東京都在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は62.9%!

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日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。

そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、東京都に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。

1.東京都在住の方の住まいの将来の不安や困りごと

東京都在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。

まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。

住まいの将来に対して不安を抱えている方は、62.9%という結果となり、今回の調査では全国で3番目に低い結果となりました。

ただ、不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。

次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。

戸建て
1位:浴室や浴槽が使いにくい(23.3%)
2位:急な階段(16.3%)
3位:敷地内(外部)の段差(14.0%)
3位:部屋が狭い(14.0%)
3位:リビング・キッチンが狭い(14.0%)
3位:断熱性がない(14.0%)
3位:換気や通気が悪い(14.0%)

マンション・アパート
1位:部屋数が狭い(22.6%)
2位:リビング・キッチンが狭い(21.0%)
3位:浴室や浴槽が使いにくい(19.4%)

戸建て住宅に住んでいる方では、「浴室や浴槽が使いにくい」「急な階段」という不安や困りごとが多かったのに対して、マンション・アパートに住んでいる方は、「部屋数が少ない」「リビング・キッチンが狭い」「浴室や浴槽が使いにくい」という不安や困りごとが多い結果となりました。

2.アンケート結果からわかったこと

戸建てにお住いの方々の不安や困りごと

戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、日本の首都ならではの問題が多いと考えられます。

「平成30年住宅・土地統計調査住宅数概数集計 結果の概要」によると、東京都は戸建て住宅に住む割合が全国でも圧倒的に低く、1位の秋田県が79.7%であるのに対し、最下位の東京は26.8%しかなく、50.0%以上も少ないのが特徴です。日本で2番目の中心都市である大阪府でも40.1%あることからも、戸建て住宅の割合は群を抜いて低いことが分かります。

また、東京都は世界でも有数の都市であり、人口集中と地価の高さは国内でも突出しています。23区はもちろん、郊外の青梅市、あきる野市、瑞穂町、日の出町といった都心から遠い郊外でさえ、地方の中核市などの地価を上回ります。

そのため、東京(特に都心)は単身世帯が多く、マンション・アパートの需要が非常に高い一方、戸建て住宅となると郊外に建てられるケースが多く、築年数が古くなってしまっている住宅も増えてきました。

そうした背景から、今回の結果のようにマンションや築古の住宅で見られる不満が戸建て住宅の不安として挙がってきたと考えられます。

次に、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答を見てみましょう。

東京の気温は、基本的に1年を通して2℃から31℃の間を推移し、夏は蒸し暑く、冬は寒いという特徴があります。また、都市型気候の特徴であるヒートアイランド現象などもみられます。しかし、他と比べると、住みづらいと感じる時期にはバラつきが見られます。

マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと

一方、マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、部屋の狭さや設備の使いづらさが多いことが分かります。

マンションやアパートでは、どうしても部屋数や部屋の広さが限られてしまうため、「部屋数が少ない」「部屋が狭い」という不安や困りごとが多くなったと考えられますが、この結果は東京に限ったことではありません。

また、地価の高さから築古のマンション・アパートに住む方も多いため、設備周りに不満を感じている方の割合も高いと考えられます。

3.不満を解消した東京都のリフォーム事例

リフォーム・リノベーションは、住まいの不満を解消するための1つの方法です。

住まいの不満を解消して住みやすく変えたケースとして、東京都のリフォーム事例を紹介します。

【東京都 A邸】

築年数25年の戸建て住宅でしたが、水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面)、居間(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など)、和室)、その他(玄関・ホール)をリフォームした事例です。築年数が古くても住みやすい住まいに変えることができます。

4.住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消

リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。

予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。

例えば、浴槽や浴室の冬場の冷え込みが気になる場合は、タイルを張り替えるだけでも、軽減することができます。

5.まとめ

今回は、東京都特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。

東京都では、地価の高さ人口集中による問題が多く、郊外の住宅の老朽化などによる不安や困りごとも見られました。

リフォーム事例のように、現在の住まいに不満を抱えている方は、リフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。もし住まいに不満があったら、リフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。