三世帯が居心地よく暮らせる家|完全同居が無理なくできる間取りをご紹介

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埼玉県越谷市にお住まいのK様は、築33年の木造住宅に三世帯で暮らしているご家族です。
ご主人のご両親、K様ご家族(ご夫婦+娘さん3人)の7人家族で住んでいます。

今回は「三世帯が居心地よく暮らせる家」に成功した事例として、ご紹介をさせていただきます。ぜひ参考にしてください。

1.リフォームのきっかけ

ここではK様がご自宅を、リフォームすることになったきっかけについてご紹介します。

(1)当初は同じ敷地内に新築を検討

K様はもともと同じ敷地内にある離れに5人家族で暮らしていましたが、簡易的な住まいであったため自宅を新築することを検討されていました。母屋にはご両親が住んでいます。
しかし、母屋も老朽化が進んでいたためリフォームが必要な状況であり、新築と母屋のリフォームの2件となると費用がかさむため資金面が不安だったそうです。
そのような事情があり、なかなか新しい住まいの計画が進みませんでした。

(2)両親の年齢を考えて母屋で完全同居することに

K様はこのように離れのリフォームを考え始めてから5年間は、結局「どの家をリフォームするか」「新築するかどうか」をずっと思い悩んでいました。
しかし、結果的に資金面とご両親の年齢を考えて、母屋をリフォームして完全同居することを判断しています。いずれご両親を介護するときには、同じ家のほうが様子を見守りながら生活できますし、食事の支度や介助をする際は効率よく行えるからです。
そのため、母屋を大々的にリフォームし、三世帯が快適に暮らせる家づくりを実行しています。

2.リフォームでのこだわりポイント

K様がリフォームする際に、特にこだわりたいポイントであげられたのは、おもに以下の3点です。

  • 子世帯だけでいられる場所が欲しい
  • 暖かい家にしたい
  • 無垢材を使いたい

順にご紹介していきましょう。

(1)子世帯だけでいられる場所が欲しい

今までは敷地内同居のため、各世帯はそれぞれの生活リズムに沿って暮らすことができましたが、完全同居となるとそうもいきません。お互いのプライバシーを守りながら生活することが難しくなります。一般的に「お嫁さん」の立場である奥様の場合は、いくらご主人のご両親と仲が良いといっても、リラックスできる個別の空間がないと息が詰まってしまうこともあるでしょう。一方、ご両親の場合もご夫婦だけで静かにくつろげるプライベートな空間が必要です。

そのため、今回のリフォームでは、子世帯だけでいられるリビングを別につくりました。
玄関横の土間であった場所を子世帯専用のリビングにしています。
この部屋は南側に壁がある構造で、ご主人が大きなテレビを置きたかったため、大きな窓が設置できませんでした。そこで採光をよくするため東側や天井に明り取りの窓を設け、光が入るようにしています。窓の形状は丸窓など個性的なタイプを選び、スタイリッシュで明るい空間です。

(2)暖かい家にしたい

築33年ということもあり、家の中はすきま風が通る寒い家でした。
そのため、断熱材やペアガラスなどをご提案させていただき、暖かい部屋を実現しています。和室に障子を設けないプランに当初は驚かれていましたが、結果的に寒くないのでご満足いただいております。

(3)無垢材を使いたい

住友林業は「上質な木の家」で知られるハウスメーカーです。
K様もそのことをご存知であり、当社に依頼するにあたっては「無垢材」を使わないということは考えられなかったそうです。

今回のリフォームでは、1階の床部分にはすべてオークの無垢材を使用しました。
無垢の床材に合わせてカリモクの家具を設置し、上質で温かみのある雰囲気に仕上がっています。(上の写真)

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは築33年のご実家が、どのように快適なお住まいに仕上がったのかについてご紹介します。

(1)日当たりの良い広々としたリビング

【リビングのbefore】

上の写真は以前の住宅のリビングです。
障子が多く、典型的な和風建築の内装でした。窓側には廊下があり、光が部屋の中まで届きにくい間取りです。何となく寒々しいのが特徴でした。

【リビングのafter】

リフォーム後のリビングは上の写真です。
障子を取り払い、窓から光が差し込みやすくなったため、明るい空間になりました。
ダイニングと一体化して仕切りがないため、開放的で広々としています。

来客が多いK様宅では、「お餅つき大会」など四季折々の行事で大勢の人が集まることが多いそうです。開放的で広くなったため、お客様もリラックスしながら楽しい時間を過ごされています。

