福井県在住の方はライフスタイルに合った空間にリフォーム希望

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、福井県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.あたたまれるお風呂や暖房にこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り(30.8%)
2位:収納 (21.8%)
3位:お風呂(20.5%)

(マンション)
1位:間取り(40.0%)
1位:お風呂(40.0%)
1位:冷暖房(40.0%)

戸建てとマンションの両方で1位を獲得したのは間取りとなりました。2位以降を見てみると、戸建てでは収納、お風呂がランクインし、マンションでは40.0%の間取りと同率でお風呂、冷暖房が並んでいます。

このことから、福井県にお住まいの方は部屋の区切りや配置、収納スペースに加えて寒い時期でもリラックスできるお風呂や冷暖房にこだわりを持っていることが伺えます。

福井県は日本海岸気候区に属し、冬には日本海側から冷たい季節風が流れ込んでくる影響で気温が下がり、ほとんど同じ緯度にある東京と比べても平均気温は約3℃低くなっています。特に、嶺北地方の奥越で気温が下がる傾向にあり、雪が降ることも珍しくありません。

そのため、冬でも芯から温まれるお風呂や、家の中を暖めてくれる冷暖房にこだわりをお持ちの世帯が多いことが想像できます。

2.福井県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • キッチンがペニンシュラ型になっているのを普通の対面カウンターキッチンにしたい。
  • リビングの壁を抜いて広々としたリビングにしたい。

(マンション)

  • トイレの床をかえたい。
  • 台所を使いよくしたい。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 年齢が嵩むと、2階に行くのが、大変担ってくると思うので、階段を直したいです。
  • 階段をなくして、エレベーターにする。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • リビングを明るくしたいのと サンルームの屋根を強化あるいは屋根雪に丈夫なものにしたい。
  • トイレ、玄関はまだリフォームしていないので、明るく綺麗にしたい。古い窓を気密性があるものに替えたい。
  • 築50年なので、とにかく全体的に痛みが激しい。隙間風がひどいので、冬暖かく夏涼しい家にしたい。リビングが特に狭いので、子どもとその家族が帰省したときに困るので広くしたい
  • 断熱性と窓の結露対策でペアガラスの窓等に変えたい。

3.ライフスタイルに合わせた間取りに変えたい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂 (28.2%)
2位:トイレ (24.4%)
3位:外壁  (20.5%)

(マンション)
1位:トイレ (10.0%)
1位:お風呂 (10.0%)
1位:キッチン(10.0%)
1位:リビング(10.0%)
1位:遮音  (10.0%)
1位:その他 (10.0%)

アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・トイレ・キッチンという水回りのエリアが上位に入る結果となっていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (45.5%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (25.5%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(10.9%)

(マンション)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (25.0%)
1位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (25.0%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が1位となりました。これらは、福井県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、こだわりでも上位にランクインしている間取りや収納、設備を使いやすく変えたいというニーズが多いのには、住宅の老朽化という背景があることが予測されます。

福井県は、戸建ての割合が78.5%、持家住宅の割合が76.5%と両者とも全国4位となっています。また、一戸あたりの延べ面積の広さも全国2位であるため、住まいへの不満が少ないように思われますが、福井県内の住宅の36.2%が1980年以前に建てられているため老朽化が進んだ住宅も少なくありません。

老朽化が進んでいる住宅の中には今のライフスタイルに合わない間取りや収納になっているものも多く、不満が大きくなっていることが想像できます。

4.リフォームで明るい空間に変身

福井県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、福井県で理想の住まいを手に入れたT邸の事例をご紹介します。

築35年の戸建てにお住まいでしたが、間取りが悪い、部屋が暗くじめじめするなどのお悩みがあったため実際にフルリフォームされました。

リフォームで住まいが明るくなったT邸ですが、水まわり(浴室・バス、トイレ、洗面)、居室(リビング・ダイニング)、外まわり(外壁)、その他(玄関・ホール)など全面的にリフォームした事例になります。