40代からの家計見直し計画

買わない・持たない暮らしはメリットがいっぱい! その具体的な暮らし方と効果は?

お金・資産

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「買わない暮らし」とは、無駄なモノを買わないというライフスタイルです。モノにあふれた生活から抜け出し、すっきりシンプルなライフスタイルに変われば、それまでとは違う豊かさを生活のなかに見出せるようになるはずです。

この記事の監修

矢口ミカ

複数のメディアで執筆中です。宅建の資格を活かし、家族が所有する投資用不動産の入居者管理もしています。住まいに関する資格である整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級も取得済みです。趣味は整理収納と料理。

世の中にはさまざまな片付け術や節約方法があります。つまるところ、「モノの買いすぎ」が根本的な原因であることに気づいている方も多いのではないでしょうか。

今回はシンプルで快適なライフスタイルの提案として「買わない暮らし」をご紹介します。部屋の片付けがラクになり、無駄遣いもなくなる「買わない暮らし」を、あなたも実践しませんか?

「買わない暮らし」で生活がスリムに

モノを必要以上に買いすぎるとお金が減ってしまうだけでなく、部屋が散らかりやすくなるなどマイナス面が膨らんでしまうもの。しかし、「買わない暮らし」に意識を向けると、生活がスリム化できるようになります。

1.究極の節約方法は「買わない」こと

当然ではありますが「買わない暮らし」はお金を使わなくなるので、大きな節約効果があります。世の中にはさまざまな節約テクニックがありますが、それらをチェックするだけでも大変です。また、簡単に実行に移せない場合も多々あることでしょう。したがって「買わない暮らし」にシフトチェンジすることが、一番簡単で手間のかからない節約方法といえます。

2.モノを買いすぎる人はご用心

現代はモノがあふれ、スーパーやデパートだけでなくネットでも買い物が楽しめます。生きていくために買い物は必要ですが、自分で抑えきれないほど衝動買いを繰り返す場合は、自分では気づかないうちに「買い物依存症」になっているかもしれません。

下記は、新宿ストレスクリニック名古屋院の院長 本将昂先生が監修された買い物依存症のチェックリストです。該当する項目が多い人は現在の消費スタイルを見直してみましょう。

新宿ストレスクリニック「買い物依存症について」の情報を基に作図

「買わない暮らし」のメリット・デメリット

買わない暮らしを実践していくと、人生にはプラスの効果が出てきます。たとえば、以下のようなメリットです。

浪費が減る

まず、モノを買わなくなるのでお金が減っていきません。必要なものだけを選んで買う習慣を身に着けると、無駄な浪費が減るようになります。

部屋の中が片付く

買わない暮らしが定着すると、家の中のモノが増えないため、部屋を片付けやすくなります。

モノを探す時間がなくなる

モノが少ないと管理がしやすくなります。その結果、探しものをする時間や手間をかける必要がなくなります。

このように「買わない暮らし」は生活面や経済面において、さまざまなメリットがあります。一方、買わないことで困ることを挙げるとしたら、「非常時に困る」ことでしょうか。災害はいつ起きるかわからないので、トイレットペーパーや水、保存食など最低限の備蓄品はある程度、備えておくようにしましょう。

「買わない暮らし」のモノ別実践方法

ここでは、モノ別に買わない暮らしの実践方法についてご紹介します。

1.洋服・靴

ついつい買ってしまいがちなのが洋服や靴などの衣料品です。デパートやネットショッピングでおしゃれな商品を見てしまうと、買いたい衝動に駆られてしまうことも。しかし、クローゼットの中には似たようなテイストの洋服や靴がいっぱい......なんてことはありませんか?
そこで提案したいのが、まずは洋服や靴などを全部出して「お気に入りのモノ」「もういらないモノ」「どちらでもないモノ」の3つに分けることです。

洋服や靴の総量を減らすことで、お気に入りのモノを把握できるようになります。洋服以外にも言えることですが、モノが多すぎると管理しきれません。何がどこに入っているのか分からなくなり、その結果、似たようなものや、手持ちの洋服に合わないものを買ってしまうこともあります。

近年ではレンタルやリースのサービスも多く存在します。たまにしか着ない着物やドレスは買わずにレンタルを利用するのもおすすめです。また、オフィス服や少し値の張るバッグも、サブスクリプションサービスを活用することで、常に旬のアイテムをまとうことができます。

日頃からお気に入りの洋服や靴を適性量に管理して、それに合ったものだけを買うようにしましょう。

2.食品・日用品

食品や日用品も、ルールを持たずに購入すれば増える一方です。これらも適正量を考えなくてはなりません。
適正量は家族の人数やライフスタイルによって設定しましょう。たとえば、ひとり暮らしと4人家族では食品や日用品の使用量が違ってきます。また、市街地に住む人なら食品や日用品をすぐ買いに出かけられますが、郊外に住む人のなかには頻繁にスーパーに行くことがままならないということもあるでしょう。そのため、ある程度のストック品は必要となります。

