LDKを2階に移し明るい家に|将来の同居も視野に長期優良住宅にリフォーム

公開日: 更新日:

熊本県熊本市にお住まいのS様は現在築20年の住宅で、ご夫婦二人の穏やかな毎日を過ごされています。かわいいワンちゃんも家族の一員です。

今回は「LDKを2階に移して明るさを感じられる家」のリフォームに成功した事例として、ご紹介をさせていただきます。将来の同居も視野に入れた長期優良住宅でもありますので、ぜひ参考にしてください。

1.リフォームのきっかけ

ここではS様が築20年のご自宅をリフォームすることになったきっかけについて、ご紹介します。

(1)キッチンのリフォームが必要に

S様宅は2年前にガスオーブンを導入するなどキッチンのリフォームをされました。
しかし、日当たりが良くないせいか流し台の下が腐り始め、修復が必要になったのです。加えて、冬場の寒さを改善するために暖かいキッチンにしたいという、奥様のご要望もありました。
理想のキッチンを考えているうちに、「ガスコンロをIHに交換したい」「日当たりを良くしたい」など、次々と実現したい項目が増えていったそうです。最終的に日当たりが良くない1階ではなく、明るい日差しが入り込む2階にキッチンを設置することで、問題の解決を図りました。

(2)2階の空き部屋を再活用したい

S様宅には3人のお子さんがおり、すでに独立されています。
2階には巣立ったお子さんの空き部屋がそのまま残されていましたが、今回のリフォームでLDKとして新しく生まれ変わりました。

将来的には同居も視野に入れているS様ですが、しばらくお二人だけの生活が続く見込みです。現在の暮らしの質を高めるために、現状で使用されていない部屋の空間を有効活用しています。

2.リフォームでのこだわりポイント

S様がリフォームする際に、特にこだわりたいポイントであげられたのは以下の点です。

  • 日当たりの良い2階にLDKを移動
  • 玄関を広くする
  • 収納を増やしたい

順を追ってご紹介しましょう。

(1)日当たりの良い2階にLDKを移動

リフォームしたばかりのキッチン流し台の床下が腐食するほど、S様宅のキッチンは日当たりや通気性が良くない環境でした。キッチンやリビングは1日の中でも長い時間を過ごす場所なので、とりわけ奥様にとっては辛い環境だったと思われます。

今回のリフォームでは、奥様いわく「諸悪の根源」である1階から2階へと思い切ってLDKを移すことにより、「暖かい・明るい・快適」の3拍子をそろえたLDKが実現しました。レイアウト的にも以前の住宅の1階LDKが、そのまま2階に移されただけのようなので違和感なく過ごせるそうです。

(2)玄関を広くしたい

玄関を広くしたいというご要望もありました。以前の住宅の玄関はそれほど広くないため、息子さんご家族が帰省する際には手狭になってしまいます。老後の生活を考えるうえでも、外界との出入口となる玄関は広々としたスペースのほうが何かと利用しやすいものです。

そこで、今回のリフォームでは、既存住宅にあった和室部分をなくして玄関スペースを広げ、スッキリとした清涼な空間になっています。

(3)収納を増やしたい

収納が少ないのもS様宅の悩みでした。今回のリフォームでは玄関の奥にエントランスクローク、1階の寝室にタンス部屋を作るなど大容量の収納スペースを設けています。
1階と2階の部屋の用途変更をする際に、それぞれのエリアで利用するのに最適な収納スペースを設置したことにより、各部屋がスッキリとした空間になっています。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは築20年のご自宅が、どのように快適な住宅に仕上がったのかについてご紹介します。

(1)エントランスクロークが奥にある玄関

まるでお店のようにおしゃれな佇まいの広い玄関です。正面にある障子格子の小さな窓や、右手にある縁台が「和」の雰囲気を醸し出しています。玄関の奥にエントランスクロークを設けたため、よけいなモノが置かれていません。エントランスクロークは家族の「第2の玄関」として大活躍しており、傘やアウターを収納できるので、常に玄関をスッキリとした状態にキープできます。

いずれ訪れる老後生活を見据え、玄関の上り口は式台を設置して低めにしました。小さなお孫さんが靴を脱ぎ履きするときにも安全です。
なお、このエントランススペースは、S様宅の大切な家族であるワンちゃんの寝床も兼ねています。

(2)使いやすい対面式のキッチン

S様宅のリフォームは、そもそもキッチン流し台の修復工事から始まりました。
最初は腐食した床を修繕するのが目的でしたが、せっかくリフォームをするのならと、キッチンの不満な点を一気に解消することになったのです。

