広島県在住の方は今の生活スタイルに合わせてリフォーム希望

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、広島県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.温まれるくつろぎの空間にこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂(33.3%)
2位:間取り(31.9%)
2位:収納 (23.2%)

(マンション)
1位:間取り(39.5%)
2位:お風呂(31.6%)
3位:収納 (28.9%)

戸建て、マンションの両方でお風呂、間取り、収納が3位を独占する結果となり、大きな開きが少ない結果となりました。

また、戸建てではお風呂が1位、マンションでも2位入っており、広島県にお住まいの方は、お風呂でのひとときにこだわりを持っていることが伺えます。

広島県では冬に中国山地沿いや山間部で雪が降る日も多く、山間部では積雪量が1メートルを超えることも少なくありません。そのような厳しい冬を乗り越えるために、お風呂にこだわる世帯が多いのかもしれません。

2.広島県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • お風呂が古くなって、コーキングとかも切れてきたり、タイルが割れてきたりしてきたので、新しくしたい。お風呂が無駄に広いので冬が寒く、もう少し狭くしたい。
  • 脱衣所の洗面台と洗濯機の配置を変えて段差もなくして、使いやすくしたい。

(マンション)

  • キッチンを広く取り、バストイレの配置を変えて動線をスムーズにしたい。
  • ベランダが狭くて洗濯物や布団が干しにくいので広くしたい。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 今は子供がまだ小学生なので、子ども部屋は各々あるが、大きくなって出て行ったら、子ども部屋の壁を取ってひとつの大きな部屋にしたい。
  • 水道や電気関連の設備を最新の技術のものを取り入れて、日常生活を快適にしたい。

(マンション)

  • 子供が女の子で、ファッションや、美容品等々、ものがとても増えてしまい、ゴチャゴチャしてしまっているので、収納性しっかりしたお部屋にしたいです。
  • 全ての部屋にエアコンを付けられるように外壁改修・コンセント(電圧)確保するか、通風性のよい間取りにする。

3.今の暮らしに合わせた住まいにリフォームをしたい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂 (27.5%)
2位:キッチン(14.5%)
3位:外壁  (13.0%)

(マンション)
1位:お風呂 (47.4%)
2位:キッチン(34.2%)
3位:トイレ (26.3%)

アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・キッチンという水回りが1位と2位を占め、戸建てでは3位に外壁、マンションでは3位にトイレが選ばれていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (46.3%)
2位:省エネルギー性能の向上          (14.6%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(9.8%)
3位:住宅の維持管理をしやすくする       (9.8%)

(マンション)
1位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (46.4%)
2位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (21.4%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(7.1%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が戸建てでは1位、マンションでは2位となりました。これらは、広島県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、マンションでは間取りや収納、設備を使いやすくしたいという意見が1番多く、2位の項目の倍以上の得票率となっています。これには、広島県の住宅が老朽化していることが背景にあると推測されます。

広島県では、1970~1980年代に地価が安い廿日市市、呉市で盛んに宅地開発が行われました。当時建てられた住居はすでに築30年以上が経ち老朽化が進んでいることに加え、今のライフスタイルにそぐわない空間設計になっていることが多くなっています。

そのため、間取りが今の暮らしのニーズと合わない、内装や収納、照明機器などの設備が時代遅れとなっているなどの不満が大きくなっていることが想像できます。

4.断熱性がアップした暖かな住まいを実現

広島県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、広島県で理想の住まいを手に入れたD邸の事例をご紹介します。

築50年の戸建てに3世帯で暮らしていましたが、設備の老朽化が進み、夏は暑くて冬は寒い環境を変えようとフルリフォームされました。

今回のリフォームで断熱性がアップしたD邸ですが、居室(リビング・ダイニング、和室)、その他(玄関・ホール、廊下・階段・窓)など全面的にリフォームした事例になります。