明治8年創業の和菓子店を店舗併用住宅に 景観と調和する和モダンな居住空間へ

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同じ土地で長く暮らしていると、道路事情が変わり、急なセットバックや減築を余儀なくされることもあるものです。
せっかく住まいをリフォームするなら、不具合があった場所もすべてきれいにしてしまうのも選択肢の一つではないでしょうか。

今回は、市の道路拡張推進により店舗併用住宅を全面リフォームされ、街の景観に溶け込んだ快適な和モダン空間を手に入れたお客様をご紹介します。
ぜひリフォームの参考にして下さい。

1.リフォームをした理由

ここではM様がリフォームを決断された理由をご紹介をします。

(1)次男ご夫婦が実家に戻り洋菓子店を開店へ

M様は明治8年創業の老舗和菓子店を切り盛りしています。
昭和47年に建築された住まいは、建て替えやリフォームを繰り返しながら、店舗併用住宅として使われていました。
そんな時、次男夫婦が実家に戻られ二世帯で暮らすことになります。
以前から使い勝手が悪かったということもあり、思い切ってリフォームをしてはどうかと検討するようになりました。

(2)大病と奥様の献身

M様が大病を患われた際、奥様は一生懸命に看病をされました。
忙しい中献身的に尽くしてくれた奥様に、より感謝の念を抱くようになったというM様。
以前から「お店を通って居住空間に入るのではなく、専用の玄関から家に入る暮らしがしたい」と言っていた奥様の願いを叶えてあげたい、と強く感じたそうです。

(3)市の道路拡張推進

秩父市の道路拡張の推進により、M様のお住まいも対象となったそうです。
セットバックと減築をしなくてはならなくなったこともあり、リフォームの必要性が増していました。

 

以上のような理由から、M様はリフォームを決断されたのです。

2.リフォームでのこだわりポイント

M様は今回のリフォームで「木質感のある和モダンな外観」「仕事のしやすさ」「動線の整理」「使い勝手の良さ」を希望されました。
ここでは、M様が特にこだわったポイントについてご紹介をします。

(1)景観保護にも寄与する外観 木質感豊かな和の雰囲気

M様が地元の景観保護を推進する町会長をされていることもあり、景観保護にこだわった外観としました。
老舗和菓子店の趣を感じられるよう、木質感豊かな和の雰囲気を大切にしています。

化粧庇や付梁・付柱を施し、重厚感ある外観となるよう工夫しています。

外壁は白漆喰調の塗装としています。 1階入り口と2階窓には、格子状のゲートとスライドを採用しました。
配色の統一感も意識した、格式高い雰囲気が漂う外観です。

(2)自然素材を活かしたこだわりの内装

上質感ある和の店舗空間になるよう、細部にまでこだわり尽くしました。

3ベンチも用意し、和の風情を感じる空間でお休みいただけるようになっています。
床は乱張りの仕上げを採用し、高級感を演出しました。

組子格子天井に「なぐり調」の無垢板が味わい深いアクセントになっています。
手で木を挽いて造ったこだわりの品です。

事務所の土間と店舗床はフラットに仕上げ、使いやすい仕事場になりました。
一部を土足で歩けるよう工夫したため、お客様がいらっしゃってもすぐに駆け付けることができます。
工場と店舗の行き来も楽ちんです。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは更に細かく、M様のご自宅のこだわりポイントをご紹介します。

(1)新築時のようにまぶしい広々とした和室

2間続きの和室は、造作などは既存のままに、京壁を塗り替え畳の表替えをしました。
ベランダ側の廊下の一部を組み込んで、床の間と半間の押入れを新たに造り付けたので、収納力も格段に向上しています。

(2)大型のシステムバスで寛ぎのバスタイムを

以前は浴室もバスタブも狭く、特にバスタブは足を延ばして湯船につかることができなかったといいます。
そこで大型のシステムバスを採用し、ゆったりとバスタイムを楽しめるようにしました。
2階から1階に移設しているので、2か所の窓から光が差し込みます。
広々としたマニッシュな空間で、寛ぎの時間を過ごせそうです。

(3)二世帯でも使い勝手の良い洗面脱衣室

1階浴室の隣に広い洗面脱衣室を設けました。

入り口は引戸にしたことで開け閉めも安全にできるようにしています。
収納もしっかり確保し、片付けに困らない使い勝手の良い空間となりました。

家族みんながそれぞれ気兼ねなく洗面台を利用できるように、2階にも洗面台を取り付けています。
朝夕の忙しい時間などは特に便利です。

(4)階段下スペースを有効活用したトイレ

店舗、事務所からも利用可能なトイレにしたいというご要望を受け、階段下のスペースを利用しトイレを設置しました。
手すりと引き戸を取りつけており、老後の生活にも対応できるよう工夫しています。

(5)次男ご夫婦の洋菓子店も木質感あふれる空間に

元々M様ご夫婦が住まわれていた空間は、次男ご夫婦の洋菓子店へと大変貌を遂げました。

木質感あふれる温かな雰囲気が美しい外観です。
白と茶色のコントラストが上品な雰囲気を醸し出しています。

和と洋の雰囲気が見事に融合した空間となりました。
ケーキを選ぶのがさらに楽しくなりそうです。

可愛らしい看板も。
店舗に入る前からわくわくしてきます。

4.リフォーム後の暮らしの変化

M様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • リフォームをしてよかった。大満足。
  • 景観保護を推進している立場なので、景観保護にはこだわった。木のぬくもりのある外観になったと思う。
  • 事務所の一部を土足で入れるようにしたので、工場の行き来もしやすいし、お客様が来てもすぐに駆け付けられるようになって大変便利になった。
  • 元々観光客が多いわけではないので、劇的な変化はみられないものの、人の入りがよくなったように思う。
  • 1階は店舗、2階は住居スペースとして造ったが、仕事と生活を明確に切り替えられる作りになって嬉しい。居住用玄関が出来たことも大きい。快適な生活が送れて大変満足。
  • 生活動線が整理されたので、使い勝手がいい。
  • 二世帯住宅になっても暮らしやすいと感じる。
  • 収納が増えて便利になった。

他にも多くのお褒めの言葉をいただき、M様ご家族にも大変お喜びいただいています。

5.住友林業のリフォームについて

ここではM様が当社にリフォームを依頼されたきっかけなどについてお伺いしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

元は地元でお付き合いのある工務店にリフォームを依頼していたそうですが、参考のためにと足を運ばれた展示場で当社のことを知ったというM様。
試しに見積もりと設計書を見てみたところ、その内容をご家族皆さまで気に入ってくださったそうです。

お付き合いの関係もあり、一部を地元の工務店に、一部を当社にお任せいただき、リフォームをする運びとなりました。

(2)住友林業ホームテックの対応

「店舗の外観や事務所の設計だけではなく、居住空間においても工夫が凝らされており、二世帯住宅となっても使い勝手がよく、大変満足しています。」とM様から嬉しいお言葉をいただくことができ、大満足のリフォームとなりました。

6.まとめ

今回は明治8年創業の老舗和菓子店をリフォームされ、親子二代が暮らす快適な二世帯住宅へとリフォームされたO様の事例をご紹介させていただきました。
街の景観に溶け込む、老舗の風格漂う和モダンな店舗兼住宅となっています。
歴史を守り続ける大切なお店、そして家族団らんを彩る大切な住まい造りに貢献できたことが大変光栄です。
この度は当社をお選びいただき、ありがとうございました。