兵庫県在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は78.0%!
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日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。
そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。
今回は、兵庫県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。
1.兵庫県在住の方の住まいの将来の不安や困りごと
兵庫県在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。
まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。
住まいの将来に対して不安を抱えている方は、78.0%と非常に多く、全国で1番多い結果となりました。
不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。
次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。
戸建て
1位:敷地内(外部)の段差(25.4%)
2位:断熱性がない(20.9%)
3位:玄関の段差(16.4%)
3位:トイレが使いにくい(16.4%)
マンション・アパート
1位:部屋数が少ない(61.5%)
2位:浴室や浴槽が使いにくい(16.7%)
3位:廊下に手すりがない(14.3%)
3位:リビング・キッチンが狭い(14.3%)
3位:室内の段差(14.3%)
戸建て住宅に住んでいる方では、「敷地内(外部)の段差」「断熱性がない」「玄関の段差」「トイレが使いにくい」という不安や困りごとが多かったのに対して、マンション・アパートに住んでいる方は、「部屋数が少ない」「浴室や浴槽が使いにくい」「廊下に手すりがない」「リビング・キッチンが狭い」「室内の段差」という不安や困りごとが多い結果となりました。
2.アンケート結果からわかったこと
戸建てにお住いの方々の不安や困りごと
戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、兵庫県の地形と地価の高さが影響していると考えられます。
兵庫県は県土の6割が山地でありながら、全国7位の人口を誇ります。住宅に向いた平地は首都圏に匹敵する価格になるため、傾斜の大きい山間地や丘陵地にも住宅を建てざるを得ません。敷地内に大きな段差が生じることになります。
また、限られた平地に建てる場合も、敷地面積が狭くなることが予想されます。十分な建築面積が取れないことで、トイレが狭くなり、使いにくさに繋がっていると考えられます。
さらに、「断熱性がない」に関しては、兵庫県特有の気候が関係しています。
ここで、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答を見てみましょう。
8月が最も住みづらいと感じている方が多い結果となりましたが、次いで、冬場の1月と2月も住みづらいと感じている方が多いようです。
兵庫県南部は比較的過ごしやすく、温暖・少雨な瀬戸内気候区ですが、北部の山間は日本海性気候になり、冬は降雪で冷え込み、夏は南寄りの季節風やフェーン現象により37度を超えることも珍しくありません。断熱性を求める声が多いのもうなずけます。
マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと
一方、マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、部屋数の少なさが圧倒的に多いことが分かります。マンションが多い平野部の地価が高いため、十分な敷地が取れないのが要因と思われます。
また、室内の段差や廊下の手すりへの不安が多いことは、高齢化と建築物の老朽化が要因と考えられます。阪神・淡路大震災後の1995年から99年にかけて多数のマンションが建設されましたが、20年以上が経過し、高齢者に適した設備が不十分である現状があります。
3.不満を解消した兵庫県のリフォーム事例
リフォーム・リノベーションは、住まいの不満を解消するための1つの方法です。
住まいの不満を解消して住みやすく変えたケースとして、兵庫県のリフォーム事例を紹介します。
【兵庫県 O邸】
築年数22年の戸建て住宅でしたが、水まわり(浴室・バス、トイレ、洗面)、居間(リビング・ダイニング)、外回り(外壁)、その他(玄関・ホール)をリフォームした事例です。築年数が古くても住みやすい住まいに変えることができます。
4.住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消
リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。
予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。
例えば、玄関の段差については、スペースに余裕があればスロープの設置が有効ですが、敷地が狭い場合は、手すりと踏み台を設置して段差を小さくするという方法もあります。
5.まとめ
今回は、兵庫県特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。
兵庫県では、平地の少なさや都市部の高い地価が影響し、住宅の狭さに不満を感じる方が多いことが分かりました。また、震災後に建てられた建物の老朽化と高齢化から、段差や水回りの使いにくさについて不安や不満を抱えている方が多いようです。
現在の住まいに不満を抱えている方は、事例のようにリフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。将来の為に住まいのリフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。