北海道在住の方は雪害で受けたダメージをきれいにしたい?

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、北海道に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.ゆったりとした居住空間にこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り (30.6%)
2位:キッチン(25.8%)
2位:断熱性 (25.8%)

(マンション)
1位:収納  (32.6%)
1位:遮音  (32.6%)
3位:間取り (27.9%)

戸建てでは30.6%で間取りが1位となり、次いでキッチンと断熱性が同率2位となりました。一方、マンションを見てみると、戸建てで1位を獲得した間取りは3位となっており、1位は収納と遮音が獲得しています。

このことから、北海道にお住まいの方は部屋の配置や生活スペースの区切りにこだわりを持っていることが伺えます。

総面積が全国一大きい北海道ですが、可住地面積1km²あたりの人口密度は236.3人と日本で一番低く、全国平均の約4分の1、東京都の約41分の1となっています。

そのため、住宅の間隔が広いことはもちろん1戸あたりの敷地面積も広く、ゆったりとした居住空間が取れることが予想できます。その結果、部屋の配置やスペースの構成を自由にすることができ、間取りにこだわる世帯が多いのかもしれません。

2.北海道在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • ベランダにフードをつけて温室にしたい。
  • お風呂のなかを換気しやすくしたい。

(マンション)

  • キッチンが低すぎるので高くしたい。
  • お風呂が古いタイプのものなので自動給湯にしたい。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 高齢になったときの介護しやすい間取り。バリアフリー、手すり、大きな開口など。
  • バリアフリーにしたいです、将来の老後に備えているので。

(マンション)

  • 老後に備え、部屋の段差をなくしたい。
  • 夫婦高齢になり、取りうる安全性を高めたい。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • リビングが家に囲まれているので、外の景色が見えない。暗いので、何か改善出来たら嬉しい。インナーガレージが狭いので、広くしたい。
  • 雪下ろしが必要ない屋根。夏も涼しく過ごせるように風通しをよくしたい。日が入って日中あたたかく。

(マンション)

  • 機密性の高い二重窓にし、下や隣の家に音が漏れないような遮音性の高い床へ、壁も断熱材をたくさん入れて外からの影響を最小限にする。お風呂も断熱性を高くし、冬でも暖かく入浴できるようにする。
  • 子どもが大きくなり、物が増えたので、収納を増やしたい。

3.雪害のダメージをリフォームできれいにしたいニーズが高い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:屋根  (25.8%)
2位:外壁  (22.6%)
3位:トイレ (17.7%)

(マンション)
1位:お風呂 (44.2%)
2位:キッチン(37.2%)
3位:トイレ (27.9%)

アンケートの結果、戸建てでは屋根・外壁といった外回りとトイレ、マンションではお風呂・トイレ・キッチンという水回りがTOP3となっていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (47.6%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (11.9%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(9.5%)

(マンション)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (37.9%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (27.6%)
3位:省エネルギー性能の向上          (13.8%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が1位となりました。これらは、北海道に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、同項目が戸建てでは47.6%と半数近い得票率となっており2位以下に37.5ポイントも差をつけていることから、全国的に見ても北海道では特に住まいのいたみを直したいという要望が強いことがわかります。これには、雪が多い北海道特有の背景があると考えられます。

日本での観測史上最低気温-41.0℃を記録している北海道ですが、全道で厳しい寒さと降雪が見られ、吹雪くことも少なくありません。そのため、住宅は大雪や雪崩と言った雪害を受けることも多く、他の都道府県と比べてもダメージを受けやすい環境にあります。

その結果、住まいの損傷を直したい、きれいにしたいと考える世帯が特出して多いのかもしれません。

4.シックながらも木のぬくもり溢れる住まいにリフォーム

北海道在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、北海道で理想の住まいを手に入れたI邸の事例をご紹介します。

築30年の戸建てにお住まいでしたが、老朽化してきていることもあり建て替えを検討されていました。しかし、新築同様にできるならとリフォームを決意し、シックで木の材質を活かしたデザインの家に実際にフルリフォームされました。

リフォームをしたことでお客様を招待することが増えたというIさんですが、水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面)、居室(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など)、和室)、外まわり(外構(庭)・バルコニー・エクステリア)、その他(玄関・ホール、収納)など全面的にリフォームした事例になります。