2019年版・住まいの実態調査【東京都編】住まいのこだわり

東京都在住の方は高齢期を見越したリフォームを希望

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日本の首都、世界でも有数な都市である東京都。四季の変化が明瞭であり、夏季は高温・多雨、冬季は晴れて乾燥する日が多い土地柄です。また、都心では再開発エリアが多く、住まいの最先端の住居が数多く存在するこの地域に住んでいる方々は、住まいに関してどのようなこだわりを持っているのでしょうか。

「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、東京都に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.狭小地を活かした間取りにこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り   (24.4%)
2位:リビング  (22.0%)
3位:お風呂   (19.5%)
3位:収納    (19.5%)
3位:断熱性   (19.5%)

(マンション)
1位:間取り   (39.1%)
2位:キッチン  (28.1%)
3位:お風呂   (23.4%)
3位:換気・通気性(23.4%)
3位:採光    (23.4%)

戸建てとマンションの両方で1位を獲得したのは間取りという結果になりましたが、特にマンションでは2位以下と10ポイント以上も差をつけており、こだわる方が多いことがわかります。

2位以下を見てみると、戸建てでは2位にリビングが選ばれ、3位には同率でお風呂、収納、断熱性が並んでいますが、マンションでは2位にキッチン、3位に同率でお風呂、換気・通気性、採光が選ばれました。

このことから、東京都にお住まいの方は、住空間の構成やスペースの区切り、機能性にこだわりを持っていることが伺えます。

日本の首都である東京都には人口が集中しており、人口密度、地価の高さともに全国一となっています。平成25年住宅・土地統計調査によると、一住宅当たり延べ面積は63.54㎡と日本で一番狭く、150.08㎡と全国で一番広い富山県の42.3%しかありません。

そのため広々とした空間を取れる世帯が少なく、限られた空間を活かすために間取りにこだわる方が数多くいらっしゃるのかもしれません。

2.東京都在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 水回り。
  • 洗面所に収納をつけたい。

(マンション)

  • 湯船に出入りしづらいので、楽に入れるようにしたい。
  • ゆったりとくつろげるリビング。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 将来に備えてエレベーターを付ける。

(マンション)

  • 歳をとるにつれて階段での登り降りが辛いのでエレベーターの設置。
  • 老齢に対応して設備したい。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 部屋の間仕切りを無くし大きな部屋にしたい。
  • 二世帯住宅で父と母が亡くなったので、お風呂や台所を二つから1つにして、居住空間を見直したい。

(マンション)

  • 左右に隣接した部屋があるアパートの一室だが、もっと南北方向からの採光を考慮して、部屋全体を明るくしたい。
  • 畳の部屋を洋間にして、良いオーディオを置きたい。

3.高齢期の生活を便利にしたい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂 (24.4%)
2位:洗面  (17.1%)
2位:外壁  (17.1%)

(マンション)
1位:お風呂 (28.1%)
2位:トイレ (23.4%)
3位:キッチン(20.3%)

アンケートの結果、戸建てとマンションの両方でお風呂・洗面・トイレ・キッチンという水回りを中心に上位に入っていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (63.2%)
2位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(10.5%)
2位:住宅の維持管理をしやすくする       (10.5%)
2位:省エネルギー性能の向上          (10.5%)

(マンション)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (30.2%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (25.6%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(20.9%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が多く選ばれました。これらは、東京都に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、住まいのいたみを直すのと同じく、戸建てとマンションの両方で高齢期の住みやすさを改善したいと考える世帯が多いのには、高齢者のための設備がある住宅は半数を下回っているという状況が背景にあると考えられます。

「平成25年住宅・土地統計調査」によると、高齢者等のための設備がある住宅数は総戸数のうち47.0%と半数を切っています。これは、全国平均の50.9%を下回っており、高齢世帯の生活の不便につながっていることが考えられます。

また、先述の通り東京都は一住宅当たりの延べ面積が全国一狭く、広いスペースを必要とする車いすのための設備やリフォームが比較的難しくなっています。その結果、高齢期の生活を考えたときに住まいに不安を感じる方が多いのかもしれません。

4.子育てを考えたぬくもりのある空間にリフォーム

東京都在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、東京都で理想の住まいを手に入れたM邸の事例をご紹介します。

ご夫婦で生活されていたMさんは今後の子育てを考えて築25年の中古住宅を購入され、子どものプレイルームを作りたいという想いや、部屋の暗さと外壁の老朽化に不安があったため実際にフルリフォームされました。

白を基調としながらも木の暖かみを上手に活かし、水まわり(キッチン、トイレ、洗面)、居間(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など))、外まわり(外壁、外構(庭)・バルコニー・エクステリア)など全面的にリフォームした事例になります。