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木の歴史を物語る「木目」。
その種類や特徴は?
木の切り口にあらわれる年輪などの模様は、木目と呼ばれています。家具や床材などに使われる丸太から切り出されたそのままの木「無垢材」も、木目にこだわって選ぶ方が多いよう。今回は、そんな木目の特徴や美しさの秘密をご紹介します。
「木目」の美しさを愛でる
無垢材は、木本来の優しい風合いや香り、そして木目の美しさが魅力です。種類は大きく分けて、スギやヒノキなどの「針葉樹」と、ブナやナラなどの「広葉樹」の2つに分類されます。
樹種によって、それぞれに色合いや木目が異なりますが、木の切り出し方によっても木目は多彩な模様を生み出します。
挽き方で「木目」は変わる。
木の空間に佇むと、ほっと心が和むという人は多いのではないでしょうか。それでは、なぜ木の空間で聴く音楽は心地よいのでしょう。そこには、こんな理由がありました。
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01.凛とした「柾目」(まさめ)
年輪に対して垂直方向に挽いた板にあらわれるのが柾目(まさめ) 。建材として優れた柾目板は、1本の原木から多くは取れない貴重な木材です。平行にそろう整った木目が特徴で、インテリアのテイストを選ばずに取り入れやすい、凛としたシンプルな木目が魅力です。
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02.個性豊かな「板目」(いため)
年輪に対して接線方向に挽くとあらわれるのが板目(いため)。山形や波形など、個性豊かな模様が見た目にも楽しい木目です。自然が生み出した天然木ならではの模様を楽しめる板目は、一枚板で取り入れられることも。板目材は、木目を堪能したい家具におすすめの木材です。
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03.一部の木材にしか現れない希少な「杢目」(もくめ)
柾目、板目と異なる複雑な模様があらわれる杢目(もくめ)。樹齢300年以上の銘木にあらわれる希少価値のある木目です。丸太を回転させながら削り出す杢目は、独特の波紋のような木目が特徴。装飾性が高く美しいこの杢目は、こだわりの家具などに取り入れられることが多いです。
「木目」から木の歴史を感じよう
木の成長の過程を物語る年輪。この年輪に対してさまざまな角度から挽くことで生み出される木目。私たちの目を楽しませてくれるだけでなく、長い時間をかけて積み重ねられた木の歴史を感じさせてくれます。あなたも、家具や家の内装材などで木を選ぶときには、木目にも注目してみてはいかがでしょうか。きっと、唯一無二の心惹かれるデザインがあるはずです。
