茨城県在住の方は住まいのダメージを直すリフォームを検討

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「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、茨城県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.茨城県に在住の方は間取りや採光にこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り (39.0%)
2位:キッチン(22.1%)
3位:採光  (19.5%)

(マンション)
1位:間取り (64.3%)
2位:キッチン(39.3%)
3位:トイレ (28.6%)
3位:お風呂 (28.6%)
3位:リビング(28.6%)
3位:収納  (28.6%)

戸建て、マンションの両方で間取り、キッチンが1位・2位を占める結果となりましたが、1位の間取りが圧倒的に票を集めています。

詳しく見てみると、戸建てでは39.0%、マンションでは64.3%の方が間取りと回答しており、2位以下と比べると2倍近い得票率となりました。

このことから、茨城県在住の方は、居住スペースの構成や区切りによる過ごしやすさにこだわりを持っていることが伺えます。

関東平野が広がる茨城県は可住地面積が3,975km²と大きく、北海道、新潟県、福島県に次いで日本で4番目に広い県です。さらに、1住宅当たりの敷地面積は424.79 m²と全国1位の広さを誇っています。

そのため、他の都道府県に比べると部屋の構成の自由度が高く、間取りにこだわって住まいづくりができる家庭が多いのかもしれません。

2.茨城県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 子ども夫婦が来ても良いように水回りを新しくしたい。
  • 子供が独立したので子供部屋を改修したい。

(マンション)

  • 納戸をウォークインクローゼットにする。
  • お風呂を改善したい。追い炊きできない。

バリアフリー系の回答

(戸建て)

  • 高齢の親がいるで、外回りの段差をスロープ化し、手すりを付けて安全に移動できるようにしたい。
  • 夜中のトイレや、動けなくなったときのために、二階にトイレがほしい。

(マンション)

  • 一部屋にまとめて、バリアフリーにしたい。
  • 高齢になった時のトイレ、お風呂の入りやすさ。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 外壁をキレイに直し、キッチンのシンクを新しく、古い水回りを使いやすくしたい。
  • 花粉症の時期に洗濯ものを外に干さない様にサンルームを作りたい。

(マンション)

  • 現在、4LDKに住んでいるが使っていない部屋があるので、リビングを広げ2LDKに変更したい。
  • 部屋をつなげてリビングを広くしたい。

3.地震でいたんだ家をきれいにしたい

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂 (19.5%)
2位:キッチン(16.9%)
3位:トイレ (14.3%)

(マンション)
1位:お風呂 (35.7%)
2位:キッチン(32.1%)
2位:トイレ (32.1%)

アンケートの結果、戸建て、マンションの両方でお風呂・キッチン・トイレという水回りがTOP3となりましたが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (45.5%)
2位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(20.5%)
3位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (15.9%)

(マンション)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (36.8%)
1位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(21.1%)
3位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (10.5%)
3位:住宅の維持管理をしやすくする       (10.5%)
3位:介護をしやすく、受けやすくする      (10.5%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が1位となりました。これらは、茨城県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし2位以下と比べると、1位の「住まいのいたみを直す、きれいにする」という項目が戸建てでは25ポイント、マンションでは15.7ポイントと大きく差をつけていることから、茨城県にお住まいの方は特に住宅のいたみを直したいというニーズが強いことがわかります。これには、茨城県特有の理由が考えられます。

茨城県は「地震の巣」と呼ばれるほど、地震が多いエリアです。例えば、2018年から2019年にかけて、茨城県全体で3か月に38回も地震が起こっています。

地震が多発することで茨城県の住宅はダメージを受けやすく、住まいのいたみを直したいという要望が多いことが想像できます。

4.セカンドライフを見据えたリフォーム

茨城県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、茨城県で理想の住まいを手に入れたO邸の事例をご紹介します。

築25年の平屋にお住まいのご夫婦でしたが、設備が老朽化してきており、セカンドライフを見据えてフルリフォームを決意されました。

間取りを大きく変更し、キッチンからも歩きやすいリビングを意識しつつ、地震対策(耐震・制震)や外壁のメンテナンス、省エネ対策、設備機器交換など全面的にリフォームした事例になります。