栃木県在住の方はリフォーム時に間取りや設備の変更を重視

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、栃木県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.栃木県在住の方は室内の区切りや設備にこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り(27.0%)
2位:お風呂(19.1%)
3位:トイレ(14.6%)
3位:収納 (14.6%)

(マンション)
1位:トイレ(35.3%)
2位:外壁 (29.4%)
3位:洗面台(23.5%)
3位:採光 (23.5%)

今回のアンケートから、戸建て・マンションにお住まいの方でこだわるポイントが大きく違うことがわかりました。

戸建てでは間取りが1位で、2位と3位にはお風呂やトイレといった水回りや収納スペースがランク入りしています。一方、マンションはトイレや洗面台といった水回りのエリアにくわえて外壁といったデザインや採光にこだわる世帯が多くなっています。

制約の多いマンションと比べ、注文住宅では空間の配置や構成の自由度が高く、間取りや内部の設備にこだわる方が多いのかもしれません。

栃木県には日本百名山に選ばれた那須岳や男体山を有し、森林面積が県土の53%を占めていますが、可住地面積1km2あたりの人口密度は652.4人と低く、住宅を建設するときに広い敷地を確保しやすい環境になっています。

そのため、栃木県にお住まいの方は自由に部屋を配置するなど、室内の区切りと設備にこだわりを持っている方が多いことが想像できます。

2.栃木県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • キッチンを好みの空間にしたい。寝室を洋風にしたい。
  • 水回りの設備を新しくしたい。

(マンション)

  • お風呂をもう少し大きめ?にしたい。
  • 気持ちよくふろにはいれるようにしたい。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 急なスロープを昇降機に。
  • 高齢になっても安全に住めること。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • むやみに吹き抜けが多い構造になっているので、ごく普通に床を張って部屋数を増やして、空間を有効に利用したい。
  • 玄関を広くしたい。ウォークインクローゼットがないのでほしい。リビング、キッチンを広くしたい。

(マンション)

  • ベランダをタイル張りにしたい。
  • 掃除の手間がかからないのがいい。

3.セカンドライフに合わせた家づくりをしたい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂 (15.7%)
2位:キッチン(14.6%)
3位:間取り (12.4%)
3位:トイレ (12.4%)

(マンション)
1位:お風呂 (41.2%)
2位:キッチン(29.4%)
3位:間取り (17.6%)
3位:冷暖房 (17.6%)
3位:外壁  (17.6%)

アンケートの結果、様々な回答がありましたが、戸建て、マンションの両方でお風呂・トイレ・キッチンという水回りを中心に3位を占めていることがわかります。回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (37.8%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (22.2%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(17.8%)

(マンション)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする  (38.5%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする(23.1%)
3位:住宅の維持管理をしやすくする     (15.4%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が1位となりました。これらは、栃木県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、間取りや収納、設備を使いやすくしたいという意見も多く見られたのには、高齢者世帯の増加という背景があります。

栃木県の調査によると、県内人口に占める65歳以上の高齢者の割合は28.5%と年々増え続け、2019年にはついに日本全体の高齢化率28.4%を上回りました。

持ち家の場合は特に子育て期に購入された方が多く、子供部屋がある、収納スペースを多くとるなどその時の生活ニーズにあった住まいになっている傾向があります。しかし、セカンドライフをむかえ、2階をなくしたい、子供部屋をなくして広いリビングにしたいなど要望が変わっていることが想像できます。

その結果、今の生活に合わせて間取りや収納、設備を変えたいと考える世帯が多いのかもしれません。

4.ケヤキを活かしたほっとする空間にリフォーム

栃木県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、栃木県で理想の住まいを手に入れたN邸の事例をご紹介します。

増築を繰り返した家にお住まいでしたが、子供部屋をつくりたい、増築でばらつきが感じられる見た目を直したいという想いや、寒さにも不満があったため実際にフルリフォームされました。

代々大切にしてきたケヤキを使用してほっとする空間にし、水まわり(キッチン)、居室(リビング・ダイニング、和室)、その他(廊下・階段・窓)など全面的にリフォームした事例になります。