大阪府在住の方で、住まいの不安や困りごとがある方は71.2%!

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日々暮らしていると、日常生活に追われて住まいの細々とした不満に目をつぶって生活している人は少なくありません。自分が住んでいる住まいが、意外に不便なこと、こうだったら良いな...と思うこともたくさんありますよね。

そこで今回、各都道府県の方々に住まいの不安や困りごとに関してのアンケート調査を行い、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、大阪府に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に、住まいの不安に関するアンケートを実施しました。その結果からわかったこと、住宅の不満を解消するリフォーム事例などをご紹介します。

1.大阪府在住の方の住まいの将来の不安や困りごと

大阪府在住の方は、住まいの将来に対してどの程度不安を抱えているのでしょうか。

まずは、「あなたの住まいで将来を考えた場合の不安、不満、困りごとを教えてください。」という質問の結果について見ていきましょう。住まいの将来に対して不安を抱えている方々の割合は次のようになりました。

住まいの将来に対して不安を抱えている方は、71.2%という結果になりました。

また、不安や困りごとを掘り下げてみると、具体的に不安を感じているところはそれぞれ異なり、地域は同じでも住まいによって不満や困りごとは変わってくることもわかりました。特に、戸建て・マンションの建物種別では大きな違いがみられました。

次のデータは、戸建てとマンション・アパートに分けて、将来の不安や困りごとを調べた結果です。

戸建て
1位:断熱性がない(15.4%)
2位:玄関の段差(13.5%)
3位:リビング・キッチンが狭い(13.5%)
3位:室内の段差(13.5%)

マンション・アパート
1位:リビング・キッチンが狭い(30.8%)
2位:部屋が狭い(25.0%)
2位:部屋数が少ない(25.0%)

戸建て住宅に住んでいる方では、「断熱性がない」「玄関の段差」「リビング・キッチンが狭い」「室内の段差」という不安や困りごとが多かったのに対して、マンション・アパートに住んでいる方は、「部屋が狭い」「リビング・キッチンが狭い」「部屋数が少ない」という不安や困りごとが多い結果となりました。

戸建てとマンション・アパートでは、「リビング・キッチンが狭い」という不安を除き、全く違う結果となりました。

2.アンケート結果からわかったこと

戸建てにお住いの方々の不安や困りごと

戸建て住宅に住んでいる方の不安や困りごとを見ると、大都市ならではの不安が多いように見受けられます。

大阪は東京と並ぶ日本の大都市であり、大阪市はもちろん、同市周辺の堺市、豊中市、吹田市のほか、同市から離れた茨木市、高槻市、枚方市、池田市、箕面市などは地価が高く、人口も多いため、広い敷地を確保しづらいという事情があります。

こうした背景から、急な段差を付けた階段やキッチンなどのスペースを狭くし、生活スペースを確保してきたと考えられ、現状の不安や困りごとにつながっていると推測できます。

また、大阪府の戸建てで最も不安の大きかった「断熱性がない」に関しては、「あなたの住んでいる地域で、住みづらい時期を教えてください。」という質問の回答をもとに、夏と冬どちらがより強く影響しているかを見ていきます。

8月が最も住みづらいと感じている方が多い結果となりました。

大阪は年間の平均真夏日が68日、真夏日が31.5日と全国でもトップクラスの暑さが特徴です。また、三方を山に囲まれていて降雪もあるため、冬も決して過ごしやすいとは言えません。

そのため、住みづらい時期も夏・冬どちらも数値の高い結果となりました。

このことから、戸建て住宅で不安・困りごととして最も多かった断熱性に関しては、暑さ・寒さどちらも影響していることがわかります。

マンション・アパートにお住いの方々の不安や困りごと

一方、マンション・アパートに住んでいる方の不安や困りごとを見ると、リビング・キッチンの狭さ、部屋の狭さ、部屋数の少なさが圧倒的に多いことがわかります。

マンションやアパートでは、どうしても部屋数や部屋の広さが限られてしまうため、こうした不安や困りごとが多くなったと考えられますが、この結果は大阪に限ったことではありません。

ただ、大阪府には、昭和40年代に建てられた大規模な公的賃貸住宅団地が複数存在し、入居開始からすでに40年前後が経過し、設備の老朽化やバリアフリー化が十分でないといった課題も影響していると考えられます。

例えば、40年前のキッチンは、キッチンが独立した造りかダイニングキッチンが主流でしたが、現代の住宅では料理しながら家族や友人とのコミュニケーションを密に取りたいと考える人も増え、ダイニングキッチンとリビングが一体化した造りが主流となっています。

こうした現在主流のライフスタイルはリフォームしない限り実現が困難で、今時の生活を送りたい人などから「リビング・キッチンが狭い」といった不満が噴出するのも無理はないのかもしれません。

3.不満を解消した大阪府のリフォーム事例

リフォーム・リノベーションは、住まいの不満を解消するための1つの方法です。

住まいの不満を解消して住みやすく変えたケースとして、大阪府のリフォーム事例を紹介します。

【大阪府 M邸】

築年数47年の戸建て住宅の水まわり(キッチン、浴室・バス、トイレ、洗面)、居間(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋など))、外回り(外壁)、その他(玄関・ホール)をリフォームした事例です。築年数が古くても心地よい住まいに変えることができます。

4.住まいの不満をリフォーム・リノベーションで解消

リフォームには、台所・トイレ・浴室などの水まわり、玄関の収納など、気になる部分だけを行うものから、間取りなどを変更する大々的なものまで様々です。

予算や目的に応じて適切なリフォームを行うことで住まいの不満を解消できます。

例えば、夏の暑さ・冬の寒さ両方に対応する場合、窓のリフォームが簡易的に実施でき、効果が期待できるものとしておすすめです。

5.まとめ

今回は、大阪府特有の住まいの不安や困りごと、そうした不満を解消するリフォーム事例を紹介しました。

大阪府では、人口密度の高さや古い住宅設備の問題もあり、部屋の狭さや段差、キッチンなどの設備に不満を持つ人が多いことがわかりました。

現在の住まいに不満を抱えている方は、事例のようにリフォーム・リノベーションが不満を解消する1つの方法です。将来の為に住まいのリフォーム・リノベーションを考えてみてはいかがでしょうか。