特別対談
知る人ぞ知る家具
「sphere」
その誕生を語る。
〈後編〉第7話
2025.2.21
デザインと、座り心地が好評
川村
いよいよ完成してインテリアフェアでお披露目になると、注目が集まって…。すごく報われた感じがしました。
フェア中は、お客様が実際に座って商談してくれて。担当者から「購入していただけましたよ」と報告が来るとうれしかったです。
副島
実は最初に反応があったのは、他の家具メーカーさんだったんですよね。
フェア会場でのお披露目だったから「カリモクがこれまでと違うものを作ってきたぞ」「住友林業さんと共同開発してるみたいだぞ」という話がバーっと広まって。
川村
いろんなフェア会場で、説明会をすると家具メーカーさんが集まってきたものでした。
副島
お客様には、その後じっくりじっくり1年くらいかけて浸透した感じでしたね。
フェア会場でしか露出がない。いつでも見られる、すぐ体感できるという商品ではないので、ちょっと時間がかかりました。
川村
でも、フェア会場でお客様にアンケートをすると、チェアでは、スフィアがNo.1をとった。
副島
ありがたいことに、そういうことがありましたね。
川村
開発に関わった人間としては何よりもうれしい。まさに「ヒット商品」になりました。
副島
家具というのは思った以上に流行があって、ずっと売れ続けるのは稀です。
それでもスフィアは変わらない評価をいただいて。普遍的、というテーマに合った商品になったんだと思います。
川村
お客様はフェア会場でご覧になると、まずデザインに惹かれて選び、座ってみて、そこでまた「いいな」となる。
スフィアの良さはそこですよ。
副島
会場でスフィアにかけて商談したお客様が「他のところも見てきますね」と離れた後、また戻ってきて「やっぱり座り心地がいいな」と言ってくださる。デザインだけじゃなくて、座り心地でも評価いただいているな、と実感があります。
川村
人間の体や感覚ってみんな違うでしょう。それなのに、多くのお客様が「座り心地が良かった」と言ってくださるのは、カリモクさんの技術の現れだと思うんです。
世の中には、かっこいいデザインの家具はいっぱいある。でも「座り心地がいいな」っていうのはそうそう多くないんですよ。
副島
座り心地はすごく上手くまとまったと思います。
川村
ダイニングテーブルも、テーブル面の手触り感がすごく大事。スフィアは端の部分がきれいに丸めてあって、触って気持ちいいんですよ。
副島
この端の形状についても、川村さんがおっしゃったんじゃないかな。ここをもっと優しくできないか、って。
この端が丸めてあることで、柔らかい雰囲気が出て、スフィアらしさになっていると思います。
川村
ダイニングは、ご飯を食べたり、コーヒー飲んだり、リモートワークをしたり、そこにいる時間が長い。だからこそ、その時に自分の好みで、しかも心地よく感じるテーブルや椅子を使うことが大事だと思うんですよ。
副島
そうですね、長く過ごしますから。
川村
そんな時「安かったからしょうがないか」って思うような家具を使うのとでは、全く時間の豊かさが違うと思うんです。
スフィアは、そういう豊かさをお客様に提供できる家具だと思いますね。