(2)片付けしやすいモダンなキッチン

【キッチンのbefore】

上の写真はリフォーム前のキッチンです。
33年前に建築されたため、ガス台や流し台などの設備も古いものでした。
収納スペースも十分でなかったため、全体的に雑然とした印象です。

【キッチンのafter】

今回のリフォームにより古くて使いづらかったキッチンは、使いやすいうえに収納スペースも豊富で、モダンなキッチンへと生まれ変わりました。(上の写真)ダークブラウンでカラーコーディネートをしており、木のイメージを感じさせます。

キッチン上部にはウォールキャビネットを備え付け、キッチン隣には床下収納もあるユーティリティも設置し、収納力をアップしました。使ったものはしまいやすいため、常にスッキリとしたきれいなキッチンを保てます。

(3)収納力たっぷりで明るく清潔な洗面所

以前の洗面所は収納も少なく雑然とした空間でした。
家族7人で同居するためモノの量が多く、収納力は大容量でなければなりません。
そのため洗面ユニットはワイドなものを採用し、背面には収納も設けました。
ユニットの上部には明り取りの窓を設置して、自然の光が差し込むようにしています。

(4)立体感のある瀟洒な寝室

寝室は寝具が直接置けるように、ベッドのフレームは使いたくないのがK様のご希望でした。マットレスはフローリングに直に置くため、フレームで床が傷つくことはありません。
床には段差をつくってまるで旅館のような「小上がり」状態に施しました。段差はベンチ代わりになって、洗濯物をたたむときに重宝しているそうです。
こちらの部屋はカーテンや建具をダークブラウンに統一することで、まるでホテルの部屋のように瀟洒な空間になっています。

(5)ゆとりのある和風の玄関

K様宅は7人という大家族で住んでいますが、日頃からお客様もよく訪ねてくるにぎやかなご家庭です。本宅ということもあり、大勢のお客様が見えても対応できるように、広々とした和風のおしゃれな玄関に仕上げました。玄関の扉は格子状の引き戸なので、将来的に車椅子を使うようになっても出入りに困りません。玄関収納も大容量なので、7人分の靴もきちんと収納できるため、いつもスッキリしたきれいな状態でお客様をお迎えできます。

4.リフォーム後の暮らしの変化

K様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきましたのでご紹介します。

  • ご両親の様子がわかるので日々安心できる

K様ご夫婦は敷地内同居でしたが、これからは同じ屋根の下で完全同居をするため、常にご両親の様子を見守ることが可能です。
これから介護をすることになったとしても、子世帯だけのリラックススペースも用意したので、うまくリフレッシュをしながらお世話をすることができます。

5.住友林業のリフォームについて

K様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いいたしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

こちらのご実家は地元の大工さんが建築した家で、お父様が考案した間取りをそのまま使用して施工したそうです。そのため、現代のライフスタイルに間取りが合っていないということもあり、K様は「提案力の高い」ハウスメーカーを探していました。

最終的に住友林業ホームテックを含む3社に絞られましたが、当社が出した提案書がCGで作成した図面のため、一番イメージがつかめたそうです。結果的にご信頼をいただき、当社にお任せ下さることになりました。

(2)住友林業ホームテックの対応

リフォーム工事に際しての当社の対応についてお伺いをしたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • 提案力や対応がすばらしい
  • 大工さんの人柄や腕が良かった

住友林業ホームテックの強みは「豊富な提案力」であり、個々のお客様にそれぞれ最適なプランをご提案させていただいております。K様は当初これといって具体的なプランをお持ちではありませんでしたが、当社がご提案するプランに納得をしていただき、工事が進むにつれて、自然にK様のほうからもご希望などをいただきました。当社がご提案するプランを喜んでいただきうれしく思います。

また、当社では腕の良い大工さんに施工を依頼しておりますが、K様宅でも優秀な大工さんにお願いして希望通りの仕上がりを実現しています。K様の3人のお子さんたちは大工さんになつき、工事が終了すると淋しがってしまったそうです。このように、腕と人柄の良い大工さんが責任を持って工事を請け負ってくれるので、お客様には大変ご満足いただいております。

6.まとめ

今回は築33年のご実家を、「三世帯が居心地よく暮らせる家」にリフォームした、埼玉県越谷市のK様の事例について詳しくご紹介をさせていただきました。

大家族で完全同居するのは、お互いに安心感もありますが適度な距離を保っていないと、子世帯だけでなく親世帯も気疲れしてしまう恐れがあります。それぞれにプライバシーを上手く保てるような間取りにすることで、無理のない同居生活が実現できるでしょう。