埼玉県在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は73.9%!

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日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。

そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、埼玉県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。

1.埼玉県在住の方の住まいの将来の不安や困りごと

埼玉県在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。

まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。

住まいの将来に対して不安を抱えている方は、73.9%と全国でも非常に多いことが特徴です。実際、関東地方では最も高い割合であり、全国でも5番目に不安や困りごとが多いエリアで、多くの方が不安を抱えていることがわかります。

不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。

次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。

戸建て
1位:断熱性がない(21.2%)
2位:リビング・キッチンが狭い(16.5%)
3位:玄関の段差(12.9%)
3位:浴室や浴槽が使いにくい(12.9%)
3位:換気や通気が悪い(12.9%)

マンション・アパート
1位:部屋が狭い(30.8%)
1位:リビング・キッチンが狭い(30.8%)
1位:部屋数が少ない(30.8%)

戸建て住宅に住んでいる方では、「断熱性がない」という不満が最も多く、次いで、住宅の設備や機能に関するものが多い結果となりました。一方で、マンション・アパートに住んでいる方は、「部屋が狭い」「部屋数が少ない」「リビング・キッチンが狭い」という不安や困りごとが同数で多い結果となりました。

2.アンケート結果からわかったこと

戸建てにお住いの方々の不安や困りごと

戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、断熱性に関する不安や困りごとが多いですが、これは埼玉の気候が関係していると思われます。

埼玉県における四季の変化は規則正しく、例えば熊谷の年平均気温は15.0℃、年間降水量は1286.3㎜と生活するうえで、良好な環境といえるでしょう。

しかし、年間平均気温が15.0℃の熊谷は夏になると40.0℃超の気温になることも珍しくなく国内の最高気温を記録してニュースに登場することも珍しくありません。また、秩父盆地では冬期に夜間の冷え込みが強く、1月の平均最低気温は-4.2℃を記録するほどで、山地の一部は冬になると雪が降り積もるほど冷え込みます。

ここで、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答を見てみましょう。

夏季の8月が最も住みづらいと感じている方が多いようです。

これは、前述の熊谷のように夏に高温になることはもちろんですが、雷や雹(ひょう)の発生も増えることが原因と思われます。また、梅雨と秋霖の時期は曇りや雨の日が多く、台風も度々襲来するため、特定の時期だけではなく、6月や9月にも住みづらさを感じている方もいるようです。

マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと

一方、マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、部屋の狭さ、キッチンの狭さ、部屋の少なさが、同数で1位となり「エレベーターがない」を除くと他の困りごととは10ポイント以上差があり、集中していることがわかります。

現在も川口市やさいたま市、戸田市といった都心へのアクセスが良好な県南部に相次いで新興住宅街が建てられていますが、ベッドタウン化は今に始まったことではなく、何十年も前から進められてきたものです。

そのため、居住区用のスペースが限られ、どうしても部屋や狭さや数の少なさが生まれていると考えられます。

また、近年の住宅は現代のライフスタイルに適した間取りや設備を備えていますが、すでに築30年を超えている住宅は当時主流の生活様式を参考に建てられたもののため、キッチンの狭さに対しても不満が集まっている可能性があります。

3.不満を解消した埼玉県のリフォーム事例

リフォーム・リノベーションは、住まいの不満を解消するための1つの方法です。

住まいの不満を解消して住みやすく変えたケースとして、埼玉県のリフォーム事例を紹介します。

【埼玉県 O邸】

築年数80年の戸建て住宅でしたが、水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面)、居間(リビング・ダイニング、和室、洋室(寝室・子供部屋など))、外まわり(外壁)をリフォームした事例です。築年数が古くても住みやすい住まいに変えることができます。

4.住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消

リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。

予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。

例えば、二重窓や断熱材などを使った断熱リフォームは、冬場の寒さを凌ぐイメージが強いですが、実は夏の暑さ対策にも効果的です。

5.まとめ

今回は、埼玉県特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。

埼玉県では、その地域の特性上、断熱性に不満を抱えている方が多いことがわかりました。また、マンション・アパートは構造上、断熱性に優れているためそうした困りごとはなく、部屋の狭さや部屋数、キッチンの狭さを不満に思っている方が非常に多い結果となりました。

リフォーム事例のように、現在の住まいに不満を抱えている方は、リフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。もし住まいに不満があったら、リフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。

【参照サイト】
熊谷地方気象台