築92年の実家をリフォーム 和の趣が美しい「新旧一体」のセカンドハウスに

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ご家族が住んでいた家が空き家になったら、どうすれば良いのでしょうか。
取り壊す、新築に立て直す、売却するなど様々な選択肢をご検討される方も多いと思います。
しかし、思い出の詰まった住まいを手放すのは忍びないという人も、多いのではないでしょうか。

今回は、激しい劣化が見られた築92年のご実家をリフォームされ、家族みんなが遊びに来られる憧れのセカンドハウスを手に入れたお客様をご紹介します。
ぜひ、リフォームの参考にして下さい。

1.リフォームをした理由

ここではI様がリフォームを決断された理由をご紹介をします。

(1)お母様の老人ホーム入所をきっかけに空き家へ

I様のご実家は築92年の旧家です。
これまでは高齢のお母様がお独りで暮らしていましたが、老人ホームへの入所をきっかけに空き家状態になってしまったといいます。
I様のお住まいは別の場所にあり、ご実家に戻って暮らすという選択肢はありませんでした。

(2)長年放置された住まいは激しく劣化

お母様が守ってこられた旧家も、人の手が入らなければ傷み始めます。
I様のご実家も例に漏れず、雨漏りや腐り、汚れが目立つようになり、劣化が激しくなっていました。

(3)取り壊しか、リフォームか

ご両親やご兄弟、そしてご先祖様の思い出をすべて壊してしまうのには抵抗があったとのこと。
また、頻繁に帰ることはできないにしても、I様ご家族やご兄弟、お孫様たちが気軽に帰省できる空間にしたいと思っていました。
そこで旧家の魅力と家族の思い出を残しつつ、最新の設備で快適に過ごせる住まいにするため、リフォームをしようと決断したのです。

2.リフォームでのこだわりポイント

I様は今回のリフォームで「旧家の良さと最新設備の融合」「家族の思い出を残すデザイン」「家族団らんを過ごせる空間造り」「劣化部分の修繕」を希望されました。
ここでは、I様が特にこだわったポイントについてご紹介をします。

(1)「温故知新」の佇まい 和の風情が美しいモダンな旧家

長年、人の手が入っていなかった住まいは急激に劣化し、傷みや腐りが気になっていました。
そこで柱や梁、壁などの劣化が目立つ箇所を全て丁寧に修繕し、見違えるような美しい空間に再生しています。

使い勝手の悪かった古い設備は、最新式のものに一新しました。
I様が子供時代にご兄弟と背比べをして引いた柱の線を、思い出としてそのまま残すなど、「温故知新」の趣を大切にしたこともポイントです。

立派な梁も残したため、旧家にふさわしい重厚感も感じられます。
和の風情が溢れる、あたたかで美しい住まいです。

(2)掘ごたつで会話も弾む 皆が集える大空間のリビング

立派な梁を目立たせたデザインが特徴的な、広々としたリビングです。
優に10人は入れるというほどの掘りごたつを中心に据え、旧家の良さを際立たせる空間としています。

親戚が集まった時には、この掘ごたつでゆったりと過ごしながら、家族団らんの時間を楽しむことができるよう設計しました。
堀ごたつの周囲には床暖房を設置しているため、寒い冬の時期には気持ちよくまどろんでしまいそうです。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは更に細かく、I様のご自宅のこだわりポイントをご紹介します。

(1)久々の再会に会話も弾む 対面式のキッチン

「長期休暇を利用して、セカンドハウスに親戚が集まっている」
こんな時に独り寂しく料理をすることが無いよう、掘ごたつに集う家族との会話が楽しめる対面式キッチンを採用しました。

