千葉県在住の方は地震によるいたみを直すリフォームを意識

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、千葉県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.自然光を取り入れた部屋の明るさにこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り   (30.0%)
2位:お風呂   (23.3%)
3位:トイレ   (20.0%)
3位:キッチン  (20.0%)
3位:採光    (20.0%)

(マンション)
1位:間取り   (41.3%)
2位:採光    (21.7%)
3位:換気・通気性(19.6%)

戸建てとマンションの両方で間取りが1位を獲得する結果となりました。2位以下を確認すると、戸建てでは水回りのエリアと採光にこだわりがある方、マンションでは採光と換気・通気性にこだわりがある方が多いことがわかります。

全国的に見て間取りがランクインするケースは度々見られますが、採光と答える世帯が多いことは珍しく、千葉県にお住まいの方は特に室内の明るさにこだわりを持っていることが伺えます。

千葉県は降水日数が年間で96日と全国平均の117日を大きく下回っています。そのため、他の都道府県と比べ太陽光を取り入れられる機会が多く、自然光を室内に取り入れて明るい空間をつくることにこだわる世帯が多いのかもしれません。

2.千葉県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 現状不満はないがベランダを広くできればいいなーと思うときはある。
  • トイレをタンクレスにしたい。芝生をとってアスファルトにしたい。

(マンション)

  • トイレを快適にしたい。キッチンはモダンな雰囲気にしたい。
  • 水まわりが劣化してきたので 快適に過ごせるようにしたい。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 3階建てにしてエレベーターを付けたい。
  • 夫婦とも60を超えているため家の段差の解消、および浴槽に手すり等を取り付けたい。

(マンション)

  • 現在夫婦両方とも70歳である。集合住宅の平面生活は最高だから、段差を解消し、手すりなどを設置して高齢対応をしたい。しかし廊下、トイレともに車いすでの使用はできないし、エレベーターも無いので、生活不便な状況になったときは施設に入所しようと思っている。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 風通りがひどく悪いので、通気性をよくしたい。
  • 夫婦二人で住めるそんなに広くなくて安心な家。

(マンション)

  • キッチンが古くて低いので、高めのものに変えたい。お風呂のカビが取れないので、カビが生えにくい設備のあるものにしたい。トイレを掃除がしやすいようなものにしたい。
  • 子どもが独立したので部屋数は少なくてよいのでリビングを広くしたい。

3.地震による損傷をリフォームできれいにしたい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:トイレ (23.3%)
2位:お風呂 (20.0%)
3位:キッチン(16.7%)

(マンション)
1位:トイレ (34.8%)
2位:お風呂 (26.1%)
3位:キッチン(17.4%)

アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・トイレ・キッチンという水回りがTOP3となっていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (54.3%)
2位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(11.4%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (11.4%)

(マンション)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (30.8%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (23.1%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(15.4%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が1位となりました。

これらは、千葉県に限った話ではありませんが、戸建ての意見が54.3%と圧倒的に多く、全国的に見ても千葉県は特に傷んだ家を修復したいというニーズが高いことがわかります。これには、地震が多いという千葉県特有の背景が影響しているのかもしれません。

地震はプレートが動くことで発生しますが、千葉県の近くにはユーラシアプレート・太平洋プレート・フィリピン海プレートの3つのプレートが交わる地点があります。そのため、日本の中でも極めて地震が多い地域であり、その分住宅がダメージを受けている可能性もあります。

その結果、住宅のいたみを修繕したい、きれいにしたいという要望が多くなっていることが想像できます。

4.木の材質感を活かした明るい空間にリフォーム

千葉県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、千葉県で理想の住まいを手に入れたI邸の事例をご紹介します。

築20年の戸建てにご家族4人でお住まいのIさん一家ですが、家事動線を改善したいという想いや、設備機器の老朽化に不安があったため実際にフルリフォームされました。

木の材質を活かしたナチュラルなデザインで明るく広々としたLDKを実現しつつ、水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面)、居室(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など))など全面的にリフォームした事例になります。