広島県呉市
U様邸
築約100年
Episode リフォームエピソード
「かつては、年貢米をおさめる米蔵だったんです」
広島県呉市、雄大な山々を背に、堂々と佇む一軒の蔵をみつけた。眺めていると、「ここ、昔は米蔵だったんですよ」とご主人が教えてくれた。100年ほど前、ご主人の祖父のまた祖父にあたる人が改築して以来、老朽化がすすんでいたのだと言う。壊してしまうという話も出たが、なんとか残せないものかと思っていたのだそうだ。

「柱の数がすごいでしょう」ご主人は、部屋を眺めながら語った。
蔵の中に入ると、まず目を引くのは無数の柱。
「米蔵だった名残でしょうね」とご主人。人ひとり通れないほどの間隔で立てられた柱は、米を狙う泥棒対策だったのではないかと語る。また、1階から2階まで1本の柱で貫かれているというこだわりぶり。
「構造的にめずらしいでしょう。知り合いからも残したらどうかと提案されました」と言う。

「古いものは残したまま、居住性を高められないか相談しました」
古いものをなるべく残したいという思いから始めた改築。しかし「雰囲気がある空間だから、物を収納するだけではもったいない」と感じていたご主人。
リフォーム会社に相談して1階部分は趣味の部屋として使えるようワンルームに、2階部分を物置に改築することにした。「おかげさまで、お気に入りの空間になりました」と満足そう。

「ここで過ごす時間に、夢をふくらませています」
柱の間に巧みに設けられた長い窓、そこから入る明るい日差し等、新しくなった空間は奥様もお気に入り。
「家族みんながピアノを弾くので、ここで演奏したり謡を楽しんだりできたらいいですね」とうれしそう。
ご夫婦は口をそろえて「人が集まる場所にしていきたい」と語る。かつての米蔵から生まれ変わった空間でこれから始まる楽しみに、胸をふくらませていた。

Data リフォームデータ
所在地 | 広島県呉市 |
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築後年数 | 約100年 |
総工事床面積 | 61.08㎡ |
工事期間 | 3ヶ月 |
居住性を手に入れた、築100年の米蔵。
一階部分をワンルームに改築。
米蔵だった面影を残しながら、趣味を楽しめる空間が生まれた。


1階
間隔の狭い柱などめずらしい構造を見せながら、明るく過ごしやすい空間へ。

2階
たっぷりと収納できる物置スペースは2階部分に。

外観
老朽化がすすんでいた外壁も、趣はそのままにたくましく生まれ変わった。


階段
圧迫感が少ないデザインで、広い空間を演出。

足下の窓
窓からのぞく石の風景は奥様のお気に入り。

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