ご両親の思い出とともに暮らす家をリフォーム 上質のライフスタイルを実現

暮らし・住まい

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リフォームは図面だけではなかなかイメージがつかみにくいものです。住まいに対するお客様の思い入れをくみ取り、「それぞれにとっての理想の家」が実現することを目指しています。

この記事の監修

矢口美加子

宅建・整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得済みです。不動産・リフォーム・不動産投資・転職・整理収納関連の記事を複数のメディアで執筆しています。ライター業の他に、主人が経営する不動産会社所有の投資用物件の入居者管理もこなすパラレルワーカーです。

茨城県水戸市にお住まいのS様は、現在築30年の和風住宅で一人暮らしをされています。
今回は「ご両親との思い出とともに過ごす家」のリフォームに成功した事例として、ご紹介させていただきますので参考にしてください。

1.リフォームのきっかけ

ここではS様が築30年のご実家を、リフォームすることになったきっかけについてご紹介します。

(1)退職を機に家の老朽化を見直す

生物のスペシャリストとして勤務されていたS様は以前、県外に居住されていましたが、勤務先の研究所を退職することをきっかけにご実家に移り住むことになりました。現在は、独立行政法人で嘱託勤務をされています。

しかし、築30年ということもあり耐震性や老朽化などを考えると、住まいの改善が必要となります。女性の一人暮らしということで安全面の強化も外せません。
ただ、建て替えとなると接道幅やガスの配管、2棟建築はできないなどの立地条件が難しく、既存の建物を快適に暮らしやすいようにリフォームすることになりました。

(2)ご両親の思い出を大切に受け継ぎたい

S様は6人兄弟の末っ子ということもあり、ご両親やお兄様方に可愛がられて育ちました。現在もご兄弟の仲は良く、今回のリフォームにあたっても色々とアドバイスをしてくださったそうです。

今は亡きご両親は家に対する思い入れが深く、美術や浪曲など文化的な趣味を楽しまれていました。S様とご兄弟は、ご家族で仲良く過ごした時の楽しい思い出を大切にされています。そのため、ご実家をリフォームをするからには「上質の住まい」にしたいというご要望があり、住友林業ホームテックを選んでいただきました。

2.リフォームでのこだわりポイント

S様がリフォームする際に、特にこだわりたいポイントであげられたのは以下の点です。

  • 家に対する共感を残しておきたい(ご兄弟も同様)
  • お母様の蔵書を「如月文庫」として保管
  • 耐震性を高める

順を追ってご紹介しましょう。

(1)家に対する共感を残しておきたい

S様宅の和室は立派な床の間がある書院造の日本間です。
お父様は浪曲がご趣味という風流な方で、普段は着物で生活をされていました。和室で三味線を伴奏に物語を語るお父様の楽しそうな姿が思い出されます。

また、家族団らんで仲良く食事をともにしたダイニングも思い出深い場所のひとつです。今回のリフォームでは、和室とダイニングの面影はそのまま残したいというのがご要望でした。家に対する共感を残しておきたいという点で、ご兄弟とも一致しています。

(2)お母様の蔵書を「如月文庫」として保管

S様のお母様は大変な読書家で、たくさんの本をお持ちでした。
お母様が残された蔵書を大切にしたいという思いを当社の担当にご相談されたところ、「如月文庫」として保管することをご提案させていただきました。

「如月」というネーミングは、お母様が亡くなられる前の二月に話し合いをされたことが由来です。「玄関から如月文庫を見ると、窓越しの緑がとてもきれい」と、S様は大変気に入られております。

(3)耐震性を高める

地震が多い日本で安全に暮らすには、家の耐震性を高める必要があります。
そのため、S様宅も耐震補強をすることになりました。筋交いや金物を補強、腐食した部材を交換することにより耐震性を高めています。
リフォーム後に東日本大震災が発生しましたが、被害は食器が割れた程度で済み、危険な目に遭わずに済みました。

3.【部位別】リフォームの内容

ここでは築300年のご自宅が、どのように快適な住宅に仕上がったのかについてご紹介します。

(1)本格的な書院造の和室

ダイニングキッチンの近くにある和室は書院造の本格的な和室です。
立派な床の間には季節に合わせた掛け軸を飾り、格調高い空間となっています。
S様は時折、着物を着て「和の暮らし」を楽しむ風流な方で、天気の良い日には障子から差し込む木漏れ日を浴びながら癒しの時間を過ごされているそうです。

以前は段差があった和室でしたがバリアフリーにしたため、安全性も高まりました。お孫さんが走り回ってもつまずく心配がないので安心です。襖を開けばダイニングとも一続きになるため、親戚一同が集まったときでもゆったりとくつろげます。

