特別対談
知る人ぞ知る家具
「sphere」
その誕生を語る。
〈前編〉第1話
2025.2.14
Prologue
sphere(スフィア)という家具をご存じですか。美しい曲線が特徴のダイニングセットやソファなどがラインナップされており、入手方法が限られた家具シリーズでありながら、常に高い人気を誇っています。
その開発に共に携わった、カリモク家具・副島(そえじま)氏と、住友林業ホームテック・川村が、誕生の経緯や込めた思いを語ります。
対談するのは
カリモク家具株式会社
住宅営業部 取締役部長
副島 正道 氏
- 1989年
- カリモク家具販売株式会社入社
- 2016年
- 住宅営業部主幹として
スフィア開発に携わる - 2022年〜
- 住宅営業部取締役部長
- 1989年
- カリモク家具販売株式会社入社
- 2016年
- 住宅営業部主幹として
スフィア開発に携わる - 2022年〜
- 住宅営業部取締役部長
住友林業ホームテック株式会社
営業推進部 調査役
川村 武久
- 1990年
- 住友林業株式会社住宅事業本部入社、
インテリア事業の立上げに関わり、
定年後も業界の活性化を推進 - 2019年
- 住友林業ホームテック株式会社
営業推進部入社、リフォームでの
インテリア提案の確立に注力
- 1990年
- 住友林業株式会社住宅事業本部入社、
インテリア事業の立上げに関わり、
定年後も業界の活性化を推進 - 2019年
- 住友林業ホームテック株式会社
営業推進部入社、リフォームでの
インテリア提案の確立に注力
プロフィールは2024年12月時点のものです。
はじまりは
「住友林業の家に似合う」家具
川村
スフィアが発売されたのは、2017年。
カリモクさんに「一緒にやってみようよ」とお声がけしたのが、その1年か1年半くらい前だったかな。
住友林業の家に似合う良い家具を作りたい、ということがスタートでした。
副島
そうですね、本格的に開発がスタートしたのが2016年でした。発売まで一貫して住友林業さんとの協働で開発した家具です。
川村
当時は、住友林業を通じて家具をたくさん買っていただきたいという思いがあって。それには一般の家具店で買えるものとはちょっと違う、より住友林業の住まいにふさわしい家具を作ろうと考えていたんです。
カリモクさんならどんな家具でも開発できるということもあって、カリモクさんの営業力、開発力を活用させていただけたらな、ということでお願いしました。
副島
私たちの社内でも、当時、今までにない魅力のある家具を作っていきたいと考えていたところでした。実は、その頃、ハウスメーカーさんのインテリアフェアが頻繁に開かれていて、カリモクも年間180回くらい出展させていただいていました。動員組数は約3万7000組もあったんです。
川村
そんなに多かった?
副島
はい。ハウスメーカーのインテリアフェアの最盛期の頃でした。
家具メーカーではリビング・ダイニングを一連で開発することが多いですが、その頃には、それをパッケージとしてそのままお客様に提案するっていう環境ではなくなってきていました。
お客様側からの要望や、インテリアコーディネーターさんのコーディネート力というのが掛け算になって、複数のメーカーの家具をミックスしてご提案されるようになってきた。
川村
そうそう、そんな時代でした。
副島
そうすると、一つひとつが魅力的な家具でないと成り立たなくなってきたという市場背景がありまして。
それまで、カリモクの家具はスタンダードなデザインが多かったのですが、もう少し洗練された、デザインに特徴のあるものを生み出さないと埋もれていっちゃうぞ、という危機感もありました。
そこに川村さんからのお声がけがあって、それならぜひ、と。
川村
住友林業の家は、長く住む住まいなので、その暮らしの中で、長く使ってもらえる飽きのこない家具を作ってお客様に提供していきたいということがあって。流行を追うのではないデザインにして欲しいな、とお願いしましたね。
副島
そう、一言で言えば「普遍的な」家具を、と。「普遍的」というのは、開発の大テーマになりました。
川村
お客様に選ばれていく、ちゃんとした「価値のあるもの」にしたい、という思いがありました。
ものづくりにおける開発力とか、こちらの思いを理解して提案してくれる、カリモクさんはそういうメーカーさんだと感じていたのもありまして。
副島
ありがとうございます。
川村
住友林業のお客様に向けて、というところから始まったんですが、それだけでは対象が限られすぎてしまう。
それなら、ハウスメーカーのお客様の限定にしよう、カリモクさんもその方が動きやすいよねと。それでハウスメーカー限定という商品になりました。
まあ、デザインは住友林業の家に似合うものにはなっていますが(笑)。


