大家族が快適に暮らせる増改築|三世帯同居の成功事例をご紹介

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熊本県宇城市にお住まいのM様は現在築25年の住宅で、ご両親と息子さんご家族の三世代で暮らしている大家族のご家庭です。家族がさらに増えるということになり、増築リフォームを行うことになりました。

今回は「大家族で仲良く快適に暮らせる家」のリフォームに成功した事例として、ご紹介をさせていただきます。ぜひ参考にしてください。

1.リフォームのきっかけ

ここではM様が築25年のご自宅を、リフォームすることになったきっかけについてご紹介します。

(1)お孫さんが成長するにつれて家が手狭に

M様宅は三世代9人で賑やかに暮らしている大家族です。
息子さんのご家族には元気な男の子が3人いて、毎日活発に走り回っています。
そのお孫さんが成長するにしたがって体が大きくなり、今までの家では狭く感じるようになりました。

また、ご主人が車椅子で生活されているということもあり、使い勝手を改善したいというお気持ちがあったそうです。バリアフリーを施し、ご主人が自宅で過ごす際の生活の質を向上させるというのも大きな理由でした。

キッチンも奥様とお嫁さんが共有して使っていましたが、大人数の食事をつくるということもあり、もう少し広めのスペースが必要だったとのことです。

(2)同居する家族が増えた

もともと、M様宅は「ご両親+息子さんご夫婦+3人のお子さん」の合計7人で、三世代同居をされてきました。加えて奥様の実家のご家族二人(奥様のお母様と弟さん)も一緒に同居するようになり、合計9人という大所帯で暮らすことになったのです。

また、成長した3人のお子さんの子供部屋も必要になりました。そのような事情が重なったことから、思い切って増築リフォームを実行されています。

2.リフォームでのこだわりポイント

M様がリフォームする際に、特にこだわりたいポイントであげられたのは以下の5点です。

  • みんなでくつろげるリビング
  • 車椅子を利用するお父様が生活しやすい間取り
  • 対話のできるキッチン
  • 明るく暖かい部屋にしたい
  • プライバシーを守れる間取り

順を追ってご紹介しましょう。

(1)みんなでくつろげるリビング

今までの家にはリビングがなく、家族同士で顔を合わせるのはダイニングキッチンで食事をとる時くらいで、一家だんらんの時間を持てないのが悩みでした。そのため、家族全員が集まってくつろげるようなリビングは、どうしても必要なものだったのです。
せっかく作るのならば、広々としたスペースで明るくおしゃれなリビングにしたいというこだわりがありました。

(2)車椅子を利用するお父様が生活しやすい間取り

ご主人は車椅子をご利用されており、トイレや外出がスムーズにできるような生活しやすい間取りにすることも必要でした。
たとえば、車椅子のまま入れるトイレや、外出時に部屋から外へ直接出入りできるスロープを設置することです。
家の中の段差を解消してバリアフリー化することも欠かせないものでした。

(3)対話のできるキッチン

キッチンは調理中でも家族とコミュニケーションが取れる、対面式システムキッチンにしたいという奥様のご要望がありました。今までは窓に向いたまま、ただ調理をしているだけという孤独感があったそうです。家族と対話をしながら楽しく食事を作りたいという点は、奥様が特に強くこだわったポイントです。

(4)明るく暖かい部屋にしたい

M様宅は奥が深い構造になっており、昼間でも暗い部屋がありました。
そのため天窓を作り、明るい光が部屋に差し込むようにしたいというのもご要望の一つです。

また市中より2〜3度は温度が低く、冬になるととても寒いため、暖かい部屋にすることも必要でした。年配の方も多いため、家の断熱性能を上げることはヒートショック対策としても効果的です。

(5)プライバシーを守れる間取り

M様宅は「三世代+奥様のお母様と弟さん」という大家族で暮らしているご家庭です。
そのため、お互いストレスなく生活をしていくには、それぞれの世帯でのプライバシーを守れる間取りが欠かせません。

リフォーム後はリビングを境目として、東側は息子さん夫婦の部屋、西はご両親とお母様、弟さんの部屋と住み分ける間取りにしました。
みんなが集まる場所はリビングとしているので、互いのプライバシーを守ることに成功しています。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは築25年のご自宅が、どのように快適な住宅に仕上がったのかについてご紹介します。

(1)整然とした佇まいのナチュラルな外観

M様宅はご主人が25年前に建てた思い出深いご自宅であり、壊してしまうのは到底考えられないものでした。今回のリフォームではもとの住宅の面影を残しつつ、調和のとれたデザインで増築工事をしています。