リビングとキッチンにある段差を利用し、目線の高さを合わせる工夫もしています。
最新式のシステムキッチンを備え、使い勝手にも配慮しました。

家族の笑顔を見ながらの料理は、いつもよりもずっと楽しくなりそうです。

(2)まるで旅館 旧家の趣が残る玄関

旧家の趣をそのまま活かした、見事な玄関が完成しました。
重厚な梁と柱を際立たせた真壁造りを採用し、地袋や丸窓など日本家屋の伝統を取り入れた、新旧一体の玄関です。

母屋に入った人をアッと驚かせる、上品で美しい空間となりました。
十分なスペースをとったので収納力も高く、大人数の来客にも困りません。
まるで高級旅館のような佇まいです。

和の魅力をたたえた玄関扉。
思わず背筋を伸ばしてしまうような、凛とした雰囲気があります。

4.リフォーム後の暮らしの変化

I様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • ご先祖様や家族の思い出が残った住まいが残せたことが嬉しい。兄弟と背比べをしたときの線が柱に残っているなど、感慨深さもひとしお。
  • 堀ごたつとキッチンの目線があっているのがとても気に入っている。使い勝手も非常にいい。リビングの様子を見ながら料理を出せるのがとても便利。
  • 掘ごたつの周りに床暖房を入れて本当に良かった。冬場に大活躍してくれた。
  • 堀ごたつを中心にみんなが集まり、会話が弾んで賑やかになった。夏は子供たちが読書をしてから読書感想文を発表してくれるなど、楽しいひと時を過ごせたのが思い出に残っている。
  • 梁を残した和のデザインが大変気に入っている。立派な梁がしっかりと見えるデザインに驚かれることが多い。
  • 花を生ける場所が十分にあるので、この家に帰ってくるたびに妻が花を生けてくれる。妻も花を生けるのが楽しみになっているようだ。
  • 時々帰ってくる別荘という風情で残したが、リフォームをして本当に良かった。大変満足している。
  • 母も旅館のようだとすごく喜んでいた。兄弟が帰ってきたときも驚きと喜びがあったようだ。

他にも多くのお褒めの言葉をいただき、I様ご夫婦やご兄弟にも大変お喜びいただいています。

5.住友林業のリフォームについて

ここではI様が当社にリフォームを依頼されたきっかけなどについてお伺いしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

当社のことは広告や雑誌等でご存じだったというI様。
近所の工務店等、数社とやり取りをされる中、当社にも資料請求をしていたといいます。

しかし、I様のお住まいはご実家とかなり距離があり、状況を頻繁に確認することが難しいことが懸念点でした。

「頻繁に工事の状況を見られないこともあり、中々踏ん切りがつきませんでした。そんな時に住友林業ホームテックの担当さんに出会ったんです。水害で床下が浸水した経験があるなど、リフォームができる状態かを確認してもらう必要がありましたが、全て丁寧に対応してくれました。誠実な人柄、丁寧な仕事が信頼に繋がり、きっとこの方なら絶対に大丈夫だと確信したのを覚えています。」

遠距離での対応への不安がある中、担当者を信頼していただき、当社でのリフォームを決断していただくことができました。

(2)住友林業ホームテックの対応

「細かな点も私たちのことを考えて提案してくれました。住まいが離れていたこともあり、どうしても意思疎通が難しくなることもあったと思うのですが、皆さん大変頑張ってくださり、とても感謝しています。皆さんが丁寧で繊細な作業をしてくれ、安心できました。素晴らしい出来栄えにも大変満足です。素晴らしい方々に恵まれたと感謝しています。」と、心からお喜びいただくことができました。

6.まとめ

今回はご家族の思い出が詰まった築92年のご実家をリフォームされ、新旧の魅力が融合するセカンドハウスを手に入れられた、I様の事例をご紹介させていただきました。
旧家の重厚感と和の趣が上品な、家族団らんを楽しめる住まいです。
今後もI様ご家族の幸せな思い出が、一つ一つ刻まれていくことと思います。
思い出の詰まった大切な住まい造りに貢献できたことが大変光栄です。
この度は当社をお選びいただき、ありがとうございました。