食品ロスを防げば食費も節約! 冷蔵庫の片付け術を整理収納アドバイザーが解説

暮らし・住まい

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食品ロスを減らせばCO2も減らせます。持続可能な社会も目指せ、家計の節約にもつながります。これからは「食品ロスを減らすこと」を意識しながら買い物や外食をしていきましょう。

この記事の監修

矢口ミカ

複数のメディアで執筆中です。宅建の資格を活かし、家族が所有する投資用不動産の入居者管理もしています。住まいに関する資格である整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級も取得済みです。趣味は整理収納と料理。

食品ロスを減らすことは、環境とかかわりの深い問題として国際的にも注目されており、身近なところでは、食材を無駄にしなくなるため家計の節約にもつながります。
今回は、整理収納アドバイザーでもある筆者が、食品ロスを防ぐための方法、冷蔵庫の整理収納術をご紹介します。

食品ロスとは

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことをいいます。食べ物を捨てることは非常にもったいないことであり、環境にも良い影響を与えません。

日本の「食品ロス量」は、年間600万t(平成30年)にものぼります。ひとり当たりに換算すると約47kgにもなり、毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのに近い量になっています。そのうち、各家庭から発生する食品ロスは276万tほどで、食品ロス全体の46%を占めています。
家庭での食品ロスを私たちが減らしていけば、この問題を少しずつ解決できるといえます。

農林水産省ウェブサイト「食品ロスとは」より転載

食品ロスを減らすには、ひとりひとりが食べ物を大切にすることを意識づけて行動する必要があります。家ではもちろん、食べ物を買うお店や外食するお店でも食品ロスを減らせるように心がけましょう。
具体的には賞味期限の近い値引き商品を買うように、レストランでは食べきれる分量を注文して食べ残しをしないようにします。ひとつひとつの行動の積み重ねがやがて大きな結果につながります。

食品ロスを防ぐ冷蔵庫とは

冷蔵庫の中を整理することは結果的に食品ロスを減らすことにつながります。ここでは、冷蔵庫の場所別に整理収納のポイントをご紹介していきましょう。

冷蔵室

冷蔵室ではいつも購入する定番食品の定位置を決めましょう。たとえば、ヨーグルトや納豆、ウィンナーなどの常備食材は食材別にトレーに入れておきます。透明なトレーにすると中身が見やすく残量がわかりやすいのでおすすめです。サイズは冷蔵室内の棚板に合わせて選びます。四角い形状のトレーを選べば、効率良くスペースを利用できます。
作りすぎたおかずや常備菜などは、透明の容器に入れて重ねて収納します。温かい食べ物は余熱が取れてから冷蔵室にしまうようにしましょう。

消費・賞味期限の短い食材は、スーパーの陳列のように手前に置くことも重要です。奥に入れてしまうとつい忘れてしまい、気づいた時には傷んで食べられなくなります。なるべく手前に入れて冷蔵室を開けたらすぐに視界に入るようにし、早めに食べきるようにしましょう。
なお、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると冷えにくくなり、庫内の温度にムラができてしまいます。多くても7割収納を心がけ、残り3割のスペースは、いただき物の食品や当日作ったおかずなどを入れる「とりあえずの場所」としてキープしておきましょう。

野菜室

野菜室に野菜を入れるときはビニールや新聞紙などに入れて保存します。むき出しのままだと乾燥や低温で傷みやすくなるからです。野菜はなるべく立てて収納すると取り出しやすいうえに見やすくなります。
使いかけの野菜は、フタなしの小さめの容器に入れてまとめ、早めに使い切りましょう。野菜室の中も野菜別に定位置収納を心がけると、不足している野菜の種類をすぐに確認できるようになります。なお、あまり詰め込みすぎないようにすることも大事です。

冷凍室

冷凍室は「10割収納」をおすすめします。これは、凍結した食品そのものが保冷剤のような役割を果たしてお互いを冷やすことで、節電や良い保存方法につながることが理由です。

冷凍庫も「縦収納」が基本です。食材を重ねてしまうと何が入っているのか分かりにくくなります。冷凍保存用のパックに入れて隙間なく並べるようにしましょう。ブックスタンドで食材を立てかけておくと、食材の数が少なくなっても縦のままで収納でき、取り出しやすいのでおすすめです。

なお、冷凍保存は購入時の品質が2~3カ月間は保たれるといわれていますが過信してはいけません。ドアポケットに保存した場合は、ドアを開閉するたびに冷凍食品が外気の影響を受けてしまいます。品質が保たれる期間は1~2カ月間と短くなるので気をつけましょう。

食品ロスを生み出さないために

家庭で食品ロスを出さないためには、「買い物の仕方」と「調理の仕方」が重要です。

買い物の仕方

家にある食材をチェックしてから買い物に出かけましょう。同じ食材を買ってしまう無駄買いを防げます。日用品なら保存期間を気にしないで済みますが、生鮮食品は傷んだら廃棄するしかありません。必要な食材だけを買うようにしましょう。スマホで冷蔵庫内の写真を撮れば、買い物先で足りない食材をすぐに確認できます。

生鮮食品は鮮度が良いものを、使いきれる分だけ買うようにします。買い物から帰った後は、新鮮な食材をすぐに使いたいものですが、なるべく家にある食材から優先的に使いましょう。

調理の仕方

食品ロスを防ぐには、調理したものを食べきって残さないのが基本です。同じおかずばかりを何日も続けて食べるのは飽きるので、作り過ぎないようにしましょう。残った料理をリメイクするのも一案です。たとえば、肉じゃがを作りすぎたら翌日はカレーにするのもよいでしょう。カレールーを入れるだけですぐに食べられます。

冷蔵庫の中の在庫を一掃する日を作るのも良い方法です。余ったキャベツや人参、ハムなどを一緒に煮れば、栄養満点のスープが出来上がります。使い残しの食材は工夫して、残さずおいしくいただきましょう。

野菜の食べ方にも注目したいところです。野菜は皮や茎など廃棄される部分が多いものですが、意外に食べられるところが多くあります。たとえば、ニンジンやカボチャの皮はそのまま食べられます。きれいに洗って皮付きのまま食べるようにするとよいでしょう。
大根やカブの葉は細かく刻んで、ちりめんじゃこなどと醤油やみりんで炒めれば、箸休めの一品となります。簡単につくれるのでおすすめです。

なお、消費者庁では食材を使い切るレシピなどを紹介する「消費者庁のキッチン」をインターネットで公開しています。お好きなクッキング法を探して、おいしいお料理を作ってみてください。

[食品ロス削減レシピ]もったいないを見直そう | 消費者庁

まとめ

食品ロスを減らすことは決して難しいことではありません。ひとりひとりが食べ物のありがたさを感じながら大切に食べればよいのです。

私たちは野菜やお肉など、他の生命から栄養をいただきながら生きています。食品ロスを減らせばCO2も減らせます。持続可能な社会も目指せ、家計の節約にもつながります。これからは「食品ロスを減らすこと」を意識しながら買い物や外食をしていきましょう。