外壁はナチュラルな色調に塗り替えており、整然とした明るい雰囲気の外観となっています。

(2)会話が弾む対面式のキッチン

キッチンは対面式システムキッチンを設置し、家族とのコミュニケーションが取れるようになりました。白でまとめたおしゃれなキッチンです。背面には食器棚を設けており、コックピットのように手際よく料理をお皿に盛り付けたり、洗った食器を元の場所に戻せたりします。

ダイニングとそのままつながっているので、食事の配膳や片付けもスムーズに行えるのもメリットです。リビングの様子を見渡せるので、家族との一体感を感じられます。

(3)みんなが集まる憩いのリビング

ダイニングキッチンとリビングは一続きのスペースとなっており、みんなで集まれる広い空間です。大人がテーブルでお茶を飲みながら、元気に動き回る3人のお子さんを微笑ましく眺める光景が目に浮かびます。

こちらのリビングは家の中心にあり、西と東の両方から入れる間取りです。各世帯の区切りの場所として使い勝手がよく、家族のだんらんを楽しみながら適度なプライバシーを守れます。

(4)三世代で広々と使える玄関

段差が低く安全で、三世代でも広々と利用できる玄関です。
壁には手すりを設置して、年配の方の玄関での出入りをラクにします。
たっぷりと収納できる玄関収納もあり、大家族でもスッキリとした玄関スペースが保てます。

正面に飾り棚を設け、玄関でのフォーカルポイントとしておしゃれな雰囲気を演出しました。

(5)車椅子でもラクに利用できるトイレ

車椅子でもゆとりを持って利用できるバリアフリーのトイレです。
M様宅のご主人は車椅子で生活されているため、車椅子でもラクに入れるトイレが必要でした。洗面台を入れても狭苦しくなく、介助する人も動きやすい広さです。洗面台はタッチレス水栓なので、車椅子に乗ったまま簡単に手を洗えます。

4.リフォーム後の暮らしの変化

M様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきましたのでご紹介します。

  • 世代ごとにエリアを分けたので開放感がある
  • 暖かい家になったので活動的になった
  • ご主人が車椅子で外出しやすくなった
  • 収納が増えたので整理整頓できるようになった

中央に家族が集まるリビングを設けることにより、親世帯と子世帯の住み分けが上手く行きました。世帯ごとに生活サイクルが異なるため、お互い相手に気兼ねすることなくそれぞれのペースで生活ができます。

断熱性能を高めたので、「夏は涼しく、冬は暖かい」家に生まれ変わりました。体の負担が少なくなったため、以前より活動的に過ごされているそうです。

ご主人専用のスロープを部屋の前に設置し、外出がしやすくなったのもうれしい変化です。
わざわざ玄関まで行かなくても自分の部屋からそのまま車椅子で出入りができるので、気楽に外出が楽しめます。

また、家族が多いほどモノの総量は増えてしまいがちなため、M様宅では収納スペースをたくさん設置しました。モノを収納するのがラクになって、お部屋はいつもスッキリしているとのことです。

5.住友林業のリフォームについて

M様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いいたしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

実は、M様の息子さんは住友林業ホームテックの社員です。
社員であるため、既存の家の良さを活かしながら新しい家として再生させる、当社の技術や提案力を熟知しておりました。

他のお客様と同様にM様宅でもさまざまなご要望がございましたが、担当者と入念な打ち合わせをさせていただき、ご満足いただける結果となっています。

(2)住友林業ホームテックの対応

リフォーム工事に際しての当社の対応についてお伺いをしたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • 大満足です
  • 要望に対して柔軟に対応してくれた

今回の増築工事は、「三世代+奥様のお母様と弟さん」という大家族の住まいのため、お互いにプライバシーを守りながら一家だんらんも楽しめるという点が特に重要でした。

その点はリビングを中央に配置し、親世帯と子世帯のどちらからでも出入りしやすい間取りにすることで解決しています。それぞれの世帯の区切りラインとしても役立っており、お互いにストレスフリーで自宅内でくつろげます。

居心地の良い暖かいリビングでは3人のお子さんが元気に走り回っており、にぎやかで明るい空気を楽しまれているようです。ご家族での温かいだんらんが実現できたことを、当社としても非常にうれしく思います。

6.まとめ

今回は築25年の住宅を、大家族が仲良く快適に暮らせる住宅へと生まれ変わらせた、熊本県のM様のリフォーム事例についてご紹介させていただきました。

近年では核家族化が進んでおりますが、M様宅では三世代で合計9人という大家族で仲良く暮らされています。

常に人の気配を感じられながらもプライバシーを守りながら生活できることで、家族みんなが無理せずに楽しく同居できるようになりました。
困ったときはお互いに助け合いながらも、個々に独立していることで程よい距離感を保ち続けられます。家族みんなが協力し合い、仲良く暮らす姿を見ることで、3人のお子さんたちも健やかに成長されていくことでしょう。