日当たりの良い2階に移動したことにより、寒くて通気性の悪いキッチンは、暖かく快適なキッチンに生まれ変わりました。対面式のシステムキッチンなので、家族と会話をしながら調理を楽しめます。奥様の念願であったIHクッキングヒーターを導入し、掃除も簡単にできる使い勝手の良いキッチンです。色のトーンは白とダークブラウンで統一し、落ち着いた雰囲気になっています。

(3)日当たりが良い2階にあるリビング

1階から2階へと移したことにより、暖かく快適なリビングになりました。
日当たりも良く明るいため、リラックスしながら過ごせます。
ダイニングキッチンとつながっているので、食事をした後にソファーでゆっくりくつろぐのもよいでしょう。

リビングの先にある和室とは一間続きになっているので、お孫さんが遊びに来られた時は、一直線に走り回っているそうです。

(4)広々とした洗面脱衣室

以前の住宅では収納が少なく、狭いのが悩みの洗面脱衣室でした。
今回のリフォームでは、スペースを確保してゆとりのある空間になっています。

1階という場所に変わりはありませんが、建物の左側から右側に移動して、ご夫婦の寝室近くに設置しました。お風呂から出たらすぐ寝室に直行できるので、湯冷めする心配もありません。脱衣所のスペースが広いため、万が一、人の手を借りる状態になった場合でも、介助がしやすいといえます。

バスルームは暖房乾燥付きなので雨の日に洗濯物を乾かすのもよいでしょう。バスルームの床は冷たくないので、冬の寒い時期でも快適にお風呂に入れます。

(5)手すりを設置して安全に利用できるトイレ

S様宅には1階と2階にトイレがあり、フロアごとに印象の違うトイレにしたいと考えていました。

人が大勢集まる2階のトイレは広さを優先し手洗いカウンターを設けましたが、1階のトイレ(上の写真)はコンパクトにまとめ、手洗いボウルは設置せず埋め込みのニッチ収納を採用しています。

どちらのトイレも「つい、長居したくなる」と、ご夫妻に大変気に入っていただいております。

4.リフォーム後の暮らしの変化

S様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • 日当たりが良くなった
  • 2階で歩いても下の階に響かない

日中に利用するLDKを1階から2階に移したことで日当たりが良くなりました。
「お天道様のパワー」をあらためて感じ、毎日が明るさと暖かさでいっぱいだそうです。
以前は蛍光灯をつけないと暗いLDKでしたが、今では明るい環境の中で暮らせます。

また、以前は2階で歩く音が下の階に響いていましたが、長期優良住宅としてしっかり床部分を補強しましたので、今ではまったく気になりません。耐震性も高めましたので、大きな地震が発生しても住む人を守ってくれます。

5.住友林業のリフォームについて

S様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いいたしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

S様は最初に施工した会社に声をかけたそうですが、新築後のアフターフォローに不安や不満があったこともあり、他社の検討を始めたそうです。
当社を知るきっかけはタウン誌で住宅展示会の開催を知り、足を運んでいただいたことでした。会場では当社の女性スタッフ(実は支店長でした)の応対に、ご満足いただいております。

また、弁護士をされている息子さんに相談をしたところ、「全国的にリフォームの問題が多いので、信頼できる大手に任せたほうがいい」とアドバイスをされたそうです。他社を何社か検討されましたが、当社が提案した「夫婦二人暮らしを基本」としたプランを気に入っていただき、最終的に当社を選ばれています。

(2)住友林業ホームテックの対応

S様が感じられた住友林業ホームテックの対応は以下の通りです。

  • 親身に対応してくれた
  • フォローがきめ細かい

今回のS様のリフォームでは少しでもより良い住まいにするべく、当社のスタッフが一丸となって取り組んでまいりました。S様は安心してお任せできたそうです。大手ならではのきめ細かなフォローにも大変ご満足いただいております。
当社の現場担当や支店長などとも気さくにお付き合いくださり、当社としてもS様には大変感謝をしております。

6.まとめ

今回はリビングの場所を移動することで、日当たりの良い快適な住宅へと生まれ変わらせた、熊本県のS様のリフォーム事例についてご紹介させていただきました。

3人のお子さんを育て上げたS様は、現在ご夫婦二人での生活を楽しまれており、明るく快適になったリビングで穏やかな日常を過ごされています。同居となった場合にも対応できる仕様になっていますので、安心して定年後の生活を送ることができるでしょう。