2019年版・住まいの実態調査【富山県編】住まいのこだわり

富山県在住の方は現代のライフスタイルに合わせたリフォーム希望

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北陸3県のひとつ富山県。2015年に開通した北陸新幹線によって、東京からでも手軽に行けるエリアになり、黒部ダムや世界遺産の五筒山など観光地が注目されるこの地域に住んでいる方々は、住まいに関してどのようなこだわりを持っているのでしょうか。

「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、富山県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.日本一広い家で間取りにこだわる方が多い

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り (31.5%)
2位:お風呂 (18.5%)
3位:断熱性 (17.4%)

(マンション)
1位:リビング(30.8%)
1位:収納  (30.8%)
3位:間取り (23.1%)
3位:キッチン(23.1%)

アンケートを通し、戸建てにお住まいの方とマンションにお住まいの方でこだわるポイントが大きく違うことがわかりました。戸建てとマンションの両方で3位以内に入った項目は間取りのみで、戸建てでは31.5%、マンションでは23.1%の方が選んでいます。

このことから、富山県にお住まいの方は部屋の位置やスペースの構成にあわせて創意工夫をし、快適に住める家を実現していることが伺えます。

富山県は夫婦共働き世帯の割合が53.9%と高く収入が多いことから、持ち家率が79.4%と全国一を誇っており、さらに1住宅当たりの延床面積は152.18 m²と日本一広い結果となっています。

そのため、思い通りに住まいの設計をできる世帯が多く、間取りへのこだわりが多く見られたのかもしれません。

2.富山県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 車庫を住宅に隣接して設置したい。
  • 玄関の扉がおかしくなってきたので、かえたいです。

(マンション)

  • キッチンが狭い。
  • 車を中に入れる、インナーガレージがあり 部屋数は少なくても収納スペースが沢山あり 断熱効果が高い家。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 年齢を重ねていくためバリアフリーが重要である。
  • 高齢者でも不自由なく生活できる、間取り・冷暖房が整っていることですね。

(マンション)

  • これから夫婦とも老齢期になるので、それにふさわしい住宅にしたい。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 全体的な間取りを変えたい。子供が独立したり大きくなったりして、家族の人数も変化したので年齢に合った間取りや設計にしたいと思う。雪の多い地域なので断熱を強化し、日差しもうまく取り入れたデザインにしたい。
  • 2世代、3世代住宅でもあり、今後の少子化、核家族化を想定した、家のサイズ、間取り検討する必要が出てくるかもしれない。(スリム化によるメンテナンス容易化)

(マンション)

  • リビングを大きくしたい。

3.築古物件を現代ニーズに合わせてリフォームしたい

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:外壁    (19.6%)
2位:お風呂   (16.8%)
3位:間取り   (10.9%)
3位:トイレ   (10.9%)
3位:キッチン  (10.9%)

(マンション)
1位:キッチン  (38.5%)
2位:クローゼット(30.8%)
3位:お風呂   (23.1%)
3位:冷暖房   (23.1%)
3位:断熱性   (23.1%)
3位:遮音    (23.1%)

アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・トイレ・キッチンという水回りを選ぶ方が多いという結果になりましたが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (50.0%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (18.5%)
3位:省エネルギー性能の向上          (7.4%)

(マンション)
1位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (50.0%)
2位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (25.0%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(12.5%)
3位:省エネルギー性能の向上          (12.5%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が戸建てで1位、マンションでは2位に選ばれました。これは、富山県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向ですが、マンションでは半数の方が選んでいるように間取りや収納、設備に対する不満が大きくなっているのには、高経年の住戸が増えてきているという背景があると予想されます。

2013年の調査では、富山県の住宅のうち36%が1980年以前に建てられていることが報告され、県内住宅の老朽化が進んでいることが明らかになりました。そのため、こだわりを持って設計していても現代の生活趣向に合わない家が増えていると考えられます。

例えば、以前は間取りが細かく区切られていましたが、今は家族が集まるようにLDKをひとつにして広々とした空間を作ることが多い傾向にあります。このように、住居が現代の生活ニーズに合わなくなってきているため、間取りや収納、設備を使いやすくしたいというニーズが多いのかもしれません。

4.遮音性に考慮した和モダンな空間にリフォーム

富山県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、富山県で理想の住まいを手に入れたS邸の事例をご紹介します。

景色や通勤の便利さが気に入って35歳の時からお住まいでしたが、築13年経ち今後の夫婦での生活を考え、バリアフリーの導入、遮音性の実現、和モダンなデザインなどのご要望をもとにフルリフォームをされました。

マンションでのリフォームだったため限られた面積をどう使うか工夫しながら遮音性にもこだわり、水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面)、居室(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など))など全面的にリフォームした事例になります。