住友林業のリフォーム

京都の旧家に多い「うなぎの寝床」は、壁を共有するほど隣家と隣接しているのが特徴。H様が購入された住まいも東西を隣家に挟まれ、室内にほとんど光が射しこまない状況でした。

そこで構造だけを残し、スケルトンからのフルリフォームをご提案。プランの最大のポイントは、吹抜けのある大きなリビング。スケルトン階段の採用や部屋の仕切りを少なくすることで南から射しこむ陽光が玄関まで明るく照らすようなレイアウトにしています。同様に風の通り道も確保。湿気の多い京都の夏でも心地よく過ごせるような家になりました。

天井まで伸びたLDKの壁は、造り付けの壁面本棚に設え、ご主人の大量の蔵書がインテリアのようにディスプレイされています。

読書や映画鑑賞が趣味というご主人のお話を伺いながら、見せたいコレクションにぴったりなサイズ、愛読書を取り出しやすいデザインなどを一緒に考えていきました。LDKから見上げた先には、旧家ならではの梁を活かした手摺り。その先にはお子さまの居室があり、いつも互いの気配が感じられます。

裏庭にウッドデッキ、玄関前にはポーチを新たに設けて、家族でくつろげる場所が増えました。玄関のシュークロゼットをはじめ、収納も多く新設。旧家の趣を残しつつ、使いやすく暮らしやすい、なによりも家族の存在をいつも感じられる住まいとなり「家族の絆がより深まった気がする」とH様はご満足の様子。