岐阜県在住の方は限りある敷地を活用した家づくりを重視

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、岐阜県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.岐阜県にお住まいの方は生活スペースにこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り   (23.4%)
2位:キッチン  (19.1%)
3位:リビング  (18.1%)

(マンション)
1位:採光    (28.6%)
2位:間取り   (21.4%)
3位:階段・廊下 (14.3%)
3位:トイレ   (14.3%)
3位:お風呂   (14.3%)
3位:リビング  (14.3%)
3位:収納    (14.3%)
3位:冷暖房   (14.3%)
3位:換気・通気性(14.3%)
3位:断熱性   (14.3%)
3位:遮音    (14.3%)
3位:防犯    (14.3%)

戸建てで1位を獲得したのは間取りとなりましたが、続く2位のキッチン、3位のリビングと僅差の結果となりました。

一方、マンションでは採光が1位となっており、戸建てで1位となった間取りは2位という結果になっています。また、3位以降は1位と14ポイントも離れており、採光と間取りに集中していることが分ります。

このことから、岐阜県にお住まいの方は過ごす時間の多いリビングやキッチンと、部屋全体の明るさにこだわりを持っていることが伺えます。

岐阜県は山地面積と森林面積が多く、面積の小さい神奈川県や東京都よりも可住地面積が少なくなっています。そのため、広い土地を確保できず限りあるスペースを最大限に活用できるよう、部屋の構成にこだわる世帯が多いのかもしれません。

2.岐阜県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • リビングを広くしたい。暖房が効きやすい間取りにしたい。リビング階段をやめたい。
  • 浴室を広く使いやすくしたい。寒くない脱衣所。
  • お風呂を子供とゆったりはいれるようにしたい。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 高齢者だけの住宅になるので、バリアフリーにしたいです。
  • 生活者が減ったので1階だけで生活できる様にしたい。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 庭を広くして公道との境目をハッキリとしたい。紫外線、日光に強い塗料、外壁にして耐久性を上げたい。
  • 庭を広くして公道との境目をハッキリとしたい。紫外線、日光に強い塗料、外壁にして耐久性を上げたい

(マンション)

  • 広く見える間取り。
  • 断熱材が施され通気性の良い解放された空間にしたい。

3.限りある空間を活用してバリアフリーに対応したい

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂   (28.7%)
2位:キッチン  (22.3%)
3位:外壁    (21.3%)

(マンション)
1位:トイレ   (14.3%)
2位:玄関    (7.1%)
2位:お風呂   (7.1%)
2位:クローゼット(7.1%)
2位:換気・通気性(7.1%)
2位:断熱性   (7.1%)
2位:ベランダ  (7.1%)

アンケートの結果、戸建てではお風呂、マンションではトイレという水回りがトップとなりましたが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (35.3%)
2位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (19.6%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(15.7%)

(マンション)
1位:介護をしやすく、受けやすくする      (20.0%)
1位:省エネルギー性能の向上          (20.0%)
3位:その他                  (20.0%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てでは「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が1位となりました。これは、岐阜県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、高齢期に住みやすく、介護もしやすい家にリフォームしたいという要望が多いのには、先程も触れたとおり、岐阜県には可住地面積が少ないため、設備を工夫する必要があるという背景が考えられます。

近年建設された住宅では、限りある空間を工夫しながら、高齢化を見据えてバリアフリー対策をしている住宅が多くなっています。しかし、古い住宅では制約が多くリフォームをしない限りバリアフリーに対応することが難しいため、不満が大きくなっていることが予想されます。

4.暖かく和モダンな家にリフォーム

岐阜県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、岐阜県で理想の住まいを手に入れたI邸の事例をご紹介します。

築100年の古民家にご家族3世帯でお住まいでしたが、隙間風により冬が寒い、風通しが悪く湿気がこもりカビが生えてしまうというお悩みがきっかけでフルリフォームされました。

今回のリフォームで暖かくなり家族の会話も増えたというI家ですが、和の雰囲気を活かしつつ、キッチン、リビング、洋室(寝室・子供部屋など)、和室など全面的にリフォームした事例になります。