群馬県在住の方はバリアフリーに配慮した住まいを希望

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、群馬県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.自由な間取りや広々としたリビングにこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り (31.0%)
2位:キッチン(17.9%)
3位:お風呂 (15.5%)
3位:リビング(15.5%)

(マンション)
1位:間取り (37.5%)
2位:リビング(29.2%)
2位:収納  (29.2%)

戸建てとマンションの両方で1位を獲得したのは間取りという結果になりましたが、戸建てでは2位以下に15ポイント近く差をつけています。

2位以下を見ると、戸建てではキッチンが2位、お風呂、リビングが同率で3位に入っています。一方、マンションは2位にリビングと収納が同率で選ばれています。

このことから、群馬県にお住まいの方は部屋の配置を工夫する、家族団らんできる空間を作るなどのこだわりを持っている方が多いことが伺えます。

群馬県には赤城山、浅間山を初めとしたぐんま百名山が有名ですが、県土における可住地面積割合は35.8%と高く、可住地面積1km²あたりの人口密度は856.4人と全国平均の1,031.1人を下回っています。

そのため、1戸あたりの建築面積を広く取ることができ、間取りを自由に設計する、広々としたリビングを配置するなどのこだわりを実現できる世帯が多いのかもしれません。

2.群馬県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 風呂を大きくして、ゆっくり入りたい。
  • キッチンの位置を変えたい。

(マンション)

  • 水回りを機能的にしたい。
  • キッチンの入れ替え。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 1人で家に居ても窓を開けることが出来るように、防犯網戸にするなど。他に方法があったら知りたい。
  • 子供が成長し巣立っていくので、部屋数が余ってくるから、便利な間取りにしたい。

(マンション)

  • クローゼットの厚みが薄い(ハンガーが当たる)ので、せめてハンガーがきちんとおさまるくらいのサイズアップをしたい。水回り。
  • 収納スペースが少ないので増やしたい。トイレが狭いので広くしたい。

3.リフォームで老朽化による問題を解決したい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:トイレ   (16.7%)
1位:外壁    (16.7%)
3位:お風呂   (15.5%)

(マンション)
1位:間取り   (16.7%)
2位:お風呂   (12.5%)
2位:キッチン  (12.5%)
2位:クローゼット(12.5%)
2位:内壁・天井 (12.5%)
2位:遮音    (12.5%)
2位:防犯    (12.5%)

アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・トイレ・キッチンという水回りを中心に多くの票を集めていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (43.5%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (15.2%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(13.0%)

(マンション)
1位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (30.8%)
2位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (23.1%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(15.4%)
3位:省エネルギー性能の向上          (15.4%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が戸建てで1位、マンションで2位に選ばれています。他の都道府県では、どちらも1位になる傾向が高いため少し珍しい結果といえるでしょう。

しかし、戸建てでは同項目が2位以下に30ポイント近い差をつけていることから、群馬県では特出して住まいのいたみを直したいとお考えの方が多いことが伺えます。これには、築年数の古い住宅が増えていることが原因と考えられます。

群馬県の新設住宅着工戸数は、1996年の26,367戸が最も多く、近年は減少を続け2018年には12,859戸とピーク時の半数以下にまで減っています。新築物件が減り築古の物件が増えることで、住まいのいたみが出やすくなり、不満が大きくなっていることが考えられます。

4.2階建てから平屋へリフォーム

群馬県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、群馬県で理想の住まいを手に入れたS邸の事例をご紹介します。

1階で店舗を経営されていましたが、閉店をきっかけに老朽化が進んでいた2階をなくして平屋にしようと思いたちます。他にも、お風呂やトイレを使いやすくしたい、バリアフリーにしたい、耐震性を強化したいという思いがあり、実際にリフォームをされました。

生活動線が改善されて移動が楽になったというSさんですが、今回は水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ)、居室(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など))、その他(廊下・階段・窓)など全面的にリフォームされた事例です。