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LED照明はどれだけお得? 照明の見直しからはじめるエコ生活

お金・資産

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省エネにも電気料金削減にもつながる「照明の省エネ」。ご自宅にピッタリ合った適切なLED照明を選んで、環境にもお財布にもやさしく、快適で便利な心地よい住まいを実現してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修

矢口ミカ

複数のメディアで執筆中です。宅建の資格を活かし、家族が所有する投資用不動産の入居者管理もしています。住まいに関する資格である整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級も取得済みです。趣味は整理収納と料理。

省エネ性能に優れた「LED照明」や「有機EL照明」。すでにお使いのご家庭も多いことと思います。環境省や経済産業省もまた、地球温暖化対策の一環から早期の切替えを推進しています。

照明は家庭における電気消費量の13.4%ほど(※1)で、決して高い割合ではありません。しかし、地球規模で考えていくと、小さな積み重ねが効果的な節電とCO2の削減につながります。また、LEDライトに変更することで「年間の電気料金を削減できる」ことは、私たちの暮らしにとってもうれしいものです。

今回は、省エネにも電気料金削減にもつながる「照明の省エネ」について解説します。

照明を省エネタイプにする方法

まずは、照明を省エネタイプにする方法について、解説しましょう。

エコで経済的なLED照明を選ぶ

一般電球が約100円で購入できるのに対し、LED照明は約2,000円と高価です。値段を見て購入を一瞬ためらってしまった......という方もいるかもしれませんね。
このとおり、LED照明は初期費用がかさんでしまいます。しかし、消費電力はわずか約9ワットと驚くほど省エネです。白熱電球などの一般電球は約54ワットと言われていますから、80%以上も省エネということになります。さらにLED照明は寿命が4万時間と長く、一般電球の寿命である1,000時間と比べて約40倍も長持ちです。つまり、買うときは高いと感じるものの、820時間(※)程度でコストが逆転することになります。
※約5カ月。年間点灯時間を2,000時間(1日5~6時間点灯)とした場合

経済産業省「LED照明産業を取り巻く現状(2012年11月29日)|参考(白熱電球・電球形蛍光ランプ・LED電球のコスト比較」、参考(LED電球について)」の情報を基に作図

照明に合ったLEDを選ぶポイント

LED照明を選ぶポイントは、大きく2つあります。
ひとつは、照明に対応しているLEDを選ぶことです。対応していないランプを使うと短寿命の原因になります。下記環境省のイラストを参考に、よく調べてから選ぶようにしましょう。

環境省ウェブサイト「照明機器」より転載

もうひとつは、部屋の広さで照明を選ぶことです。LED照明の適用畳数の表示基準は、一般社団法人 日本照明工業会が定めたものとなります。たとえば、8畳なら3,300~4,299ルーメンの明るさが目安です。
購入前には明るさを表す数値(定格光束の範囲)が、設置する部屋の大きさに合うかどうかを確認しましょう。高齢の方がいる部屋にはワンランク上(8畳なら「~10 畳」)のものがおすすめです。明るめの照明を選んで快適に暮らせるようにしましょう。(※2)

さらに省エネになる使い方

LED照明を用いつつ、さらに省エネになる使い方として、「多灯分散方式にする」ことが考えられます。多灯分散とは、ひとつの部屋にワット数を抑えた灯りを分散させ、部屋の必要な場所のみを照らすことを言います。
これまで日本の住宅はひとつの部屋にひとつの照明を設置するという「一室一灯照明」というスタイルが一般的でしたが、近年の省エネ化にともない、「多灯分散照明」が広く採用されています。

このほか、光の広がりを考慮して製品を選ぶ方法があります。
LED照明には光の広がり方が「全方向が明るいタイプ」「下方向が明るいタイプ」の2通りがあります。前者は白熱電球に近い光の広がり方なので、リビングやダイニングのペンダントライトやブラケットライトにおすすめです。後者のタイプは、廊下やトイレなどのダウンライトや絵画などを照らすスポットライトにぴったりです。使用シーンに合ったLED照明を選ぶようにしましょう。

環境省ウェブサイト「うまく使いこなそう! LED照明のエコな活用法」より転載

なお、最新のLED照明には、光の色を変えられる機能も備わっています。朝、昼、晩などの時間帯や生活のシーンに合わせて、その場に合った光の色を好きに選べるのが良い点です。
光の色は「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類。寝室は温かい雰囲気の「電球色」、家族みんなで団らんをするリビングには「昼白色」、テレワークをする仕事部屋には「昼光色」にするなど、部屋の用途に合わせて光の色を使い分けるとよいでしょう。
イメージとしては、電球色は暖かい雰囲気に、昼白色・昼光色は爽やかな雰囲気になります。

お財布にやさしい以外にも LED照明のメリット

購入時は高価なものの、ランニングコストまで考えればお得なLED照明。ほかにも、下記のようなメリットがあります。

物を傷めにくい、虫が寄り付きにくい

LEDの光には赤外線がほとんど含まれていません。そのため、スポットライトなどで写真や絵画を照らしても、蛍光ランプや一般電球より退色や劣化がしにくいと言われています。
また、虫が好む紫外線もほとんど含まれていないため、蛍光ランプよりも虫が集まりにくいこともメリットです。玄関灯に使用すると虫の死骸やフンなどの汚れが少なくなるため、お手入れがラクになります。
このほかにも「すぐに明るくなる」「ON/OFFの繰り返しに強い」「水銀が使われていない」といったことが挙げられます。

LED照明でステキな暮らしを実現しませんか

LEDの魅力は省エネだけではありません。上手く活用することにより、お家時間をステキなものにしてくれます。
ここでは、環境省のウェブサイト(※3)を基に、LED照明の種類についてまとめました。

まとめ

今回は、照明の省エネ化についてご紹介しました。

LEDは一般的な白熱電球と比べると、消費電力を大幅に抑えることができます。排出するCO2もそれだけ少なくなるので、環境への負荷も軽減できます。
また、電球自体が長寿命なため、長く使用していくうちに電気代を含めたトータルコストは安く済み、お得になります。
近年ではLEDを利用した間接照明やダウンライトなども充実しており、照明の陰影をうまく取り入れたワンランク上の空間づくりも簡単にできるようになりました。

ご自宅にピッタリ合った適切なLED照明を選んで、環境にもお財布にもやさしく、快適で便利な心地よい住まいを実現してみてはいかがでしょうか。

※1 環境省ウェブサイト「あかり未来計画とは

※2 一般社団法人 日本照明工業会「LED照明器具の適用畳数について

※3 環境省ウェブサイト「安田美沙子 LED照明でステキな暮らしを