食品や日用品は生きていくためには欠かせない必需品です。とはいえ、頻繁に買い物に行ったり、必要だからと買いすぎてしまったりすると無駄が出てしまうもの。食品や日用品の収納スペースを超えない量を適正量とし、それ以上は買わない暮らしを心がけましょう。

3.本・コミック

本やコミックも食品や日用品などと同様です。手持ちの本棚からあふれない程度に、適正量で管理するのをおすすめします。コミックなどは何十巻と増えてしまうものなので、レンタルで借りるのも良い方法です。読み終わったら返却し、また新しいものを借りれば本が増えることはありません。近年は電子書籍も充実しており、タブレット端末などでお気に入りの本を買うことができます。

「買わない暮らし」の注意点

「買わない暮らし」はさまざまなメリットをもたらしてくれますが、生きている以上、モノをまったく買わないわけにはいきません。ここでは、「買わない暮らし」をするための注意点を紹介します。

1.必要な時にのみ買い物をする

「○○が必要だから」という理由があるときに限り、お店へ行ったり、ネットショッピングをしたりするようにしましょう。用もないのに会社帰りにコンビニへ寄ったり、暇つぶしにインターネットを見たりして魅力的な商品を見つけてしまうと、ついつい買いたくなってしまうものです。必要なものがあるから買い物をするという習慣を身に着けるようにしましょう。

2.適性量を決めてそれ以上は買わない

部屋が片付かなかったり、つい無駄遣いをしてしまったりする理由のひとつは、適正量を考えずに次から次へと買い物をしてしまうことです。モノ別に収納場所を定め、そのスペースに収まるだけの量を買うようにしましょう。
たとえばマヨネーズやお醤油などの調味料は1個ずつ、ハンドソープや洗濯用洗剤など頻繁に使う日用品は2個ずつなど、ライフスタイルや家族の人数によって決めるようにします。

3.最低限のストック品は確保する

災害は、いつ発生するかわかりません。最低限のストック品は確保しておきたいものです。

首相官邸ウェブサイト「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」の情報を基に作図

首相官邸ウェブサイト(※)では、大規模災害発生時に備え、1週間分の備蓄が望ましいとしています。また、飲料水とは別に、トイレを流したり、顔を洗ったりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意したり、お風呂の水をいつも張っておいたりなどの備えを心がけましょう。加えて、トイレットペーパー、紙おむつなどの日用品も災害時は品薄になります。防災のために特別に用意するのではなく、普段の生活から食品や生活必需品を備えるようにしましょう。

4.「ずっと使い続けたい」と思えるモノを買う

無駄なモノを買わない暮らしを送るには、「ずっと使い続けたい」と思えるモノを買うようにすることです。お気に入りのものだけを大切に使い続ければ、他の商品を手に入れようとは思わなくなっていきます。

5.「安い」「お得」という理由でモノを買わない

私たちがつい敏感になってしまうのが、「安い」「お得」というキャッチコピーです。たとえばデパートなどで「5万円のコートが2万円に値下げ!」「1万円の福袋に5万円分の商品が入っています!」という張り紙を見かけると、つい買いたいと思ってしまいませんか。

なぜ値下げ表示に人は弱いのでしょう。それは「アンカリング効果」というものに影響されるからです。
アンカーとは船の錨(いかり)のこと。人間は、アンカーをおろした=最初に示された数字を基準にして、次の判断を行うようにできています。この場合、6万円がアンカーになり、「コートが半額以下で買える!」と思ってしまうわけです。

この手の値下げ表示は心理学を用いた手法であり、人間の「お得感」を満たす販売方法として、よく使われています。今後、この表示を見かけたら、「アンカリング効果を誘おうとしているな」と自己防衛し、本当に必要なものを見極め購入するようにしたいですね。

まとめ

今回は、「買わない暮らし」を実践するための方法を詳しく解説しました。
繰り返しになりますが、私たちが生きていくためには食品や日用品など、さまざまなモノが欠かせません。しかし、現代では至るところにモノがあふれており、人がモノに支配されてしまうこともときとして起こります。

「買わない暮らし」とは、無駄なモノを買わないというライフスタイルです。モノにあふれた生活から抜け出し、すっきりシンプルなライフスタイルに変われば、それまでとは違う豊かさを生活のなかに見出せるようになるはずです。

出典協力:新宿ストレスクリニック
https://www.shinjuku-stress.com/

※首相官邸ウェブサイト「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html