでなく性能面も格段に向上した住まいです。

(2)お父様の思い出が詰まった魚拓を眺める 大空間LDK

増築し吹き抜けを造ったことで、縦にも横にもゆとりがある大空間LDKが完成しました。

木のぬくもりを大切にするというコンセプトとした、美しいダイニングです。
撤去できなかった木筋交がアクセントとなり、上品でデザイン性の高い空間となりました。
家族の集う場所として、LDKを中心に動線を設計しています。

和室や階段と違和感なく溶け込む、モダンなリビング。
床材にウォールナットを採用する、木の格子を設置するなど、木のぬくもりに包まれた寛ぎの空間です。
大きな窓のおかげで、あたたかい日差しと爽やかな風を感じることができます。

釣りが趣味だったというご主人様。
釣ってきた魚の魚拓をとっていましたが、サイズが大きく飾る場所がなく残念に思っていたそうです。
そこで吹き抜けに魚拓を飾ることをご提案しています。
ご主人様の思い出が感じられる空間となり、H様にも娘様にも大変お喜びいただくことができました。

(3)吹き抜けを最大限に活かした こだわりの階段

吹き抜けの空間にインパクトを添える、こだわりの空間となりました。

ウォールナットの床材が、渋さを演出しています。
床の木目を利用し、奥行きを出した点もポイントです。
H様やお孫様も上りやすいよう、手すりを設置して利便性も向上させました。

ペンダントライトが照らすその広い空間には、ご主人様の釣果が悠然と泳ぎます。

手すりや仕切りの格子、和室の杉丸太や障子の桟で高さを強調しました。
深いブラウンの格子がLDの空気をグッと引き締め、独特の重厚感を感じさせます。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは更に細かく、H様のご自宅のこだわりポイントをご紹介します。

(1)和と洋の魅力が交じり合う荘厳な外観

軒の板張りや、2つの縦長の掃き出し窓、格子の玄関扉、飴色のつややかな玄関柱などで、木の質感を十分に感じさせます。
瓦屋根など和のテイストに洋のモダンさが見事に調和した、荘厳な外観となりました。

(2)濃いブラウンと白のコントラストがスタイリッシュな玄関

和室にも隣接するよう、玄関の位置そのものを移動し、利便性の向上を実現しました。

木のぬくもりを感じる濃いブラウンに、白の壁のコントラストが映えるスタイリッシュな玄関です。
収納戸棚も壁一面に設置しており、格子扉や掃き出し窓から入る外光で、空間全体が明るくなりました。

「ホールに必要なもの」しか見えない広い空間にすることで、スッキリとした玄関になっています。

(3)お孫様の様子も確認できる 収納力抜群のキッチン

以前は独立型のキッチンで、勝手口が遠く不便に感じていたそうです。
そこで勝手口を移設し、対面型キッチンを採用しています。
リビングやダイニングで寛ぐお孫様の様子を確認できるため、安全性も増しました。
家族との会話が楽しめるので、料理もより一層美味しく作ることが出来そうです。

(4)杉丸太が印象的な開放感ある和室

かつては閉鎖的であまり使用していなかったという和室も、開放的で使い勝手の良い空間に様変わりしています。

広縁を仕切る片開き扉を更に奥の和室まで移動させ、手前の和室はリビングと一続きにしにすることで開放的な和の間になるよう設計しました。
杉丸太の印象的な、癒しの空間です。

(5)大収納も実現 太陽光が差し込む明るい寝室

暗く湿気の多かった寝室も、バルコニーや高窓を新設し外光を多く取り込める空間に変貌を遂げています。

吹抜け側には魚拓が見えるフラワーボックス付きの大きな窓も作り、家族のつながりを感じられるようになりました。
隣接の使っていなかった小屋裏には、出入口をつけ棚やハンガーパイプを備え付けた大収納スペースを造っています。

太陽の光で爽やかに目覚めることのできる、機能的な寝室です。

(6)老後も使いやすい清潔なトイレ

手すりを設置することで、老後でも利用がしやすいよう工夫しました。
窓から差し込む光が爽やかに空間を照らす、清潔なトイレです。

4.リフォーム後の暮らしの変化

H様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • 気になっていた構造の強化や耐震性も向上して、安心できる住まいになった。
  • 家族が集まるリビングを家の中心に置いたため、動線が整理できて移動がしやすい。
  • 大切にしている夫の魚拓を吹き抜けの一部に取り付けたのがよかった。私も娘もリビングから毎日楽しく眺めている。家族にとっての宝物になった。
  • 木のぬくもりを感じられる家となって大変満足している。
  • 床が天然素材なので、歩いているときにその違いが分かる。とても暖かく孫が寝転んでも違和感のないぬくもりを感じる。
  • LDK空間が大のお気に入り。キッチンから全体を見渡せるので、子供がどこにいるのか一目でわかり安心感がある。
  • 増築したことで空間が広くなり、気持ちにもゆとりができたようだ。
  • 今までは使わない部屋がありもったいないと感じていたが、間取りを工夫したためすべての部屋を効率よく使えるようになった。
  • 家全体が暗く寒かったが、窓からの光がたくさん入るため暖かく明るくなった。
  • 動線がよくなったため、家の中心に人が集まりやすくなった。
  • 大きな窓ガラス越しに、家を建てたときに植えた桜がキレイに映えて見える。景色が心を和ませてくれ、ゆったりと寛げるようになった。
  • 動線が整えられたので、家事効率がかなり上がった。
  • 親戚は家を見てその出来栄えに大変驚いていた。これから友人を招くことになっているが、どんな反応になるか楽しみ。

他にも多くのお褒めの言葉をいただき、H様ご家族にも大変お喜びいただいています。

5.住友林業のリフォームについて

ここではH様が当社にリフォームを依頼されたきっかけなどについてお伺いしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

モデルハウス見学で数社を見て回られたというH様。
木のぬくもりを大切にしたデザインが気に入っていたこと、住友林業で建てた家だったこともあり、当社を紹介されたそうです。

当社の担当の対応や設計の提案力を大変気に入っていただき、当社をお選びいただくことができました。

(2)住友林業ホームテックの対応

「どの担当の方も、皆さん紳士的で丁寧に対応してくださいました。リフォームをお願いして本当に良かった。父が建てた家を壊すことなく、より良いものにすることができ、とても嬉しいです。木のぬくもりが好きな方には、是非オススメしたいと思います。」と、大変ご満足いただいております。

6.まとめ

今回は娘様がお孫様と同居を開始されたことをきっかけに、ライフスタイルに寄り添う和モダンで使い勝手のいい住まいにリフォームされた、H様の事例をご紹介させていただきました。
和と洋の魅力が融合する、モダンで上品な住まいです。
H様ご家族が今後の人生を過ごされる、大切な住まい造りに貢献できたことが大変光栄です。
この度は当社をお選びいただき、ありがとうございました。