新潟県在住の方は生活様式に合う家にリフォーム希望

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、新潟県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.県土が広い新潟県にお住まいの方は間取りや収納にこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り (36.6%)
2位:収納  (19.5%)
3位:キッチン(18.3%)

(マンション)
1位:間取り (29.2%)
2位:キッチン(25.0%)
2位:収納  (25.0%)

戸建て、マンションの両方で間取り・収納・キッチンが上位3位を独占する結果となりました。

詳しく見ていくと、戸建てで1位を獲得したのは間取りで2位の収納に17.1ポイントも差をつけています。一方、戸建てと同様にマンションでも1位には間取りが選ばれましたが、2位のキッチン、収納とは4.2ポイント差と僅かな差で並んでいます。

このことから、新潟県にお住まいの方は部屋の構成や収納スペース、キッチンにこだわりを持っていることが伺えます。

新潟県は南北に伸びた広大な県土を有し、全国で県土面積は5番目、可住地面積は2番目に大きくなっています。そのため、可住地面積1km²あたりの人口密度が495.2人と全国で7番目に低く、1戸あたりの建築面積も大きく取ることが出来ます。

広い敷地を所有できることで、間取りを自由に設計できる、ウォークインクローゼットを作るなど収納スペースを大きく取れる、キッチンも広々として使えるといったメリットがあり、こだわりを持っている世帯が多いのかもしれません。

2.新潟県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 積雪に耐え雪下ろしの無い家にしたいです。
  • ベランダに屋根、テラスをつけて雪が積もらないようにしたい。

(マンション)

  • キッチンが古くなってきたので、広くて使いやすくしたい。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 老後を住みやすく。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 今現在の不満を解消できるような断熱して暖かい部屋、使い勝手の良い間取り、バリアフリーなど。
  • リビングの向きが悪く日当たりが少ないためどうにかしたい。

(マンション)

  • きちんと汚れの取れるトイレにしたい。また、子供ができたときのために、広い間取りにしたい。
  • 間取りの変更、トイレ、洗面、お風呂の合体、キチンの位置変更。

3.築古物件をライフスタイルに合わせてリフォームしたい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂 (19.5%)
1位:キッチン(19.5%)
3位:トイレ (18.3%)

(マンション)
1位:間取り (25.0%)
2位:お風呂 (20.8%)
3位:トイレ (16.7%)
3位:キッチン(16.7%)

アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・トイレ・キッチンという水回りがTOP3となり、マンションでは1位に間取りもランクインしていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする  (46.3%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする(14.6%)
3位:住宅の維持管理をしやすくする     (9.8%)

(マンション)
1位:間取り、収納、設備などを使いやすくする(53.8%)
2位:住宅の維持管理をしやすくする     (30.8%)
3位:住まいのいたみを直す、きれいにする  (7.7%)
3位:その他                (7.7%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、「住まいのいたみを直す、きれいにする」という項目が戸建てでは1位、マンションでは3位に選ばれています。これらは、新潟県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、こだわりでも上位となっていた間取りや収納、設備などを使いやすく変えたいという意見も多く見られたのには、建物の老朽化が影響しているのかもしれません。

新潟県はでは2017年、2018年と新設住宅着工戸が前年度を5%程下回っており、その結果、築年数が経過した中古住宅の数が増えています。高経年住宅では、現代の趣向と反して間取りが細かく区切られている、収納が押し入れでハンガーをかけられないなどの傾向があり、暮らしづらいと考える方が多いこともうなずけます。

結果として、現在の生活スタイルにマッチした間取りや収納、設備にリフォームしたいと思われる方が多いことが想像できます。

4.和室を活かした住まいにリフォーム

新潟県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、新潟県で理想の住まいを手に入れたM邸の事例をご紹介します。

築42年の戸建てにお住まいでしたが、和室を活かした部屋づくりをしたいとフルリフォームをされました。

和室は欄干や船底天井を残しながらも一新し、1階ですべての生活ができるように間取りを変更しつつ、水まわり(浴室・バス、トイレ、洗面)、居室(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など)、和室)など全面的にリフォームした事例になります。