(2)ご家族で語り合える快適なダイニングキッチン

ダイニングキッチンはリビングともつながり引き戸があります。そのため、お客様がリビングにいるときは閉めておくとプライベートな空間が見えません。

親戚などが集まる際には、オープンスペースとして利用できます。皆さんで食事を取りながら会話がはずむことでしょう。システムキッチンはアイランドタイプなので調理をしながらご家族とコミュニケーションを楽しめます。

以前は収納設備も少ない狭く暗いキッチンでしたが、床材やシステムキッチンの色味を明るいメープル色に変えたので明るい雰囲気になりました。床材には無垢材を使用し、素足で歩くときの感触も良いとのことです。

(3)緑の庭が映える格調高いリビング

窓から見える緑の風景が映える格調高いリビングです。
高級な革張りの応接セットを設置し、壁に飾られている絵画は季節に合わせたモチーフを選んでいます。
以前はすきま風で寒かったため、あまりくつろげませんでしたが、今回のリフォームでは二重窓を採用し断熱性能を高めました。水戸は「関東の東北」といわれるほど寒さが厳しいのが特徴ですが、冬でもエアコンだけで十分暖かいそうです。

(4)メープルの木目が明るい雰囲気の玄関ホール

玄関は書画が飾られた「和の空間」です。
白く淡い色合いのメープル材を床材やシューズボックスに使用して、明るい雰囲気になりました。玄関ホールの先には緑の風景が目に鮮やかな、見通しの良い廊下が真っ直ぐに伸びています。

廊下の突き当たりにはお母様の蔵書が保管されている如月文庫ホールがあり、右手に入ると書棚が廊下に並んでいます。緑の庭園が眺められるホールで、お母様が愛されていた本を読むのも楽しいひと時でしょう。

(5)清潔で安全な手すり付きのトイレ

タンクレスで掃除もしやすい清潔なトイレです。床材や収納棚もメープルで明るい色味に仕上げ、居心地の良い空間となりました。老後になっても使いやすいように手すりを備え付けています。

トイレは洗面脱衣室の隣ですが別に設置しているので、お客様が滞在する時にもお互い気を遣う必要はありません。

4.リフォーム後の暮らしの変化

S様にリフォーム後の暮らしの変化について尋ねてみましたところ、以下のようなご回答をいただきましたのでご紹介します。

  • 季節を楽しみながら暮らせるようになった
  • バリアフリーで安全面が強化
  • 断熱性能が高く家の中が暖かい
  • 生活動線が良くなった

S様は伝統的な文化を嗜まれるご家庭で育ったということもあり、日常生活でも「季節感」を大切にされています。季節によってインテリアや装いを変えて、四季折々の移ろいを楽しめるようになったのがうれしい変化のひとつです。

また、「終の棲家」ということで、老後になっても快適に暮らせるようバリアフリーや断熱性など家全体の性能も高めました。オール電化も導入して、無駄のないエコ生活も実践しています。生活動線も改善し、使いやすい間取りになったのでストレスもかかりません。

5.住友林業のリフォームについて

S様が当社にリフォームをご依頼されたきっかけなどについてお伺いいたしました。

(1)住友林業ホームテックを選んだ理由

S様が住友林業ホームテックを選んだのは、お兄様が住友林業で家を建てられたというのが大きな理由でした。他のハウスメーカーも検討されていましたが、いい部材で建てたいということで最終的に「木の家」で実績がある当社を選ばれたという次第です。
「日本・和の家が好み」という方におすすめしたいとも仰られております。

(2)住友林業ホームテックの対応

リフォーム工事に際しての当社の対応についてお伺いをしたところ、以下のようなご回答をいただきました。

  • 図面ではわからない部分を丁寧に説明してくれた
  • 工事中の状況もその都度明らかにしてくれた

リフォームは図面だけではなかなかイメージがつかみにくいものです。当然S様も疑問に思われた箇所が多々あり、分かりにくい点については当社の担当者がご納得いただけるまで詳しく説明をさせていただきました。解体後に建物からハチの巣が発見されましたが、工事中の状況などもその都度明らかにしております。

住まいはお客様が長い期間にわたって生活をされる場所であるため、安全性はもとより、暮らしていく中で幸福感を感じられるものでなければなりません。当社は住まいに対するお客様の思い入れをくみ取り、「それぞれにとっての理想の家」が実現することを目指しています。

6.まとめ

今回は築30年の和風住宅を、現代風の快適に暮らせる住宅へと生まれ変わらせた、茨城県のS様のリフォーム事例についてご紹介させていただきました。

リフォームすることにより生まれ変わったS様邸では、ご兄弟が集うたびに、今は亡きご両親との温かい思い出を懐かしむことができます。妹さんであるS様がご実家をしっかり守ってくださるので、遠くに住まわれるご兄弟は「心の拠りどころ」として安心なさっていることでしょう。