2019年版・住まいの実態調査【福島県編】住まいのこだわり

福島県在住の方は省エネを考慮したリフォームを希望

住まい研究所

日本第3位の面積を誇り、会津・中通り・浜通りという3つの地域で発展してきた福島県。2011年に地震や津波、原発事故など震災を経験したこの地域に住んでいる方々は、住まいに関してどのようなこだわりを持っているのでしょうか。

「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、福島県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.ゆったりとした空間で間取りにこだわる方が多い

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り   (29.8%)
2位:換気・通気性(21.4%)
2位:断熱性   (21.4%)

(マンション)
1位:防犯    (33.3%)
2位:間取り   (23.8%)
2位:トイレ   (23.8%)
2位:キッチン  (23.8%)
2位:収納    (23.8%)
2位:クローゼット(23.8%)
2位:冷暖房   (23.8%)
2位:換気・通気性(23.8%)

戸建てで1位となったのは間取りで、29.8%と3割近い方がこだわりを持っていることがわかりました。続く2位には同率で換気・通気性と断熱性が21.4%で並んでいます。

一方、マンションで1位を獲得したのは防犯です。戸建てで1位となった間取りは23.8%で2位につけ、同率2位にはトイレ、キッチン、収納、クローゼット、冷暖房が並ぶ結果となりました。

戸建て、マンションの両方で多く選ばれたことから、福島県にお住まいの方は特に生活スペースの配置や区切りにこだわりを持っていることが伺えます。

福島県は北海道、岩手県に次ぐ面積の広い都道府県で、人が住める可住地面積1km2当たりの人口密度は442人と全国で42番目となっています。また、一戸当たりの延べ面積も全国平均より19.97㎡大きく、ゆったりとした生活スペースを取れることがわかります。

そのため、他の都道府県と比べると間取りの設計の自由度が高く、部屋の配置や大きさ、構成などにこだわりをお持ちの方が多いのかもしれません。

2.福島県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 劣化したところを綺麗にしたい。
  • 玄関網戸が欲しい。

(マンション)

  • 洗面台の設備が特に古さと使いづらさがあるので直せれば直したい。
  • ベランダを広くしたい。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • トイレが介護できるようなスペースが欲しい。
  • 親の為に高齢者に優しいお風呂にしたい。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • リビング隣の和室が荷物置き場になっているのでもっと有効活用するためにリビング一体化したい。
  • 自分の書斎をより広く、より快適に過ごすことができる空間に作り替えたい。

(マンション)

  • ゆとりがある住宅。
  • 広々としたリビングで、収納がたくさんある家。

3.夏冬を快適に過ごせるように省エネ効率を意識

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:トイレ (13.1%)
2位:お風呂 (11.9%)
3位:キッチン(10.7%)
3位:外壁  (10.7%)

(マンション)
1位:お風呂 (33.3%)
2位:トイレ (23.8%)
2位:キッチン(23.8%)

アンケートの結果、戸建てとマンションの両方でトイレ・お風呂・キッチンという水回りを中心に上位に入っていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする  (43.2%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする(16.2%)
3位:省エネルギー性能の向上        (13.5%)

(マンション)
1位:間取り、収納、設備などを使いやすくする(26.7%)
1位:省エネルギー性能の向上        (26.7%)
3位:住まいのいたみを直す、きれいにする  (20.0%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が多く選ばれました。これらは、福島県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、住まいのいたみを直すのと同様に省エネ効率を良くしたいという声も多く見受けられていますが、福島県は夏と冬で気候に大きく差がでるため、効率よく室内の温度を快適に保ちたいという思いが強いのかもしれません。

福島県は太平洋側から浜通り・中通り・会津地方の3つの地域に分けられますが、特に中通り・会津地方では夏は蒸し暑くなり、冬には気温が下がり降雪が見られます。そのため、室内を快適な温度に保つためにはエアコンや床暖房を使用する必要がありますが、これには電気やガスといったエネルギーを必要とするため夏冬の出費が多くなりがちです。

そのため、出費を抑えるためには住宅の断熱性・気密性を高める、日差し除けを作るなどの省エネ対策が効果的ですが、省エネ対策をしている住宅はまだまだ少ないため不満が大きくなっていることが想像できます。

4.薪ストーブのあるゆったりとした空間にリフォーム

福島県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、福島県で理想の住まいを手に入れたK邸の事例をご紹介します。

セカンドライフを故郷の福島県で過ごしたいと5年前にリフォームされましたが、より大々的にリフォームをして動線を改善したいという想いや、断熱性にも不安があったため実際にフルリフォームされました。

壁を取り払い広々とした玄関をつくる、薪ストーブを導入するなどゆったりとした時間を過ごせる空間を実現された他、水まわり(キッチン)、居間(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋)、和室)、その他(玄関・ホール、収納)など全面的にリフォームした事例になります。