高知県在住の方は現代の生活スタイルに合った住まいにリフォーム希望
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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。
そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。
今回は、高知県に住んでいる30～60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。
１．広いスペースを活かした間取りにこだわりがある
まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか？」と質問した回答をみていきましょう。
（戸建て）
1位：間取り （26.6％）
2位：断熱性 （23.4％）
3位：キッチン （18.8％）
（マンション）
1位：間取り （42.3％）
2位：収納 （30.8％）
3位：リビング （23.1％）
3位：換気・通気性（23.1％）
3位：遮音 （23.1％）
戸建てとマンションでランキングが大きく異なる結果になっています。戸建てでは、断熱性やキッチンにこだわりを持っているのに対し、マンションでは収納やリビング、換気・通気性、遮音にこだわりを持っている方が多く見受けられます。
一方、共通点は戸建て、マンションの両方で間取りが1位に選ばれていることです。
高知県にお住まいの方は生活空間の構成や過ごしやすさにこだわりを持っている方が多いのかもしれません。
実際、高知県は県の面積の84％が森林という日本トップの森林率を誇る県ではありますが、人口が少ないこともあり、可住地面積1km²あたりの人口密度は全国で36番目と低い数値になっています。
そのため、他の都道府県に比べると1戸あたりの住居面積を広く取ることができ、間取りにこだわった住まいづくりができる世帯が多いのかもしれません。
２．高知県在住の方の理想のリフォーム
次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。
こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。
個別リフォーム系の回答
（戸建て）
- 庭で家族みんながバーベキューしたり、月を眺めたり、夫婦でお酒飲んだり、くつろげるウッドデッキが欲しい。
- 風呂場はバリアフリーだが、清掃がかなり大変なので清掃が簡単なものに変えたい。
（マンション）
- 狭いトイレを広くしたい。
- もう少しキッチンが広い方がいい。
バリアフリー系の回答
（戸建て）
- 両親が高齢（80代半ば）なのですべての部屋をバリアフリーに変えたいと思います。
（マンション）
- 高齢となるのでバリアフリー対応にしたい。
全体リフォーム/リノベーション系の回答
（戸建て）
- 壁紙が汚れてきているので、壁紙・ふすまの張替えと浴室、キッチンの設備の入れ替え。
- 部屋の容積等を調整しながら、収納スペースを確保していきたい。畳部屋をフローリングに変更したい。下水配管をやり直したい。
（マンション）
- 子どもが生まれたので、もっと部屋数を増やしたい。子どもが手の届かないように、たくさん収納できるクローゼットがほしい。カビが生えたり、虫が来ない隙間のない窓、扉、壁にしてほしい。
- 居間にもう少し陽当たりが良くなる様にして、家族団欒を暖かくしたい。
３．生活スタイルにあった住居を実現したい
ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。
そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか？賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。
（戸建て）
1位：トイレ （18.8％）
1位：お風呂 （18.8％）
3位：キッチン （15.6％）
（マンション）
1位：お風呂 （30.8％）
2位：トイレ （26.9％）
3位：キッチン （19.2％）
3位：換気・通気性（19.2％）
アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・トイレ・キッチンという水回りがTOP3となっていますが、回答の理由は次のようになっています。
（戸建て）
1位：住まいのいたみを直す、きれいにする （28.9％）
2位：間取り、収納、設備などを使いやすくする （21.1％）
3位：地震に対する安全性の向上 （15.8％）
（マンション）
1位：住まいのいたみを直す、きれいにする （23.5％）
1位：間取り、収納、設備などを使いやすくする （23.5％）
3位：高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上（11.8％）
3位：住宅の維持管理をしやすくする （11.8％）
使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が1位となりました。これらは、高知県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。
しかし、間取りや収納、設備などを使いやすくしたいという声が多いのには、県内の5割を超える住宅が築30年を迎えており、当時の住居が現代のライフスタイルと合わなくなってきていることが背景にあると予想されます。
高知県公営住宅等長寿命化計画によると、県内の55％の住宅が1990年以前に建設されています。例えば、当時の住宅の収納は布団などを入れるための押し入れが主流でしたが、近年はベッドで寝る人が多くウォークインクローゼットなどの需要が高まっています。
このように、現代の生活様式に合わない住宅が増え、住まいの収納や設備に対する不満が大きくなっていることが想像できます。
４．開放感のある住まいにリフォーム
高知県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。
実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。
しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。
この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか？」を考えてみてはいかがでしょうか。
最後に、高知県で理想の住まいを手に入れたI邸の事例をご紹介します。
I邸は築26年経って設備の老朽化が進んでおり、断熱性が低い、耐震性が不安などの問題が出てきたことで実際にリフォームされました。
地震対策や外壁のメンテナンスを行いつつ、水まわり（キッチン、トイレ、洗面）、居室（リビング・ダイニング、洋室（寝室・子供部屋など））、その他（玄関・ホール、収納）などをリフォームし、明るく開放的な住まいを実現された事例になります。
