和歌山県在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は77.6%!

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日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。

そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、和歌山県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。

1.和歌山県在住の方の住まいの将来の不安や困りごと

和歌山県在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。

まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。

住まいの将来に対して不安を抱えている方は、77.6%と非常に多く、これは全国2番目に多い割合になります。

不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。

次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。

戸建て
1位:玄関の段差(24.7%)
2位:断熱性がない(18.5%)
3位:敷地内(外部)の段差(17.3%)

マンション・アパート
1位:部屋が狭い(23.5%)
1位:浴室や浴槽が使いにくい(23.5%)
1位:室内の段差(23.5%)

戸建て住宅に住んでいる方では、「玄関の段差」「断熱性がない」「敷地内(外部)の段差」という不安や困りごとが多かったのに対して、マンション・アパートに住んでいる方は、「部屋が狭い」「浴室や浴槽が使いにくい」「室内の段差」という不安や困りごとが多い結果となりました。

2.アンケート結果からわかったこと

戸建てにお住いの方々の不安や困りごと

戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、高齢化と住宅の老朽化にともなう使い勝手の悪さによるものが多いと考えられます。

和歌山県は人口が急速に減少する一方で、高齢者の人口は年々増加しており、その多くが戸建てに住んでいるというデータがあります。その大半が、高齢者自身が子育て期に購入した住宅であるため、現在老朽化が進んでいます。

古い住宅ではバリアフリー対策も不十分であり、段差に不安を感じる方が多いのもうなずけます。

また、「断熱性がない」「敷地内(外部)の段差」については和歌山の地形が関係していると考えられます。

和歌山県は紀伊山脈を中心とする山岳地帯で県土の8割以上を山地が占めています。海沿いは比較的温暖な気候ですが、高野山などの山間部の冬は平均気温0.1度になることもあり、大変な冷え込みとなり、断熱性がないという結果に繋がっていると考えられます。

また平野部が少ないため、住宅も傾斜の多い土地に建てざるを得ず、敷地内に段差が生まれやすい傾向にあります。毎日昇り降りしなければならない段差に、高齢の方が不安を感じるはある意味当然のことなのかもしれません。

ここで、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答を見てみましょう。

夏場に多くの票が集まる結果となりました。和歌山県南部は、黒潮によって温暖であり台風の影響を受けやすい地域です。夏場は降水量も多くなり、台風の季節には毎年大きな被害を受けています。比較的涼しい気候ながら、夏に住みにくさを感じている方が多いのは、台風によるものと推測されます。

マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと

一方、マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、部屋の狭さ、浴室の使いにくさ、室内の段差が同率1位となりました。

マンションに必要な広い敷地が確保しづらい地形のため、室内が狭くなり、部屋や浴室に狭さを感じるかたが多いようです。また、マンションやアパートでは、どうしても広さが限られてしまうため、「部屋数が少ない」「部屋が狭い」という不安や困りごとは全国的に多い傾向にあります。

3.不満を解消した和歌山県のリフォーム事例

リフォーム・リノベーションは、住まいの不満を解消するための1つの方法です。

住まいの不満を解消して住みやすく変えたケースとして、和歌山県のリフォーム事例を紹介します。

【和歌山県 K邸】

築年数28年の戸建て住宅でしたが、水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面)、居間(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など))、その他(廊下・階段・窓)をリフォームした事例です。築年数が古くても住みやすい住まいに変えることができます。

4.住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消

リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。

予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。

例えば、冬場の厳しい寒さに耐えかねる場合は、壁の内側に断熱グラスウールや真空断熱材などを用いた断熱ボードを取り付けるだけでも、部屋の断熱性を向上させることができます。

5.まとめ

今回は、和歌山県特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。

県土の8割が山岳地帯という和歌山では、平地の少なさから敷地内に段差が生じやすい傾向にあります。また、山地ならではの冷え込みから断熱性を求める声も多く見受けられました。また、台風の影響を受けやすいという事情から、夏季に住みにくさを感じる方が多い結果となりました。

現在の住まいに不満を抱えている方は、事例のようにリフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。将来の為に住まいのリフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。