福井県在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は73.9%!

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日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。

そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、福井県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。

1.福井県在住の方の住まいの将来の不安や困りごと

福井県在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。

まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。

住まいの将来に対して不安を抱えている方は、73.9%と非常に多く今回の調査結果では全国の中でも5番目に高い割合となりました。

不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。

次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。

戸建て
1位:断熱性がない(24.7%)
2位:玄関の段差(17.3%)
3位:浴室や浴槽が使いにくい(14.8%)

マンション・アパート
1位:換気や通気が悪い(57.1%)
2位:部屋が狭い(28.6%)
2位:リビング・キッチンが狭い(28.6%)
2位:浴室や浴槽が使いにくい(28.6%)

戸建て住宅に住んでいる方では、「断熱性がない」「玄関の段差」「浴室や浴槽が使いにくい」という不安や困りごとが多かったのに対して、マンション・アパートに住んでいる方は、「換気や通気が悪い」「部屋が狭い」「リビング・キッチンが狭い」「浴室や浴槽が使いにくい」という不安や困りごとが多い結果となりました。

戸建てとマンション・アパートでは、「浴室や浴槽が使いにくい」という不安を除き、全く違う結果となりました。

2.アンケート結果からわかったこと

戸建てにお住いの方々の不安や困りごと

戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、老朽化に関する不安や困りごとが多いと推測されます。

福井県は、一戸建て率、持家住宅率が全国4位、1人あたりの居住室数、1住宅あたりの延床面積は2位で、一見住宅に関する不満や困りごとは他県よりも少ないと思われがちです。

しかし、福井県は震災が少ない影響もあってか、耐震化率が73.2%と全国平均を10%近く下回っており、これは1981年の新耐震設計以前に建てられた住宅が多いことを意味しています。

そのため、住宅の部屋数や広さ充実しているものの、老朽化した住宅が多いエリアと言ってもいいでしょう。

また、最も不満率の高い断熱性も住宅の老朽化が強く影響しているのではないでしょうか。

ここで、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答を見てみましょう。

1月と2月が最も住みづらい時期という結果になりました。

福井県の山間部は、積雪が6mを超えることも珍しくない、日本トップクラスの豪雪地帯ですが、平野部であっても根雪が生じるくらいの積雪量があります。

そのため、住みづらい時期もほぼ冬季に寄っており、2月に関しては約8割の方が住みづらいと回答しています。

住宅の老朽化に加え、こうした冬の厳しさも断熱性に対する不安や困りごとに繋がっていると考えられます。

マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと

一方、マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、換気や通気の悪さが圧倒的に多いことが分ります。他の都道府県と比較しても多く、同じく北陸で2番目に割合の大きかった富山県が33.3%ですので、20ポイント以上の差をつけていることが分ります。

降雪や積雪が多い地域は、窓を開けるなど自主的に外気を取り入れるような換気はなかなか難しいです。しかし、換気をしっかりしておかなければカビや結露の原因となりかねません。

特に、マンションやアパートは戸建て住宅と比べると密封性に優れた構造になっているため、そうしたリスクも高く不安や困りごととして、圧倒的な数値になったと考えられます。

3.住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消

リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。

予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。

例えば、冬場の室内の寒さが気になるのであれば、壁面に市販のフェルト製のパネルやクッションタイプの壁紙を貼り付けるだけでも、高い断熱効果が期待できます。

4.まとめ

今回は、福井県特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。

福井県では、冬の寒さ対策において、多くの方が不安や困りごとを感じていることが分りました。特に、マンション・アパートに住んでいる方の半数以上が、換気や通気を気にされています。

現在の住まいに不満を抱えている方は、リフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。もし住まいに不満があったら、リフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。